メタノール車

2017-06-03 10:17:53 | 日記
メタノール(メチルアルコール)を燃料にして走る自動車で、従来のディーゼル車と比べると窒素酸化物、粒子状物質などの排出が少ない。低公害車の1つとして、普及政策が展開されている。
メタノールは天然ガスや石炭などから製造出来るので資源量は豊富であり、エネルギーの安定確保政策の面からも有効とされている。ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンいずれにも使用でき、前者ではメタノールをそのまま使う方法とガソリンに混ぜて使う方法とがある。
日本では、貨物自動車を中心に普及が進められている。しかし、腐食性が強いのでインジェクターやプラグなどの部品の耐久性向上、始動時のアルデヒド発生の低減などが今後の課題とされている。
2002年度の普及台数は全国で114台であり、近年減少傾向にある。

都市鉱山

2017-06-03 10:16:55 | 日記
レアメタルなどの金属資源やその他資源が自然の鉱山などから採掘されるのに対し、都市部で一度利用された資源が、回収・リサイクルして潜在的に再利用できる状態にあることを指す。
 廃棄処分になった家電製品の中の金属や、工場で廃棄になった端材などをリサイクル処理し、資源として再利用する。
 資源循環型社会を構築する上でも非常に重要な概念であるが、実現にはまだ多くの障壁が残っている。具体的には、廃棄物、スクラップの効率的な回収方法が確立されていない、リサイクル処理するための技術開発が十分ではない、廃棄物やスクラップに対し資源であるという考えが浸透していない、などである。
 日本は、有数の都市鉱山大国であると言われ、金は6800トンで世界埋蔵量の16%。銀は6万トンで22%、インジウムは1700トンで15.5%、スズは6万6000トンで11%。バッテリーなどに使われるリチウムに至っては、地球全体で1年に消費する量の7倍以上の量が、潜在的に資源として存在するとされている。


アイドリングストップ

2017-06-03 10:15:20 | 日記
信号待ち、荷物の上げ下ろし、短時間の買い物などの駐停車の時に、自動車のエンジンを停止させること。そうした行動を推奨する運動をさす概念としても用いられる。エネルギー使用の低減、大気汚染物質や温室効果ガスの排出抑制を主たる目的とし、アイドリングストップ運動という場合もある。
世界各地で行われており、スイス、ドイツ、スウェーデンなどの国、アメリカのニューヨーク市などにおいて、法令による規制が実施されている。日本では、1996年に環境省が提唱し、翌年4月に発足した「アイドリング・ストップ運動推進会議」により草の根の国民運動として進めてきた。
燃料費の節減にもつながることから、会社全体で取り組む例や、地方自治体で条例により不必要なアイドリングの禁止を謳う例(兵庫県)も見られる。
また、信号での停止時に、ギアをニュートラル位置に切り替えるなどメインスイッチを切らなくてもエンジンを停止できる装置も開発され、大都市の路線バスを中心に普及が進みつつある。
エコドライブ運動の主要項目であるが、夏季のカーエアコン使用時のアイドリングは停止しにくい。