ブラウンフィールド

2014-12-10 14:48:57 | 日記
 有害物質等による土壌汚染が存在する、またはその懸念があるために、土地が本来有する潜在的な価値よりも著しく低い用途で利用されているか、利用されずに放置されている土地のことをいう概念。1970年代にアメリカでつくられた造語をもとにした概念で、日本でも土壌汚染対策法(2002)の施行などが契機となり、その実態把握と対策について検討されている。アメリカでは02年にブラウンフィールド法(小規模事業者の責任免除とブラウンフィールド再活性化法)が制定され、ブラウンフィールドの再定義と支援策の拡大が実施されている。
 ブラウンフィールドの問題は、汚染された土地が浄化されずに放置されることで人の健康や生態系への影響が懸念されるという環境保全上の問題に加え、土地の十分な活用が阻害されることで地域の活気や魅力が失われたり、汚染されたブラウンフィールドの再開発が抑制・阻害される反面、グリーンフィールドと呼ばれる汚染されていない未利用地等への開発圧力が生じるなど社会経済的な問題も生じる。

亜酸化窒素

2014-12-10 14:47:52 | 日記
常温常圧では無色の気体。麻酔作用があり、笑気とも呼ばれる。
 二酸化炭素、メタン、クロロフルオロカーボン(CFC)などとともに代表的な温室効果ガスの一つである。
 温室効果の強さは二酸化炭素を1とすると、亜酸化窒素では約100倍である。
 物の燃焼や窒素肥料の施肥などが発生原因であると言われている。
 2002年度の日本のN2O排出量は35.4(百万トンCO2換算)、90年度と比べ、4.8(百万トンCO2換算)減少した。


水素イオン濃度指数

2014-12-10 14:47:01 | 日記
水溶液の酸性、アルカリ性の度合いを表す指標。
一般に「水素イオン濃度」といわれることもあるが、正確には、水素イオン濃度の逆数の常用対数を示す値。pH試験紙やpH計などで簡易に測定できる。pHが7のときに中性、7を超えるとアルカリ性、7未満では酸性を示す。
河川水は通常pH6.5~8.5を示すが、河口での海水の混入や、石灰岩地帯や田畑など流域の地質、生活排水、工場排水などの人為汚染、夏期における植物プランクトンの光合成等の要因により酸性にもアルカリ性にもシフトする。
河川におけるpHの環境基準は類型別に定められており、「6.5(あるいは6.0)~8.5」を地域の状況によりあてはめる(類型あてはめ)。ただし、pH値は厳密には温度によって変化するので、調査にあたっては測定時の水温も付記する必要がある。
一方、雨水中の溶存物質等により、雨水が強い酸性を示すことがあり、pH5.6以下の雨を酸性雨と定義づけている。これは、大気中に存在する炭酸ガスが雨水に溶け込み平衡状態になったときの値が5.6のため。ただし、人間活動がない場合でも火山からの二酸化硫黄(SO2)の放出や、海洋からのジメチルサルファイドの放出による硫酸イオンの生成など、自然活動によっても雨水が酸性化することがあり、特に海洋近傍ではpH5.0前後がバックグラウンド値となる。