自宅と実家を行ったり来たりする遊牧民みたいな生活も、もう4年目に入ったが、電車移動するたびに目にする好きな風景がある。二条駅の近くなのだが、延々家の裏側ばかりが見えるのだ。古い家、新しい家、小さな家、大きな家。その一画はどちらかというと、古くて小さな家が多い。
きっと家の表側はそれなりに片付けられていて、玄関先にはプランターや鉢に植えられた花なんかもあったりするのだろう。
でも裏側は生活感があふれている。人に見られる前提になってない。たぶん電車が通るようになったのが、家が建つよりずいぶん後だったのだろうな。
洗濯物が干してあったり、鉢植えがあっても何年も放置されてますよねという感じだったり、たぶん使わなくなったのであろう家具や家電が、斜めになったりした状態で積み上げてあったり、ガラスが割れていたり割れたところがテープか何かで補修されていたり。
一軒一軒にそれぞれドラマがあるよなぁ、と思う。一見すると穏やかで幸せそうな家の、秘密をこっそり見てしまったような気持ちになる。わが家の、というか、私の裏側はどんななんだろうな、他の人から見ると。
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