しがみつく謎のつる草

我が家はマンションの１階の２軒続きの部屋なので、庭がやたら細長い。その細長い庭の境界に垣根があるのだが、その垣根に去年あたりからしっかりしがみついている奴がいる。正体不明のつる草だ。

最初のうちは、前に買ってきて植えたノウゼンカズラだとばかり思っていた。ノウゼンカズラなら、そのうちきれいな花が咲くはず。まだかなまだかなと待っていたのだが、つるは伸び放題に伸び、庭のいたるところから新しい芽を出し、生け垣のヒイラギモクセイに絡みつく絡みつく。葉っぱばかりが青々と茂る。

おかしい。なんかおかしい。花はどーした、花は。げ、もしかしてノウゼンカズラではないのでは。

正体は何だかわからないのだが、ここまでしっかりしがみついているものを引き剥がすのも悪いような気がする。参ったなあ。

ところで、他のつる草もこんなふうにしがみつくのだろうか。コンクリートとかにもしがみつくことは可能なのだろうか。鉄板は？ ガラスは？ ううむ、わからん。

だいたいこいつは誰なんだ、いったい。