055:頬（林本ひろみ）

頬杖をついて何かを思うふり独りぼっちの午後のファミレス . . . 本文を読む

054:虫（林本ひろみ）

虫たちのすみかの野草を描く人になろうと思う五十一歳 . . . 本文を読む

053:ブログ（林本ひろみ）

ブログには書かない思いを書きつづるやがてはすべて燃やすノートに . . . 本文を読む

052:舞（林本ひろみ）

さびしさを抱きしめたまま立つ庭に夜のかけらが舞い落ちてくる . . . 本文を読む

051:しずく（林本ひろみ）

雨の日の赤い金魚の鼻さきに落ちるしずくは天の食べ物 . . . 本文を読む

050:萌（林本ひろみ）

季節など知らないはずの水槽に忘れることなく萌えだす緑 . . . 本文を読む

049:戦争（林本ひろみ）

戦争の悲惨さを知る友がいて渡された本のエノラ・ゲイの図 . . . 本文を読む

048:アイドル（林本ひろみ）

アイドルの背後に見えた透明がにごり始めて永遠未満 . . . 本文を読む

047:辞書（林本ひろみ）

本当を伝えるために辞書になど書かれていない言葉がほしい . . . 本文を読む