病変による強い圧迫が中脳におよび,病変と反対側の大脳脚が小脳テントの縁に押しつけられて傷害されると,病変側と同側の麻痺が起こります.この大脳脚に出来る切痕を Kernohann's notch といいます.このような脳の変化は,さらに,脳浮腫や頭蓋内圧亢進を助長し,圧は最も大きい空隙である大後頭孔から逃げようとします.そのため,脳幹は下方に圧迫され,脳幹の穿通枝から出血し,意識の中枢があると考えられている脳幹被蓋部に,二次性の出血性壊死巣をつくります (図15).また,小脳扁桃が大後頭孔に陥入し (小脳扁桃ヘルニア),延髄を圧迫して生命中枢に障害が及びます.
http://www.jsnp.jp/cerebral_1_main.htm
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