想い出のモスグリーン

高知のリハーサルスタジオ【プレイヤーズラボ】の店主のブログです。

初めてギターで弾いたのは(3)

2016-07-31 18:19:53 | むか〜しむかし話
僕は文章を書いていると話が逸れていく事がある。
『初めてギターで弾いたのは』は僕がギターを初めて弾いた時の事を書こうと思って書き始めたのだが、冒頭から話が逸れた状態で始まってしまい、なぜか父がギターを始めた頃の話になってしまっている。
それに気づいたおかげで今回、不定期連載3回目にして、ようやく軌道が修正できそうだ。ほんとかな。

僕が初めてギターを触ったのは小学生の頃で、父の2本目のギターであるガットギターだった。もしかしたら1本目のギターも触っていたかもしれないが、そうだったとしたらそれはギターをモノとして触ったという意味であり、ガットに対してはそれとは異なる。
次元はともかく弾こうとして弾いたのだから。

ある時、同い年の従兄弟と自宅で遊んでいて、たまたま父のギターがおもちゃになった事がある。
ガットギターはハードケースに収まっていた。ギターの弾き方など知らない2人はケースの中に寝たままのギターの弦をボロンと鳴らして遊び始めた。

フレットを押さえることもなく、ただ適当に開放弦を弾いて音を出していただけだから、ここまでならさっき言った「弾こうとして弾いた」にはまだなっていない。
だが程なくして発見があった。
6弦の開放を鳴らした時、かすかに親指の爪が弦に触れた。僕はその爪と弦が擦れた音に捕まってしまったのだ。今度は意図的に爪を擦りつけてみた。
「これは…!」
何かが閃いた僕は繰り返した。爪を当てる角度や力加減を探りながら何度も何度も。
僕はそうしながら、側にいた従兄弟にある曲に似ていないかと訊いた。
従兄弟の瞳は共鳴している色だった。

それがどういう音だったか文章に書いても伝わらないだろうから、当時を思い出して再現動画を撮ってみた。
ギターの事は何も知らなかったが、僕が初めて弾こうとして弾いたフレーズだ。(たぶん当時より下手だが)



何これw
そういう次元である。
だが、当時小学生だった僕と従兄弟の心は弾んだのだ。
いったい何という曲に似てると思ったのかというと、当時人気だった刑事ドラマ『太陽にほえろ』のテーマ曲の終わりで、ギターがだらんだだらんだだらんだだんだんだんだらだんだらんと鳴ってるように聴こえる部分である。
本当は半音高い音をピッキングで奏でるフレーズだが…そんなの知らなかったのである。

(つづく)



太陽にほえろのメインテーマ drum cover

午前零時の三度見よん

2016-07-30 09:30:52 | 日記
紙とペンとテープ。
たまにお客さんから貸してと頼まれる物です。
大抵の場合は、セットリストを書いた紙を壁に貼って、通しの練習をしているのだと思われます。

それくらいならお安い御用ではありますが、それだったらと思い、昨日ダイソーでホワイトボードを買ってきました。
そして、A、B両方の部屋の壁に設置したのです。


午前零時、最後の組のお客さんが出られた後、2つの部屋にチェックに入りました。
機材や設備の電源の確認等いつもやってることに加え、昨夜はホワイトボードにも目がいきました。

異変があったのはAスタです。


なんやこれは!
何者かがなんか描いてたのです。
なんかどっかで見た事ある。
でも思い出せん。

なんやっけこれ。
僕は嫁さんや、子供達にもその絵を見せてみました。
嫁さんも息子も、なんか見た事ある気がするようですが、それが何かは思い出せません。
娘は見た事ないとの反応だったので、もしかしたら描いた人のオリジナルなのかも知れませんが。

なんやこれ…
いくら考えても分かりません。
てか、誰や!描いたのは。
僕は予約ノートを見返してみました。
昨日、Aスタをご利用いただいたお客さんは、個人練習を含めて6組。うち1組はホワイトボード設置前でしたので、残すは5組。
この中にいるのだ。
僕はお客さんの顔を順に脳裏に浮かべていきました。


あっ!

ヤツだ、ヤツに違いない。
僕は1人に絞り込んだのです。
勿論確証はありません。ただの直感でしかありません。
ですがそう思うと、その1人の不適な笑みが頭にこびりついて離れなくなってしまったのです。




入選

おめでとうございます。




午前零時のサンドリヨン (創元推理文庫)
相沢 沙呼
東京創元社

逆襲のジャズマスター

2016-07-29 10:32:30 | THE GUITAR

先日買ったギターマガジン8月号はジャズマスターの総力特集。触発されて久しぶりにジャズマスターを引っ張りだして、一昨日から店で時々触っていた。

昨夜、最後のお客さん達が休憩でロビーに出てきた。

2年前、当店主催のライブへ出演して頂いたostrich headの皆さんだ。


なぜかギターの上岡さんだけ楽器を持って出てきた。

その機種がなんとジャズマスターだったのだ。
ロビーでお客さんがギターを弾くことは、たまにある事で珍しくはないのだが、それがジャズマスターとは…
んー、こういうのもカラーバス効果って言うんかな…

ま、何はともあれ上岡さんに練習後にお話を伺う事にした。


このFender Mexico製ジャズマスターは4、5年前にオーパスイオン店で試奏してみたいからと言って取り寄せてもらった物らしい。
それまではずっとグレッチのテネシーローズを弾いていた上岡さんだったが、ソリッドギターも欲しいと思った時に目に留まったのがジャズマスターだったのだ。実はオーパスを訪れる前に愛媛の島村楽器で初めてジャズマスターを触った上岡さん。最初は変な形だと思ったが、音はしっくりくると感じていたのだ。

実際に入手してみると、最初は嫌いだったボディシェイプも見れば見るほど可愛くなり、すっかり馴染んでしまったそうだ。
ストラトキャスターの形が嫌いで、ジャガーの名前が嫌いな上岡さんは、ジャズマスターが醸し出す柔らかい雰囲気が気に入ってる様子である。

プリセットコントロールはまだ使いこなせてないと感じているようだが、次に買うなら、もう1本ジャズマスターが欲しいという上岡さん。色んなジャズマスターを弾き比べてみたいとのことだ。


Guitar magazine (ギター・マガジン) 2016年 8月号 [雑誌]
ギター・マガジン編集部
リットーミュージック

おかえり○ッ○ー!

2016-07-28 13:03:12 | 日記

かごに入ってるタオルは、当店にお越し頂くお客さんが急な雨に打たれてしまった時や、練習で汗をかいたりした時等、ご自由にお使いくださいってことで設置してあるものです。通常は使用後に返却用のかごに戻していただくのですが…

先月くらいだったでしょうか、あるお客さんが練習後の汗を拭うために使ったタオルを、そのまま持ち出しで貸しといてくれと頼まれました。どういう理由か聞きませんでしたが、よく来て頂くお客さんでしたので、いいですよと了解しました。

その事を僕はすっかり忘れていたのですが、昨日、そのお客さんがタオルを返却しに来てくれました。

おかえりミッフィー!

そして長期間借りていたお礼ということで、リプトンの紅茶を差し出されたのです。僕はありがたく頂戴しました。そして、パッケージを眺めてると何か違和感を感じたのです。実はこのパッケージには日本語が一切表記されてないのです。

どうやら、そのお客さんはお礼の品を買うためにわざわざヨーロッパまで足を運んだらしいのです。しかも、お礼の品を買うついでに何ステージもライブ出演をこなしてきた節があるのです。

そのお客さんの動画が何者かによってYouTubeにアップされていたので観てみました。フェスでドラムを叩いているのが、そのお客さんです。(残念ながらお礼の品の買い物シーンはカットされてるようですが…)


Obscene Extreme 2016 - Speed Noise Hell

ポケモンGO

2016-07-24 09:13:18 | 日記
昨夜、ハードコアバンド・AGGRESSIONの皆さんが練習後にロビーでくつろいでいた。そこへテレビからニュース番組がポケモンGOの話題を伝えはじめた。それをきっかけに皆さんの雑談内容がポケモンGOに。メンバーの中に1人、ポケモンGOをプレイしている者がいたのだ。ドラマーのハマケンさんである。

ハマケンさんはおもむろにポケモンGOを起動した。すると、いきなりその場でポケモンをゲットしたのだった。側に座っていたメンバーのHIROさんの足元にいたそうだ。レア度の低いヤツだったらしいが、ちょっとおもろかった。


初めてギターで弾いたのは(2)

2016-07-23 12:40:28 | むか〜しむかし話
ボディが割れたフォークギターはいつの間にか姿を消し、別のギターへと変わっていた。父の2本目のギターはガットギターだった。

なぜガットにしたのか理由を知らない。ただ、このガットになってからは父が演歌を弾いていたのを覚えている。
フォークギター期の父が何を弾いていたのか、まるで記憶に無いのに、ガットギター期には演歌を弾いていたのを覚えているのはなぜか。少し気になる。

もしかしたら、1本目のギターは父にとって思惑違いの買い物だったのではないか。元々ガットギターの音色が欲しかったのに、誤ってフォークギターを買ってしまった可能性はないだろうか。
あまりよく分かってない入門者の時期なら、ああ、日本のどこかに無い話ではない気もする。そのどこかが、たまたま我が家だったのだw
そうだったとして、がっかりした父はフォークギターを弾く気になれず、あまり弾いていなかったてのはどうだろう。

そして、やはりガットギターが欲しいと思った。
だが父はギターを始めたばかりの初心者なのに、はや2本目のギターを買わなければならない理由を、うまく母に説明できただろうか、いやこれができなかったのだ。
そこで母の気づかぬ間にポールシムノン的に振る舞ってしまった。
買い増しや気分による買い替えではなく、だって壊れたんだからしょうがないじゃないか…という状況を作れば話が早いと判断したのかもしれない。

適当に勘ぐってごめんやけど…

(つづく)

トレードオフ

2016-07-21 16:51:02 | ノリモノ
ビアンキ・ルポ 2013年モデル購入から3年が過ぎ…
バーテープがボロボロになったので交換することにした。
ついでにいくつか気になってた点もいじってみることに。

before


(1)バーテープ。そんなに頻繁に乗ってたわけではないけど、3年経ったらこんなになってる。

(2)サイクルコンピューター(CATEYE CC-VT100W)を付けるためのブラケット。

(3)ライト用ブラケット。USB充電タイプのライトを紛失してしまいブラケットだけになっている。

(4)ライトが無いと困るので100均のライトを付けている。

(5)ルポを買ったときに付いていたリフレクター。


after


(1)気分転換でブラウンにしてみた。ノーブランドのポリウレタン製。

(2)新たに買ったレックマウントのアウトフロントバイクマウントType16に取り付けたサイクルコンピューター。

(3)、(4)が無くなって

(5)新たなマウントを付けたために、リフレクターはこの位置になった。

(6)マウントの下段はライトを付けられるようになっているので、ライトも買い直した。

(7)これまで付いてなかったベルを付けた。

(8)新たにできた気になる点。ブレーキレバーが戻りきらず隙間ができている。リフレクターのブラケットとブレーキホースが干渉しているためだ。リフレクター外しちゃろかと悩む。

そして(8)以外にも気になる点ができた。
初めてのバーテープの巻き直しは、単純な工程にも関わらず悪戦苦闘したし、結果満足のいく仕上がりにはなっていない。

そして、アウトフロントバイクマウントType16はCATEYEサイクルコンピューター対応とのことだったが、実は手持ちのCC-VT100Wには対応していなかった。仕方なく元々使っていたブラケットをアウトフロントバイクマウントType16に結束バンドで縛り付けて使うという、なんともスカッとしない展開が待ち受けていたのだ。しかも急遽、100均で買い求めた結束バンドの色は、黒かと思ってたら血汚冷吐色だったっちゃ。




Urusei Yatsura ED3 - Hoshizora Cycling - 星空サイクリング (Cover)


VLT-007 本革風バーテープ ポリウレタン製 ブラウン
ノーブランド
ノーブランド


REC-MOUNTST(レックマウント) アウトフロントバイクマウント Type16 CATEYE(キャットアイ) サイクルコンピューター& CATEYEライト対応 [REC-B016-CAT-CATHL1]
レックマウント
レックマウント


キャットアイ(CAT EYE) ヘッドライト [HL-EL140] ブラック JIS前照灯規格適合品
キャットアイ(CAT EYE)
キャットアイ(CAT EYE)


AKI WORLD(アキワールド) ROAD BELL BLACK OT-NV-024
AKI WORLD(アキワールド)
AKI WORLD(アキワールド)

高知安芸自転車道

2016-07-18 18:50:19 | ノリモノ


今日は高知安芸自転車道を走りました。
あかおか駅を出発して安芸駅まで行くつもりでしたが、途中で安芸しらす食堂へ迷い込んでしまい、安芸釜あげちりめん丼セットを食べてしまったため、時間がなくなり急いで店に戻らないと予約のお客さんにしばかれるので、そこで折り返しました。

SCUM FACTORY

2016-07-17 09:31:26 | バンド図鑑
SCUM FACTORYの皆さんが練習を終え、ロビーに次々と機材が運び出された。
清算が済み、メンバー間で雑談が交わされている。
僕はケースに入った機材を見せてもらいたくて、頃合いを見計らってギターの森里さんに声をかけた。
アンプヘッドだったら【持ち込みアンプの世界】、エフェクターだったら【pedal board maniacs】というカテゴリーの記事として、紹介記事を書かせてもらおうと思ったのだ。


森里さんは快く写真に納まってくれた。
ところが、ケースの中身はラックタイプのチューナーだったのである。


KORG pitchblack PRO RACKMOUNT TUNER

森里さんがpitchblack PROを入手したのは、まだSCUM FACTORYではなく、『とびこ』というコミックスチャーバンドをやっていた1年半位前の事だ。(ちなみにコミックスチャーとはAbnormal Cooking SchoolのSHU-HEYさんが造った、コミックとミクスチャーを合わせた造語らしい)
ある日のライブのリハーサル中に、当時使っていたペダル式チューナーtc electronic polyTuneが壊れてしまった。その時、ライブハウスのスタッフが貸してくれたチューナーが、このpitchblack PROだったのだ。
森里さんは「カッコいいし使いやすい」このチューナーが気に入ってしまった。その様子に気づいたライブハウスのスタッフが売ってくれるというので、そのまま買う事にしたのだ。
ラックケース込みで2,500円はお得な買い物だったと森里さんは振り返る。

現在、電源ケーブルの接触が悪く、たまに電源が入らない事があるらしいが、そんな時はケーブルを差し直すと解決するとかで、「(アンプやエフェクターではなく)チューナーなんで大丈夫」と笑顔を振りまいた。

【SCUM FACTORYライブ情報】
7/21(木)X-pt.
9/3(土)X-pt.

森里さんはこれらのライブにおいて、「(ギターの音で)観客の女子の子宮を揺らしにいく」と男子らしい意気込みを語っていたが、それを聞いていたベースの仙頭さんは「下ネタは苦手…俺は地球を揺らすわ」と韻を踏んでいた。ドラムの金澤さんは何も言わなかった。

それがSCUM FACTORY。


KORG 軽量・薄型ラックマウント・チューナー ギター/ベース用 pitchblack PRO PB-05
KORG
KORG