僕は文章を書いていると話が逸れていく事がある。
『初めてギターで弾いたのは』は僕がギターを初めて弾いた時の事を書こうと思って書き始めたのだが、冒頭から話が逸れた状態で始まってしまい、なぜか父がギターを始めた頃の話になってしまっている。
それに気づいたおかげで今回、不定期連載3回目にして、ようやく軌道が修正できそうだ。ほんとかな。
僕が初めてギターを触ったのは小学生の頃で、父の2本目のギターであるガットギターだった。もしかしたら1本目のギターも触っていたかもしれないが、そうだったとしたらそれはギターをモノとして触ったという意味であり、ガットに対してはそれとは異なる。
次元はともかく弾こうとして弾いたのだから。
ある時、同い年の従兄弟と自宅で遊んでいて、たまたま父のギターがおもちゃになった事がある。
ガットギターはハードケースに収まっていた。ギターの弾き方など知らない2人はケースの中に寝たままのギターの弦をボロンと鳴らして遊び始めた。
フレットを押さえることもなく、ただ適当に開放弦を弾いて音を出していただけだから、ここまでならさっき言った「弾こうとして弾いた」にはまだなっていない。
だが程なくして発見があった。
6弦の開放を鳴らした時、かすかに親指の爪が弦に触れた。僕はその爪と弦が擦れた音に捕まってしまったのだ。今度は意図的に爪を擦りつけてみた。
「これは…!」
何かが閃いた僕は繰り返した。爪を当てる角度や力加減を探りながら何度も何度も。
僕はそうしながら、側にいた従兄弟にある曲に似ていないかと訊いた。
従兄弟の瞳は共鳴している色だった。
それがどういう音だったか文章に書いても伝わらないだろうから、当時を思い出して再現動画を撮ってみた。
ギターの事は何も知らなかったが、僕が初めて弾こうとして弾いたフレーズだ。(たぶん当時より下手だが)
何これw
そういう次元である。
だが、当時小学生だった僕と従兄弟の心は弾んだのだ。
いったい何という曲に似てると思ったのかというと、当時人気だった刑事ドラマ『太陽にほえろ』のテーマ曲の終わりで、ギターがだらんだだらんだだらんだだんだんだんだらだんだらんと鳴ってるように聴こえる部分である。
本当は半音高い音をピッキングで奏でるフレーズだが…そんなの知らなかったのである。
(つづく)
太陽にほえろのメインテーマ drum cover
『初めてギターで弾いたのは』は僕がギターを初めて弾いた時の事を書こうと思って書き始めたのだが、冒頭から話が逸れた状態で始まってしまい、なぜか父がギターを始めた頃の話になってしまっている。
それに気づいたおかげで今回、不定期連載3回目にして、ようやく軌道が修正できそうだ。ほんとかな。
僕が初めてギターを触ったのは小学生の頃で、父の2本目のギターであるガットギターだった。もしかしたら1本目のギターも触っていたかもしれないが、そうだったとしたらそれはギターをモノとして触ったという意味であり、ガットに対してはそれとは異なる。
次元はともかく弾こうとして弾いたのだから。
ある時、同い年の従兄弟と自宅で遊んでいて、たまたま父のギターがおもちゃになった事がある。
ガットギターはハードケースに収まっていた。ギターの弾き方など知らない2人はケースの中に寝たままのギターの弦をボロンと鳴らして遊び始めた。
フレットを押さえることもなく、ただ適当に開放弦を弾いて音を出していただけだから、ここまでならさっき言った「弾こうとして弾いた」にはまだなっていない。
だが程なくして発見があった。
6弦の開放を鳴らした時、かすかに親指の爪が弦に触れた。僕はその爪と弦が擦れた音に捕まってしまったのだ。今度は意図的に爪を擦りつけてみた。
「これは…!」
何かが閃いた僕は繰り返した。爪を当てる角度や力加減を探りながら何度も何度も。
僕はそうしながら、側にいた従兄弟にある曲に似ていないかと訊いた。
従兄弟の瞳は共鳴している色だった。
それがどういう音だったか文章に書いても伝わらないだろうから、当時を思い出して再現動画を撮ってみた。
ギターの事は何も知らなかったが、僕が初めて弾こうとして弾いたフレーズだ。(たぶん当時より下手だが)
何これw
そういう次元である。
だが、当時小学生だった僕と従兄弟の心は弾んだのだ。
いったい何という曲に似てると思ったのかというと、当時人気だった刑事ドラマ『太陽にほえろ』のテーマ曲の終わりで、ギターがだらんだだらんだだらんだだんだんだんだらだんだらんと鳴ってるように聴こえる部分である。
本当は半音高い音をピッキングで奏でるフレーズだが…そんなの知らなかったのである。
(つづく)
太陽にほえろのメインテーマ drum cover
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