想い出のモスグリーン

高知のリハーサルスタジオ【プレイヤーズラボ】の店主のブログです。

2作目

2018-01-31 13:41:00 | ズバババ盤
はや1月が終わろうとしている。
朝起きて店を開け、深夜店を閉めて眠る。その間に店のこと以外には飯や風呂といった当たり前のことを除けば、これといった大したこともしないままに新年がはや一月過ぎた。
まじで何もしとらんのけ・・・
残念な暮らしっぷりだ。

いや、毎年そんなもんだから、今更かっこつけて残念がる必要すらないのかもしれん。
あー、でもちょっとした買い物くらいはしたか・・・
珍しくCDを3枚買っていた。


『歌うたい15 SINGLES BEST 1993~2007』斉藤和義

昨年、嫁さんと一緒に映画『火花』を観に行った。以前読んだ原作が面白かったから観に行った。
観終えて帰りの車の中で嫁さんが「わたしは面白かったけどね…」と呟いた。「俺も」と返した。
面白かったから後日、TSUTAYAでNetflixドラマ版を全巻借り、漫画も買った。僕はどちらも面白かったが、嫁さんは「絵が無理」という理由で漫画は読まなかった。
何日か経って嫁さんが「この曲に軽くはまっちゅー」と言ってiPhoneからYouTubeだろうか、斉藤和義の『空に星が綺麗』を流して聴かせてくれた。ドラマの中で小野寺役の渡辺大知が歌うシーンがあったのを思い出していると、「これを弾き語れるようになって」と無茶ぶりされた。
多分、弾き語れるようにはならないと思うが、一応、曲を覚えるために買ったのがこのCD。
従順か!


『クリームの素晴らしき世界』クリーム

2007年のこと。20年ぶりくらいでバンドをやってみたくなってメンバー探しをしていた頃、ちょっとはギターの練習しとかないかんかと思い教則本を買った。『めちゃウマ! めちゃラク! 宮脇俊郎のわくわく☆ギター教室』というタイトルに、僕のような初級者には丁度良さそうな気がしたのだ。
実際は最初の数フレーズを練習したきり、そのまま永らくほったらかしてしまったのだが。
で、それから10年以上過ぎて、未だまともにギターが弾けるようになっていないので、もう一度最初から、この教則本を読んでみることにした。「グングンわかる! ギター奏法大図鑑」という見出しの下、ギターの奏法が一通り紹介された後、続く「Q&A〜ギタリストの素朴な疑問を解決」では宮脇俊郎先生が自作自演の問答を繰り返している。
その中に「人気バンドより、まずエリック・クラプトンをやったほうがいいの?」という質問に対して、「クラプトンのコピーは、とにかくオススメ!!」と回答があり、そこには3枚のアルバムが紹介されていた。その中から選んだ1枚がこれ。
何を隠そう、クリームのアルバムで持っていたのは1st『フレッシュクリーム』のみだったので、クラプトンのベスト盤を除くと、僕にとってこれが2枚目のクリームとなった。
従順か!


『BABEL』アルパカス

従順では無い!
昨日、店に自称・押し売りがやってきた。
彼はおもむろにバッグの中から何かを取りだし、僕の目の前にあるテーブルの上に置いた。
見ると1枚の真新しいCDだった。
「よかったら買ってください」
通常なら、訪問販売やセールスの電話等、そういった手合いは丁重にお断りするところだが、厄介なことにこの押し売りは、店に時折やってくるお客さんでもあったのだ。無下にはできない。
それでも、他者から薦められたものに対する、いるものはいる、いらないものはいらないという基本的な判断を覆すことはほとんど無い。

実はアルパカスが新作をレコーディングしているという話は耳にしていて、密かに聴いてみたいとは思っていた。
果たして僕は1000円を払った。
それは1stの『hinotori』の印象が良かったからだし、この2ndの『BABEL』も受け取った直後2周聴いてみて飽きないので、きっといい曲が列んでいる。
レコ発ライブは3月。2月のライブで先行発売するというが、それよりも先に手売りにやってきたのだから、とにかく売りたいのだろう。当たり前か。ふと、ドラマ版火花の1シーンが浮かんだ。村田秀亮が演じる大林の台詞「売れたいわぁ」というところ。
話があっちこっちするが、又吉直樹は好きだ。『火花』は面白かったが、新作『劇場』は更に面白かったように思う。
ところで、『BABEL』には「火鉢」という曲が収録されている。
『火花』とはなんの関係も無いが、個人的なタイミングとしては、ほんのちょっと面白く感じた。