飯山市 令和 2年 6月 定例会(第372回) 06月16日-02号
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◆6番(松本淳一)
先に進みます。
2つ目ですが、レベル3のことですね。避難は、だから、避難準備があって避難だというふうに考えていますので、これからのことを考えると、旧市街地ですね、水防の訓練が必要だというふうに考えています。
19号台風から8か月たっています。再び水の時期を迎えていまして、上流の長野地区の堤防は整備されました。水が流れやすくなるように河川整備がされます。
去年の19号台風と同じような雨の降り方をすれば、今後は飯山地区でも千曲川の水が堤防を超える、堤防そのものが壊れる、そういうことを予想しなければならないと思います。
千曲川の堤防が壊れるような場合は、旧市街地では水の逃げる場所がないので、あっという間に堤防の高さまで浸水することが予想されます。
そこで、こういう千曲川の越水氾濫を考えた警戒レベル3、避難準備・高齢者避難を想定した、特に旧市街地での水防訓練の実施が必要と考えますが、これはいかがでしょうか。
◎総務部長(北爪英紀)
市街地に限定した訓練ではございませんけれども、本年6月21日に実施する飯山市水防訓練では、土のうの作成や水防工法の実施のほかに、市内の樋門、樋管の操作及び情報の収集、伝達に主体を置いた訓練を行うこととしております。
コメント:なあ北爪君。皿川左岸越水の折、毎年やっている「土のうの作成や水防工法の実施」が全く行われなかったのは何故だい?
飯山市水防訓練、実際の場面ではすこしも役に立っていないじゃないか!!
それからねえ北爪君。樋管の操作の訓練、特に一回も閉めた事がないと思われる静間樋管の操作訓練を行う事と、それからゲートの上げ下げをするロッドには「下端到達確認の為の白ペイント」を他の樋管で行っている様にやっておくことが必要だな。(注1)
(北爪英紀)また、レベル3を想定した避難所開設の伝達訓練及び炊き出しの伝達訓練も行うこととしております。
なお、住民の皆さまに行っていただく避難訓練は、秋に実施する総合防災訓練時に行っていただきたいと考えております。
◆6番(松本淳一)
もし市街地における出水ということを考えた場合に、浸水の予定範囲はハザードマップにあるとおりだと思うんですが、予定される水の深さというのはどの程度になるというふうにお考えですか。
◎総務部長(北爪英紀)
深さということでございますが、一番深いところで5から10メートルということでございます。
詳細はまた、ハザードマップ各ご家庭にも配布しておりますので、ご覧をいただければというふうに思います。
◆6番(松本淳一)
どこら辺まで水が入るかというのは、市民にも想像がつくようにしておいたほうがいいと思うんですが、昔はそういうのがあったというふうに私、記憶しているんですけれども、浸水の想定、この辺まで来ますよというマーカーを市街地につけるようなお考えはありませんか。
コメント:戸狩ではやってるよねえ、それ。
◎総務部長(北爪英紀)
浸水深のマーカーにつきましては、現在、国土交通省において行っている「まるごとまちごとハザードマップ」として、木島地区と常盤地区において、電柱や公共施設等の壁を利用して過去の浸水深や想定浸水深の表示をしているところがございます。
地域の皆さんのご理解が必要となりますが、市街地での表示について研究してまいりたいと思います。
◆6番(松本淳一)
訓練ではありますが、避難なかなかできないという人がいて、その人をどうするかということが一番大変というか大事なことだと思っているんですけれども、その点、避難の困難な人の、何というかな、どういうふうに動いてもらうかというような具体的な計画はお持ちでしょうか。
◎総務部長(北爪英紀)
市では、要介護3以上や療育手帳Aを所有するなどの基準に該当した要支援者のデータを取りまとめまして、公表について同意をしていただいた方につきまして、避難行動要支援者名簿として作成しております。この名簿を各自主防災組織のほか、警察署、岳北消防本部、民生委員に対して提供しております。
各自主防災組織におきましては、この名簿を参考としていただき、各区で把握している方なども追加する中で「住民支えあいマップ」の作成を行っていただき、避難行動に備えていただくようお願いしているところでございます。
コメント:市役所は名簿を作って渡すから、あとはお前ら住民の方で何とかしろ、というやり方だな、北爪君。
◆6番(松本淳一)
こういう避難が大変な方の避難場所の確保についておうかがいしたいんですが、車の中とかという話も出ていましたが、普通の人とやっぱり行動とか動ける範囲とか違うので、そのことについてはどういうふうになりますか。
◎総務部長(北爪英紀)
ちょっと体のご不自由な方については、福祉避難所というところを設けて対応するというのがあるんですけれども、飯山市においてもそういう対応ができるように、今後検討を進めていきたいというふうに思います。
◆6番(松本淳一)
3番目ですが、閉じられていたはずの樋門が開いていたということです。
これはもちろん19号台風のときですけれども、普通ではとても考えられないことが起こっていたんだなというふうに感じました。
情報公開をしたんですが、その記録です。
「千曲川樋門・樋管ゲート開閉状況(市街地)」というのがございました。その市の記録によると、台風19号に伴う樋門操作において、有尾樋管ゲート閉鎖が13日午前10時になっています。(注2)
また、同じ有尾樋管ゲートですが、開けられたのが19日午前10時30分となっておりました。
有尾の樋管ゲートは、堤外への水田があるんですけれども、そこの用水路を通すためのものです。
13日の2時には皿川の樋門が閉じられています。
ですから、たくさん水が来て樋門が閉じられたということなんですけれども、それから8時間は開いていたということになるんですが、これは事実ですか。
◎経済部長(出澤俊明)
皿川樋門が閉じられた時間につきましては、13日午前1時44分でありまして、有尾樋管が閉じられた時間が13日午前10時でありますので、皿川樋門が閉じられてから有尾樋管が開いていた時間につきましては、8時間16分となります。
なお、その後、有尾樋管が開けられた時間については、19日午前10時30分ということになっております。
◆6番(松本淳一)
今言われたとおり、開いていたということなんですが、当然閉められるべきものだと思っているんですが、どんな事情があったかご説明ください。
◎経済部長(出澤俊明)
有尾樋管の維持管理につきましては、飯山市は、飯山市消防団第一分団にその業務を委託をしております。
そして、第一分団におきましては、市街地各所で出水があり対応している中で、特に県町への出動要請があったため、閉められなかったと聞いております。
コメント:ほほう、県町とな。その県町を泥水の中に沈めたのも第一分団が静間樋管を開けっ放しにした為だったねえ、出澤君。(注1)
◆6番(松本淳一)
樋門の開け閉めに関しては、契約みたいな形になっていると思いますし、その中で責任は問わないというふうになっていると思うんですが、ほかに出ちゃったから閉めないということ、じゃ、全然気がついていなかったということでしょうか。
コメント:えっ、責任は問わない??そんな無責任な事が許されるのかね、松本君??おかしいだろ、それ。
樋管、開けっ放しにしておいて、そのあたり、泥水で埋め尽くしても、何も責任はない というのかね??そんな責任観がないヤツ奴に樋管のゲート管理をやらせるのは間違っている。
◎経済部長(出澤俊明)
樋管の管理につきましては、担当するのが、飯山市の担当部署は農林課でございまして、消防団一分団とは連絡を取り合いながら夜間やっていたところでございますが、先ほどの事情によりまして閉められなかったと聞いております。
コメント:上記は有尾樋管のことだが、「消防団がむりなら、それじゃあ」ということで農林課の諸君が閉めるのではないのかい、出澤君??あるいは他の誰かに頼むとか。そういう事をやるのが管理者だよねえ、出澤君。
そういう事がやれずに、ただ「消防団が無理だというのでできませんでした」ではまるで「子供のつかい」だよ。管理責任者たる農林課は責任を免れる事はない。
さてそれで有尾樋管は何時に閉める必要があったか?その答えは12日の夜中24時ごろだな。
『③樋管直近堤内地河川の左岸JAながの駐車場の標高は316.2m<--ブログ記事より
そうなるとこの樋管の底の部分の標高は314.2mである事が分かる。
つまり「千曲川水位が314.2mに達したらこの樋管は閉めなくてはならない」のだ。
さて千曲川水位が314.2mになった時の飯山観測所での水位と言えば7.1mだ。ふむ、水位が7.1mは12日の夜中24時ごろだな。
この時刻には市内のどこにも水はあふれてはいないよ、市役所さん。』(注3)
静間樋管は何時に閉める必要があったか? 答えは13日の1時ごろだな。
『さて、台風19号の折に飯山観測所で水位8mに達したのは13日の午前1時であった。
従って消防団・第一分団の分団長がその時刻までに静間樋管を閉めていたら今回のこの場所での氾濫は防ぐことが出来たのである。』(注1)
つまり13日の1時から静間樋管では逆流がはじまって、県町に浸水し始めた。
だからね、消防団に県町から応援依頼があった、としてもそれは13日の1時以降なんだよ、出澤君。
つまりだ、第一分団が有尾樋管を閉めなくてはいけない時刻、12日の24時に樋管を閉めなかったのは、単に第一分団が忘れていた。それだけの事さ。
そうしてまた、農林課も第一分団と連絡を取り合いながら夜間やっていた、と言う市役所の説明はウソだ、という事も分かってしまうのだよ、出澤君。
◆6番(松本淳一)
もうちょっと具体的な何かあるんだと思うんですが、そういう調査はされていないんですか。これだから駄目だった、あっちへ行っていたから知らないよ、じゃ、という具体的な何かは捉えられていないわけですか。
◎経済部長(出澤俊明)
ほかの事情については聞いておりません。
コメント:そうして、調べる気もありません、かね出澤君。
なぜならば、市役所の説明、そうしてまた消防団の説明のすべてが作話、作り話であるからです。
◆6番(松本淳一)
ということは、防水というか、当然これ地理院地図が、電子地図があって、深さとか見るともう完全に、この樋管は私行ってみましたが、1.7メートルの1.7メートルのほぼ正方形の穴で、長さが36メートルぐらいかな、なんですよ。
当然、開いていればどんどん水が入ってくるわけで、それに対しては何らの処置もされていなかったわけですか。
◎経済部長(出澤俊明)
直径が1.7メートルということで真四角だということですが、ボックスの内室の大きさについては1.0掛ける1.0でございます。
今、議員がおっしゃったことにつきましては、消防団のほうに委託をしてありましたので、内容についてはその当時は理解をしておりませんでした。
その状況についても不明であります。
コメント:出澤くん、水防の仕事、やるきがあるのかい??ほんとうに呆れたもんだ。
◆6番(松本淳一)
ちょっとしっかり調べていただきたいと思うんですが、じゃ、防水処理もやっていたかどうかも分からないと。ですね。
はい。今うなずかれていました。
それで、堤防の堤内のほうですね、だから西側のところには下水道ポンプ施設があります。
有尾の汚水中継ポンプ場ですが、それが水没して故障して、多分かなりの予算をかけて直していると思うんですけれども、この有尾樋管からの水が流入して影響したんではないかというふうに思うんですけれども、というのは、4時15分には皿川は決壊しているんです。
だから、皿川の水はほぼそっちに行くんじゃないかと私は思うんですけれども、その辺、この樋管から出た水が、そっちのポンプ場のほうに影響を与えているのではないかと思っているんですが、その辺はいかがでしょうか。
コメント:その通りだね、松本君。
◎建設水道部長(村上透)
有尾汚水中継ポンプ場近くで、皿川橋で警戒に当たっていました上下水道課職員が、皿川の左岸から越流してポンプ場に浸水したことを確認しております。
コメント:市役所職員のだれも越水した時には皿川橋にはいなかったのだよ、村上くん。
・・・という事は住民からの左岸越水の連絡を受けてそこに出向いたのは「上下水道課職員だった」と教えてくれたわけだね、村上君。
◆6番(松本淳一)
じゃ、もう一点だけ。さっき樋管の管理者は、まちとしては農林課だということですね。
見ましたけれども、どっちがどっちが多いか分からないですけれども、あれだけの穴が開いていると恐らくというか、水位とか見ますと、十分に上までかぶっている、実際まだ泥が残っていまして、かぶっています。
穴全部の上まで水が来ているなということは確認できると思いますが、ぜひ、今、分からないと言われたところをしっかり調べていただきたいと思います。
非常に残念というか、何でこんなふうになるんだろうというのは私の感想ではありますが、しっかりと調べていただいて、またご報告いただければと思います。
コメント:
うむ、時間のせいだろうが、このあたり、農林課の責任追及が不十分だな、松本君。
そうして又議長が事実の解明、飯山市の水害がなぜ起こって、どうしたらその再発が防げるのか、その事を市役所に説明させることに興味がない、それどころか議員が解明しようとすると邪魔をする。
それが飯山市議会の本質、市役所と、市長となれ合う議長、飯山市議会の傍聴はまるでつまらない田舎芝居を見ている気分になるぜ、渋川くん!!
注1:県町区の浸水と静間樋管が閉じられていなかった事についての内容詳細は以下の記事を参照願います。
・その34-1・県町区の氾濫は皿川からの氾濫水による内水氾濫ではない。
さてそうなりますと市役所も認めるであろう「県町住宅の駐車場を60センチの浸水深で満たした泥水はどこから来たのか」という事になります。
・その34-2・県町区の氾濫は静間樋管を逆流した千曲川からの氾濫水による外水氾濫である。
県町を中心とした場所に流れ込んだのは千曲川からの逆流泥水である。
・その34-3・さて「台風19号での静間樋管での氾濫は3回目である」という証言を得ている。
「前回は平成18年であった」と聞いているので、その例について検証した。
注2:「千曲川樋門・樋管ゲート開閉状況(市街地)」については以下のアドレスを参照願います。 : https://archive.fo/4Llh6
この資料によれば静間樋管は12日の23時に閉じられた事になっている。それで静間樋管は上述したように「13日の1時までには閉めなくてはいけなく」て、もし開いていた、としたならば1時頃から千曲川の泥水が県町区に流れ込む事になる。そうして実際はそのころから県町区の浸水が始まった。
さて、市役所提示の資料通りに消防団第一分団の担当者が行動できていた、とするならば、何故静間樋管を閉めたその足で有尾樋管に向かって移動し、有尾樋管を閉めなかったのかと問われる事になる。
何故ならば、その様に行動していれば12日の24時には有尾樋管を閉めることが出来、そうであれば上述した有尾樋管を閉めなくてはいけない時間にちょうど間に合ったと思われるからである。
そうして、12日の24時には県町では浸水は始まってはおらず、従って消防団が県町区から呼ばれる事もなかったのである。
注3:有尾区の浸水と有尾樋管が閉じられていなかった事についての内容詳細は以下の記事を参照願います。
・32-1・有尾樋管が開けっ放しで、有尾地区に浸水被害をもたらした件
飯山市は「内水による氾濫」としていますが、実は主要因は千曲川からの有尾樋管開けっ放しによる逆流水による氾濫、が正しいのであり「内水+外水による氾濫」と分類するのが正確であります。
・32-2・どうして有尾樋管が開きっぱなしだったのか?市側の回答は事実なのか?
市議会でこの件について問われた市役所は「市街地各所に出水があり、消防団へ他からの出動要請があったため」有尾樋管を閉じる事が出来なかった、と言い訳をしていますが、有尾樋管を閉じるべき時刻には市内のどこにも水はあふれておらず、したがって「消防団へ他からの出動要請があった」と言う内容は事実と反している、ですから飯山市の回答は「虚偽答弁である」という事になります。
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追伸:飯山市議会議事録については飯山市のHPからアクセスして閲覧する事が可能です。:https://ssp.kaigiroku.net/tenant/iiyama/SpTop.html
参考資料・一覧