一夜明けても前夜からの雪は止むどころか、吹雪と言っても良い程になっていた。

アメリカ国立公園の掟として、天候が悪すぎると立ち入り禁止区域ができる。この日早朝の時点ではまだそういう区域はなかった。とは言え、このまま雪が止んでも積雪が凍ると間違いなく立ち入り禁止区域だらけになる。実質たった2日足らずしか滞在できないのだから、と朝食後まだ雪が降りしきる中、比較的短距離のトレイルをゆっくり降りてみることに。


手で掴み上げてフッと息をかければ粉々に散ってしまう粉雪だから、積雪が強い風で吹き散らされる。トレイルの半分程は、上から見下ろしたらジグザグに見える切り返しの道。それに20センチ弱の雪が積もっているから正確にどこが道なのかよく見えない。足跡一つないその切り返し道を、積雪の凸凹具合で見当をつけて降りて行く。


斜面がどれだけ急だったかは、少し降りた後に振り返ればよぉくわかる。

展望台から見たら細長い岩の一つ一つが、近くでは巨大な壁になる。


その壁の僅かな間を歩く地点、ウォールストリート。ニューヨークのダウンタウンにあるのとはえらく違う。

ようやくトレイルを降り切る。後は同じ高さにまで登らなければ。登り道沿いの壁は片方にしかないので、見晴らしは良いが吹きっ晒し状態。降りた道より高く雪が積もり、道の形が一層判りづらい。

終点の展望台が下から見えてきたころ、降雪が穏やかに。



無事到着。時刻は昼の1時頃。雪に突っ込んで冷たくなった足を暖めに、そして昼食のため宿に直帰。その後天気は良くなっていったものの、氷結した積雪を理由に公園内の殆どのトレイルが通行不可に。やはり無理してでも降りておいて良かったと思いつつ、陽の光が岩に遮られる頃の夕刻に、朝散歩した辺りを訪れる。

下の画像は翌日の風景。太陽に照らされた峡谷は、前日とはまるで別世界。数千個あると言われる独特の岩の色も形も鮮やかに見える。公園の標高は2633メートルから3033メートルもあるので、岩の周囲も見渡せる。地平線近くには人工湖パウエルが。この時でもまだ強かった風が吹く度に、足下の粉雪が煙のように舞い上がる。前日の散歩では息が切れていたけれど、この浮き世離れした夕方の景色を見れば大満足。


アメリカ国立公園の掟として、天候が悪すぎると立ち入り禁止区域ができる。この日早朝の時点ではまだそういう区域はなかった。とは言え、このまま雪が止んでも積雪が凍ると間違いなく立ち入り禁止区域だらけになる。実質たった2日足らずしか滞在できないのだから、と朝食後まだ雪が降りしきる中、比較的短距離のトレイルをゆっくり降りてみることに。


手で掴み上げてフッと息をかければ粉々に散ってしまう粉雪だから、積雪が強い風で吹き散らされる。トレイルの半分程は、上から見下ろしたらジグザグに見える切り返しの道。それに20センチ弱の雪が積もっているから正確にどこが道なのかよく見えない。足跡一つないその切り返し道を、積雪の凸凹具合で見当をつけて降りて行く。


斜面がどれだけ急だったかは、少し降りた後に振り返ればよぉくわかる。

展望台から見たら細長い岩の一つ一つが、近くでは巨大な壁になる。


その壁の僅かな間を歩く地点、ウォールストリート。ニューヨークのダウンタウンにあるのとはえらく違う。

ようやくトレイルを降り切る。後は同じ高さにまで登らなければ。登り道沿いの壁は片方にしかないので、見晴らしは良いが吹きっ晒し状態。降りた道より高く雪が積もり、道の形が一層判りづらい。

終点の展望台が下から見えてきたころ、降雪が穏やかに。



無事到着。時刻は昼の1時頃。雪に突っ込んで冷たくなった足を暖めに、そして昼食のため宿に直帰。その後天気は良くなっていったものの、氷結した積雪を理由に公園内の殆どのトレイルが通行不可に。やはり無理してでも降りておいて良かったと思いつつ、陽の光が岩に遮られる頃の夕刻に、朝散歩した辺りを訪れる。

下の画像は翌日の風景。太陽に照らされた峡谷は、前日とはまるで別世界。数千個あると言われる独特の岩の色も形も鮮やかに見える。公園の標高は2633メートルから3033メートルもあるので、岩の周囲も見渡せる。地平線近くには人工湖パウエルが。この時でもまだ強かった風が吹く度に、足下の粉雪が煙のように舞い上がる。前日の散歩では息が切れていたけれど、この浮き世離れした夕方の景色を見れば大満足。

