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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
そこで内供は日毎に不機嫌になっていった。
内供には鼻の短くなったのが、
かえって恨めしく思われた。
するとある晩のこと、鼻がむず痒くむくんできて
熱もあるようであったが、
翌朝起きてみると、内供の鼻は
もとの大きさに戻っていた。
内供はなぜか晴れ晴れとした心持になった。
」
以上の文は、塩田良平さんが、
「芥川龍之介」(學燈社)で書かれている、
短篇小説「鼻」の梗概であります。
これを読んでみますと、
鼻の形はもとのままでも、
内供センパイの心は180度変わっていて、
心の中は瑠璃色そのものです。
つづく