おだにゃら記

地元小田原市中心のフィールドワーク備忘録。
歴史、神社仏閣、あとはいろいろ。


北条の里ウォークつづき 愛され八重姫

2022年03月19日 23時31分00秒 | お出かけ
 

狩野川のほとり、守山を背後に北条氏の館があった。
川を挟んだ向こうは江間。八重さんがいつも立ってたあたり。
 


北条邸は何度か発掘調査が行われていて、以前来た時は入れる状態ではなかったのだけど
去年あたりから通路ができて見学できるようになった。
 


これ面白い。
透明ボードの印と現地のポールみたいな印を合わせると当時の建物の様子がわかる。
印合わせて撮影するのが難しくてだいぶズレてますが。
 
北条氏が滅亡した1333年(私は「いちみさんざん北条氏」とおぼえました)以降に
一族の尼たちがこの地に戻り、館跡に寺を建て北条氏を供養した。
 
 


こちらは館跡



八重姫供養の御堂のある眞珠院。
北条氏館から徒歩7~8分という近さ。
 
 

八重姫は吾妻鏡には登場せず、軍記物の「曽我物語」などに出てくる人なので実在は微妙。
 
伊東から韮山は遠い。
亀石峠を越えてはるばる、しかも侍女6人も引き連れてとはさすがに信じ難い。
田舎の豪族の娘に6人も侍女がいたとは到底考えられないので、たぶん普通の使用人女性たち。
それが一度に6人も職場放棄?
すぐバレるし伊東家困るよね。
 
 
八重さんが入水した眞珠ケ淵はこの寺の前にあったそうで、
今は狩野川の支流が穏やかに流れてるけど当時は深い淵だったのだろう。
 


八重姫御堂
 
八重姫は又の名を静といったそうで静堂ともいう。
これはもう静御前の伝説とごちゃ混ぜになっちゃったという証ではないかと。
 
 


八重姫の木像と、その下に供養塔が安置されている御堂内。
 
千羽鶴や花で華やかな雰囲気。
千羽鶴がいっぱいあるのは千鶴丸を偲んでかな?なんて考えてしまった。
 
手前に置かれた書き物は八重姫慕情という歌。
 
 


梯子があっても・・・助けるのは難しかったと思う。
 


八重姫慕情の石碑もある
 
 


侍女6人は八重姫が入水したその夜に山中で自害したのですって。
姫が入水したのは夕暮れ時。その後すぐ、埋葬も供養も報告もほったらかしで死んでしまったの?
 
 
なんかいろいろ突っ込んでしまって申し訳ないが、
地元で八重さんがいかに愛されているかはじゅうぶん実感できた。
 
大河ドラマではまさかの鎌倉御所仕え。
佐藤B作さんがスペシャルトークで「悲しい最期」と言ってたのでやはり悲劇になるのかな。
 
 
 
願成就院
 
北条時政が頼朝の奥州征伐の勝利を祈願して建立。
私は奥州藤原氏大好きなので複雑な気持ちになってしまうお寺。
 
この寺の見どころは何といっても運慶作の国宝仏像5体。
 


時政のお墓もある。
ちょっと見づらいけど奥の盛り土の塔が墓。
 


大河ドラマ館のシアターにも登場した願成就院のアイドル、秋田犬のロッキー。
副住職の旦那様が連れてきてくれた。
 


遠吠え。かわいい。
 


お天気よくて富士山バッチリ
 


別の日、義時コースの江間地域へ。
(この週は2回韮山に来ていた)
 




江間公園
 
テニスコートのある普通の運動公園、かつて北条義時の館があったところ。
現在は地図の右上部分、小さく石碑があるだけ。
 



ドラマでは江間次郎さんは残念ながら殺されてしまい、
義時が跡継ぎのいなくなった江間氏を継承。
 
そのせいか、義時が八重さんを娶ったという説もあるそうで
今後ドラマがそっちに行く可能性もあったりして。
 
 

豆塚神社
 
延喜式石徳高(いわとこたけ)神社の論社。




境内にテントやプチ資料館ができてて、丁寧に説明もしてくれる。
プチ資料館すごい熱量。
 
この絵馬も大河ドラマに合わせて作られた。
 


豆塚神社という珍しい名は拝殿横にあるこの円形古墳から。
豆塚は地名でもあったそうだ。
 


北條寺
 
義時夫妻の墓がある。
 




現在は本堂で本尊の阿弥陀如来像や寺宝を公開してるので拝観料500円。
 


この小さな山の上に義時の墓がある。
 

 
右が義時、左が妻(藤原朝光娘?佐伯氏娘?)
 
義時の本来の墓は鎌倉法華堂にあり、こちらは子の泰時による供養塔。
 
江間には義時の長男安千代丸が大蛇に食べられちゃった伝説がある。
大河ドラマでやらないかしらと密かに期待しているのだが。
 
 
 


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