伊東市宇佐美にある比波預天神社、
式内社の創建年などわかるはずもありませんが、
駐車場に集められてる道祖神たち
ひはよてんじんじゃ と読みます。
祭神は
加理波夜須多都比波預命
かりはやすたけひはよのみこと
延喜式の加理波夜須多祁比波預命神社、
および神階帳の従四位上たまたの明神に比定します。
延喜式 第2
(国立国会図書館デジタルコレクション)
加理波夜須多祁 かりすはやたけ
でいったん区切って(姓みたいなもの?)
比波預命 ひはよのみこと
が呼び名?だと考えればいいみたいです。
こんにちは
ひはよのみこと様
いいお天気ですね
ひはよさん
みたいな
一説によると、ひはよのみことは三嶋溝抗の長子で、海からやって来て宇佐美の地を開発し氏神となったと。
そんななのでこの加理波夜須多祁比波預命を祀る神社は全国でもここだけです。
式内社の創建年などわかるはずもありませんが、
比波預天神社の場合は1157年(保元2)に再建されたと棟札にあります。
保元といえば保元の乱(1156)
その頃に社殿の再建工事しましたよー
ということです。
延喜年間に菅原道真が合祀されたことから長らく天神社、留田天神(留田はこの辺りの地名)などと呼ばれており、
明治になって現在の比波預天神社に改名されました。
摂社
風神、大山祇神
比波預天神社には大変有名な巨木ホルトの木があったのですが
残念なことに2023年3月に枯死して倒れてしまったそうです。
8年ほど前に来た時に写真を撮ってるので探したんだけど見つからず
こちらからお借りしてきました。
この写真は2011年撮影だそうです。
現在は切り株も何も残ってなくてさみしい限りです。
駐車場に集められてる道祖神たち
お雛様みたいなのは伊豆型と呼ばれる伊豆特有の単体道祖神。
丸いのは山梨に多い丸石道祖神。
(裾野市の十二神社にあった丸石も道祖神だったんだと最近気づきました)
東浦路を示す道標
東浦路とは下田から小田原までの古道。
大正時代以降の道路拡張工事のためほとんど失われていますが、宇佐美から網代までは良好に残されています。
道標通りに行くと網代に出ますので、元気な方はぜひ歩いてみてください。
私は車で帰ります。