おだにゃら記

地元小田原市中心のゆるゆるフィールドワーク備忘録。
歴史、神社関連、あとはいろいろ。

葉山で年を惜しむ

2023年12月31日 22時46分00秒 | 神社
2023年最後のお出かけは葉山町でした。


森戸神社へ








森戸神社は子宝に霊験があり
水天宮内の丸い石を撫でると子宝に恵まれるそうです。

また、子授祈願をしてもらうと子宝石を頂けて
無事に子宝を授かると赤ちゃんの名前や似顔絵を書いて奉納するのだと。



ペットの守護神、畜霊社



祠に入った珍しい庚申塔



おせき稲荷

咳が治る系はとても多い民間信仰の一つ。



三島大社の勧請だったんですね。
知らなかった。



源頼朝ゆかりというよりは三浦一族の本拠地といったほうが自然ですが







貝に入ったかわいいウサギちゃん🐇
一年間どうもありがとうございました。


ビーズ手水 素敵だなぁ



みそぎ橋





境内は森戸海岸へと繋がってます




石原裕次郎記念碑


源頼朝が感嘆したという千貫松
トンビもいます


この日はうっすら富士山が見えました

富士山と江ノ島と鳥居(名島)と灯台(裕次郎灯台)








続いて立石海岸へ



立石公園内の遊歩道








トベラというそうです。
パチンと弾けた実がなんともいえないビジュアル。






立石海岸からも富士山がうっすらと



暖かく過ごしやすい年末。
海岸を歩いていても寒さはほとんど感じませんでした。
風もなかったし。


この暖かさが嬉しくもあり不安でもあり、
そして
また一年が去ることが淋しい。




御殿場の浅間神社ぜんぶまわる その10 古墳のある二枚橋

2023年12月29日 22時43分00秒 | 御殿場の浅間神社ぜんぶまわる
今回は二枚橋の浅間神社です。


足柄峠から伸びる県道78号線沿い。
すぐ南に新橋浅間神社や御殿場駅がある比較的賑やかな鎮座地です。







鳥居の先はまっすぐな参道。
騒がしい通りから一瞬にして静かな神域へ。






社殿裏手からの富士山



社殿の横に階段状に段差がありまして


何だろうと登ってみたら


古墳でした。前方後円墳。

ほとんど下調べしてなかったので(いつもそう)古墳があるなんて全く知りませんでした。
この石碑以外説明がないので詳しいことはわからず。





言われてみれば前方後円墳に見えてきます



古墳の向こうは小学校。
神社、古墳、小学校 と続いているんですね。



帰宅して調べたところ
二枚橋古墳という名称が一般的で全長38メートルほど。

未調査のまま石垣で階段が作られ改変激しく、本当に古墳かどうかも微妙だそうです。


調べて欲しいような欲しくないような。



帰り際に褪せた由緒板があることに気づきました。

特に興味惹かれる記述はないのですが、
大正年代に神饌幣帛料供進神社に指定されたとの一文。

この神饌幣帛料供進神社というのは今までも神社めぐりしてて何度も何度も見聞きしていながらも
なんか…面倒… 漢字難しい長い…
とずっとスルー。

でもこのたび
古墳以外あまり特徴のない二枚橋浅間神社で見かけたのを機に
意を決して調べてみようではないかと!

そしたらね


ここのサイトが大変わかりやすかったです。
ありがとうございます。勉強になりました。


要するに
明治時代の近代社格制度の下位である郷社、村社の中から
ある程度のレベルにある神社に公費を支援するというもの。

全国で2万社ほどが指定されており、制度は戦後に廃止されるまで続いた。

だから地域の小さめ神社でも神職が常在してるレベルならだいたい神饌幣帛料供進神社に指定されていたようです。

神社にとっても地域住民にとっても有難く名誉な指定だったことでしょう。

戦後いきなり廃止されて困惑したんじゃないかな。




調べてみるとそれほど面倒な事柄ではなかったので 笑
年の瀬に
ひとつ知識が増えてよかったと喜んでる次第でございます。



わかる人はわかる
ポーの一族っぽい2匹



御殿場の浅間神社ぜんぶまわる その9 霧の六日市場

2023年12月22日 20時40分00秒 | 御殿場の浅間神社ぜんぶまわる
今回は六日市場の浅間神社です。


実は夏の終わりに参拝してたのに、他の浅間神社に紛れてすっかり忘れていました。


御殿場は霧の多いところですがこの日もこんなで。
ここはランチした和食麺処サガミ(かなり好き)の駐車場。


とにかく市街地の霧がひどく運転も恐ろしかったので早めに帰ろうと、
県道394に入ったところで「あれ?」と偶然行き着いたのが六日市場の浅間神社でした。





何度も通ってる県道沿いの目立つ場所にあるので偶然というよりは今まで気にしてなかっただけなのですが

予定になかったのに霧に導かれて、
なんて考えると途端にロマンチックでスピチュアルな気分になりますね。









霧に赤が映える社殿





真新しくモダンな雰囲気もあるので見方によっては高原の山荘のよう。








土俵あります



石に刻まれた由緒

その昔、木花開耶姫が休んだと伝わる大きな石を祀り
富士山を正面にその石の上に社を建てたそうです。







境内のすぐ前に囲いもなく歩道橋があるので、
その下に昔の社号票などたくさんの石造物が集められてしまったカタチ。

敷地が小規模なので仕方ないけどちょっとガチャガチャした雰囲気。





昭和39年の台風で倒れてしまった御神木の根元が保存されています。





こちらは小さな植え込み内の石碑と末社。
由緒書きによると倉稲魂命、お稲荷さんでしょうか。


今までの御殿場市内浅間神社の中では新橋に次いで賑やかな鎮座地。

県道に面しているので車には注意しましょう。


茅葺き屋根の湯船八幡神社

2023年12月12日 21時58分00秒 | 神社
金時公園の北の柳島地区にも金太郎関連スポットがいくつかあります。


ここは金太郎の母、八重桐の名のついた池。
池ではなくダムなんですけど。



現在ダムは干上がっており、周りの遊歩道なども殺伐として荒れた感じ。
熊注意の貼り紙もあったので車から降りずに写真だけ撮りました。


八重桐の池をぐるりとまわると
金太郎の鯉伝説が残る沼子弁天公園があります。



金太郎が大鯉に抱きついた池、弁財天を祀った祠などありなかなか素敵そうな公園なのですが


防獣ネットが張り巡らされていて物々しい雰囲気。

近くには電気柵を使ってる畑もあります。
農作物への獣の被害、本当に大変そう。



公園内に人の気配はなく…ちょっと入れそうもないです。
(3枚の写真はGoogleマップから)

せっかくの公園なのに気楽に立ち寄れないなんて残念です。


という複雑な思いで柳島から湯船地区へドライブしてましたら

素晴らしい神社を発見。
湯船の八幡神社です。







茅葺き屋根の社殿と大きな杉。
昔話の世界です。






大きな杉は階段横と社殿横にあり
2本で湯船八幡神社の夫婦杉として小山町の天然記念物に指定されています。

よく鳥居の前などに2本並んだ大杉はありますけど離れて立ってるのは珍しいですね。
このくらい離れた方が上手くやっていけるのは人間も杉も同じなのでしょうか。






この八幡神社は湯船城跡のある山の麓にあります。
小山町の城といえばほぼ大森氏関係。
でもここは少し毛色が違うよう。
まだ調べが進んでないのでいつか機会がありましたら。

ちなみに最近、新東名高速道路の工事のため湯船城の発掘調査があったのですが城跡らしきものは発見されませんでした。
もしかしたら場所が違うのかもー ということだそうです。



新東名工事のため神社参道は舗装道路に。
車は通りやすいけど味気ないですね。



スタジオタウン小山 より

以前の参道の様子。
新東名で渋滞緩和されるのは有難いけど、こんな里山の風景が減っていくのは悲しい。というか悔しい。



どうか小山町の景色がこれ以上変わりませんように。




金時公園の照紅葉

2023年12月07日 14時46分00秒 | 神社
小山町の金時公園

紅葉が見頃でした






昔は広場と金時神社しかなかったような気がします。
しばらく来ないうちに遊具や山の滑り台などができてお子様向けの楽しい広場になってました。



これミニボルタリングボードなんですよ。
かわいい。



こちらが金時神社


快晴の照紅葉がまぶしい












以前にも書きましたが金太郎と母である山姥の伝説は全国にあり、
源頼光四天王の坂田金時の幼少期というよりは、子供の健やかな成長を願う民間信仰のようです。

この金時神社は坂田屋敷と呼ばれた金太郎の伝生地跡に建てられています。



真っ赤🍁





裏山に残るちょろり七滝

水流は本当にちょろっと。
周りには謎の大穴があったり土砂崩れ箇所も。猪や熊も出るので奥には行かない方がよさそう。




拝殿裏の外階段の上にある本殿。
境内社かと思ったら本殿でした。
昭和9年に現在の拝殿ができるまではこの小さな社しかなかったのですね。

いろんな事情でこの状態なのでしょうが、ちょっと珍しいですよね。



もちろん土俵もあります