おだにゃら記

地元小田原市中心のフィールドワーク備忘録。
歴史、神社仏閣、あとはいろいろ。


シーズンオフのせせらぎ公園

2021年09月29日 22時49分00秒 | お出かけ
二宮町や中井町には面白い公園が多いと思う。
私のお気に入りは中井町の厳島湿生公園。
派手さはないけどこじんまりとした湿原の四季が美しい。去年の秋はイヌタデの群生が綺麗だった。

その厳島湿生公園から程近く、
秦野二宮線沿いにある二宮町せせらぎ公園。
こちらは行きたいとずっと思ってたのに今まで行けなかった公園。


行けなかった理由がこれ。
「駐車場はありません」

運転しながらもしっかり見えるこの案内のせいで何度も行く予定を立てるのを挫かれていた。
本当に駐車場は無いんだ!車で入って来ないでくれ!という強い訴えを感じる案内板だ。
私は基本、車移動なので駐車場のないところは行きづらい。駅から遠く離れてるこのような場所は特に。

でも先日たまたまウェブサイトを見たら

公園専用の駐車場はありませんが、ザ・ビッグ二宮店さんのご厚意で1階屋外駐車場を臨時駐車場としてご利用できます


なんだ。ビッグにとめていいんだー 知らなかったー

ザ・ビッグは公園から徒歩数分の距離にあるスーパー。


ということで行ってきた、せせらぎ公園。




せせらぎ公園は山の斜面を利用した小規模な公園。花菖蒲が有名で「かながわ花の名所100選」に選ばれている。

この案内図には花菖蒲とカキツバタしか書かれていない。
つまり花菖蒲の季節以外に来てもあまり面白くないということだ。
それでもずっと行きたかったところだし、来年の菖蒲の咲く頃にうまいこと来れるかどうかわからないのでとりあえず来てみた。


枯れた蓮の池。蓮もあるなら8月過ぎまで楽しめたのね。


東屋と公園管理室。
2名のスタッフさんが作業していた。
この規模の公園に管理室があるのは珍しい。


花はないけどこんな景色のなか木橋を歩くのは楽しい。


シーズンオフなので水路の水量も少ないのかな。


お花は全くないわけではなく


木橋の下から可愛い姿を見せるシュウカイドウ



酔芙蓉も



ミズヒキ


シュウメイギクとケイトウ



青空が似合うシュウメイギク。


ピンクの萩はほぼ終わってたけど白萩は咲いていた。

シーズンオフだけど秋の可愛い花が出迎えてくれてほっこり。
整備の行き届いた菖蒲園は花はなくとも散策するだけで十分気持ちよかった。

駐車場がないのがつくづく惜しまれるけど、なければ無いで、シーズン中もそれほど激混みにはならずにいいのかなと。

来年の初夏の楽しみが増えて嬉しい。




あしがら花紀行 酔芙蓉農道 

2021年09月23日 22時39分00秒 | お出かけ
南足柄市、開成町を中心とした足柄平野のこの辺りでは平成10年頃から「あしがら花紀行」という、1年中いつでも花を見ることができる地域おこしが行われている。

神奈川県花の名所より)
開成町のあじさい祭りや、最近よく聞くようになった春めき桜もその一環。
足柄に花の名所が増えたなとは思ってたけど、こんなに広範囲で取り組まれていたとは知らなくて、
今回出かけた酔芙蓉農道のこともつい先日まで全然知らなかった。
  

あしがら花紀行臨時駐車場内の案内板。
ちょっと古い案内板のようで駐車場の位置が違うけどほとんど問題はない。


ここが酔芙蓉農道。こういう道がずっと続いている。

私は酔芙蓉という花を見るのは多分初めてなのでよくわからないのだが、まだ蕾が多いような気がした。
見頃は9月中旬だそうで、この日は9月21日。
もしかしたら今年は遅めなのかもしれない。



青空に映える美しいピンクの八重咲き。


ちょうど蜂がやって来たところを撮れた。

酔芙蓉というのは芙蓉の八重咲き変種で、
朝開花した時は白色、昼になるとピンク、夕方しぼむ頃は濃いピンクと花色が変わる様子がまるで酒に酔ってるようだと名付けられたという。
面白い。酔拳思い出しちゃう。


私が行ったのは午後2時過ぎだったから薄めのピンク色が多かった。


中には濃いピンクも。
しぼむ頃にはもっと濃くなるのかな。


酔芙蓉農道の周りの田んぼは稲刈りを終えてるところが多くて、残された彼岸花がちょっぴり淋しそうに見える。




ふくざわ公園の水路横の田んぼは稲刈り前で、まだ彼岸花との競演が見れて良かった。


ふくざわ公園の萩。
萩って秋のイメージだけど実際は夏の暑い盛りに咲き出してこの時期はもう終わってしまう。



帰りに寄ったわくわく広場南足柄店。
カオス感あふれる地域スーパーですごく楽しかった。珍しい調味料や食材がいっぱい。時間が遅かったせいか地元野菜はあまりなかったけど。
お彼岸用の切花が安くてびっくり。
隣に100円ショップがあるのもとても便利。また来ようっと。


撮り鉄の聖地の 子之神社

2021年09月17日 21時20分00秒 | 神社
石橋の山から見る橋梁の景色は、鉄道に興味がない私でも一瞬心持っていかれるほどキラキラ爽やかで雄大な魅力があり、
なるほどマニアならここで撮影するのはさぞ楽しかろうと納得させられる。





こちらは宝寿寺から見た橋梁。
石橋集落は狭い道と漁村と農村が合わさったような古い家並みが趣深い。

この橋梁が向かいの山に吸い込まれる直前の茂みに、石橋の鎮守である子之神社がある。


子之神社入り口の石段。
民家の奥にいきなり現れる。
途中に案内などはなく駐車場もない、地図アプリを頼りに歩くしかない。


社務所の前にお地蔵さんと寛文年代の三界萬霊塔(等の字を使うこともあるそうだ)
かなり古いのに鮮やかなオレンジ色に塗られてるので新しく見える。




神社は石橋山古戦場の山裾にあるので、境内は岩や崖で囲まれてて荒々しい感じ。



割と広いのでお祭りの際には使いやすそう。

拝殿に何か書かれた布があるのが見え、よーく見たら十一面観世音の真言が。
由緒書きなどなく情報は少ないのだが、神社庁によると祭神は大国主命、
新編相模風土記稿によると

「本地十一面観音を置、 宝永七年の棟札あり、 村の鎮守なり、 宝寿寺持、下同…」

だから十一面観世音の真言が書かれていたのか。

これからは本地(本地垂迹説…実は神様は仏様の化身であるという神仏習合の考え方)
のことも考えながら神社巡りしてみるのもいいかもしれない。




木々の隙間から海が見えて気持ちいい。


ところで、子(ネ)之神社という名の神社は南関東から東海地方にかけて多いそうで
十二支のネだったり、根っこのネだったり、意味はハッキリとしない。
現在は子宝や安産にご利益があると言われてることが多いようだけど、昔からそうだったわけではなさそうだ。

これもまた
そのうちに何かわかったら面白いなと思ってる。



きんじろう広場で市電に乗る

2021年09月12日 23時24分00秒 | 小田原のいろいろ
三の丸ホール内覧会の後、きんじろう広場の前を通って帰った。


正しい名称は「箱根口ガレージ 報徳広場」なのね。
国道1号線沿いの箱根口バス停近くに今年3月にオープン。手がけたのはきんじろうカフェや、私が最近お気に入りのカフェ三の丸でおなじみの報徳二宮神社。

狭いスペースながらカフェ、ショップやミニ庭園があり、何より水色と黄色の鮮やかな車両が目を惹く。たぶん初めて見る人はギョッとするんじゃないかと。東海道には異質な光景だ。



この車両は昭和31年まで小田原ー箱根板橋間を走っていた路面電車。
廃線後に長崎県で使用され、今年小田原市のSDGs事業の一環として里帰りが実現したとのこと。

私は電車関係すごく疎い。これ読んでもなんかよく理解できない。なんで150から202になったの?


3月のオープン時はコロナ対策のためとかで車内には入れなかったのだけど
いつの間にかドアが開いてる…知らなかった。


さっそく入ってみる。
誰もいないのでちょっと恥ずかしいが。





祖父母や親からチンチン電車の話はよく聞かされていたし古写真もさんざん見ているけど色までは知らなかった。
なんとなく、水色と黄色は長崎で塗られたのだと思い込んでたからこの写真見て驚いてしまった。
小田原にいる時から水色だったなんて。
こんなカラフルなのが走ってたなんて想像すると楽しい。  







オープン時よりはだいぶ根づいてきた感じの庭の植物。


カフェにはまだ入ったことないのだけど、食事もばっちりできそうなのでその内にぜひお邪魔したい。
魚食べたい。



小田原三の丸ホールOPEN

2021年09月10日 22時23分00秒 | 小田原のいろいろ
9月5日、小田原市の新しい市民ホールである「小田原三の丸ホール」がオープンした。

今までの施設、小田原市民会館は昭和37年の開館。なんと私が生まれる以前だ。
平成になる頃には老朽化は見るに忍びない状態になって、新ホール建設の検討はずっとされていたのに、実現には30年以上もかかってしまった。
色々思うことはあるが、まぁとりあえずできて良かったね、が大多数の市民の意見ではないだろうか。


完成前からちょくちょく見ていた外観。
9月11日まで内覧会が開かれており内部を見学できる。


割とシンプルな入口。



大ホール入口。

大ホール。
自由に席に座って見学できる。



私はミュージカルが好きなので、ここでミュージカル鑑賞できる日が楽しみ。



3階からの眺め。
天守閣まで見渡せる新しい展望。

シンプルシンプル。


こちらは小ホール。
現在は西相展の作品が展示されてる。


小ホール前、小田原の木工職人たちの作品。
思わず見入ってしまった。素敵。


楽屋みたいなとこも見学できる。


廊下にも西相展の作品が。


ガンダムマンホールの紹介。



1階オープンロビー。
シンプルな木のぬくもり。余計なものはない。


バッジもらった。




帰りにはもちろんCafe Sannomaruに寄る。


お堀の向こう側、馬屋曲輪からの眺め。