おだにゃら記

地元小田原市中心のフィールドワーク備忘録。
歴史、神社仏閣、あとはいろいろ。


10月の日向薬師を歩く

2021年10月07日 23時49分00秒 | 
夏のような暑さの続く10月初旬。
伊勢原の日向薬師を歩いてきた。


日向薬師のPに駐車して、参道から日向薬師に詣でて、浄発願寺まで歩き、日陰道を通ってPに戻る…
と、このマップの真ん中部分を歩いただけなんだけど、
最近膝の具合が良くないこともありのんびりお詣りしながら2時間以上かかった。



日向薬師参道入口に立つ門柱。



ここからが本当の参道らしい。
階段にびびったが意外と大丈夫だった。


仁王門右の阿形像


左の吽形像
あぁカッコいい…


仁王門を過ぎるとぐっと雰囲気が上がる。空気が変わったような。



マメヅタがびっしり。
私はシダの栽培をしてるのでこういう場所のシダを見るのは大好き。


これは見事なイワヒバ。
色が不思議。青緑…というか、ほぼ青に見える。



あの階段を登ると日向薬師、宝城坊本堂に到着。
参道入口に書いてある通り、普通に歩いて15分くらい。木の根が張ってたり歩きにくい箇所もあるけどなだらかな山道。膝の痛い私でもあまりつらくなかった。


日向薬師 本堂。
迫力ある茅葺き屋根。大きい。

元は日向山霊山寺といい、716年行基による開山。
時代時代の権力者達に保護され、子院12坊を持つ大寺院に発展したが明治の廃仏毀釈により衰退。現在は宝城坊とわずかな遺物宝物を残すのみとなった。

つくづく廃仏毀釈って虚しい。

このお堂は万治3年(1660)の再建。数回の大修理を経て今日に至る。








お堂の隣の宝殿では国の重要文化財に指定されてる仏像の他、様々な文化財が見られる。
こんなに多いとは知らなくて驚いた。




足利基氏ってサラッと書いてますけど、
尊氏の息子さんで初代鎌倉公方さまですよ。
すごいなぁ。





日向薬師を出て車道を歩く。
秋の里山の景色を眺めながら快適なウォーキング。でも暑い。汗だく。



浄発願寺の本堂。
野菜の無人販売などしていてアットホームな印象。
とりあえず茄子を買った(無人販売大好き)


この三重塔がいきなり眼前に現れるのはインパクト大。


本堂脇の地蔵像。
浄発願寺は放火、殺人以外の罪人を受け入れ赦す、男性の駆け込み寺だったそうだ。


帰り道は日陰道を通った


日陰道入口の神明橋




かつてはこの一帯にも霊山寺の子院が立ち並んでいたはず。
今は静かな田園が広がる。

日陰道は彼岸花が有名らしいが、シーズンはもう終わったようでものの見事に何もなかった。


それでも控えめな可愛い花達が迎えてくれた。






それにしても暑かった。景色は秋なのに気温は真夏。いつになったら涼しいウォーキングができるのか。

この暑さだし緊急事態宣言は解除されたし仕方ないのかもしれないが、すれ違う高齢ハイカーグループにノーマスクが多いのがちょっと気になった。