ぴてのひとりごと

法務や福岡ソフトバンクホークスの話題など、徒然なるままに書き込んでいるブログです。

パレートの法則

2005-11-13 20:00:07 | 経営、経済
 まし~ん10号さんのところでパレートの法則が紹介されていましたので、ちょっと思ったところを書いてみます。

 利益の80%は20%の要素から生み出されている、というこの法則は日本でもよく知られていますが、これを日本で経営に生かすのはなかなか難しいようです。
 アメリカでは、利益の80%を生み出す20%の顧客にまずリソースを集約せよ、不採算な顧客(当然限界利益(Marginal Revenue)がという意味だと思いますが)は切り捨てろ(Fire your custmer!)などと教えていました(もちろん、顧客を切り捨てるべきでないような例外はありますが、省略します。)。
 日本では、どんなお客様であっても、「お客様は神様です。」という考え方ですから、お客を自ら選別するという発想はなかなかでてきませんから、アメリカの考え方に初めて接したときには軽い驚きを覚えました。もっとも契約自由の原則からすれば、企業の側にも誰と契約し、誰と契約しないかの自由があるわけですから、法的見地からすれば当たり前なのかもしれませんが。
 逆に利益のほとんどを創出する素晴らしい20%のお客様は絶対離さないようにしなければならない、そういう意味でCustomer Retentionが非常に重要になるわけです。このような視点が出発点となって、CRMという考え方が出てきたそうです。

 ところで、これに類する話として、アリの集団は、20%が一生懸命働いて80%の成果を生み出し、20%はまったく働かないそうです。ところが、働かない20%のみを取り出して別の集団にすると、そのうちの20%が一生懸命働き始める、という話を聞いたことがあります。
 このことは顧客層についても言えるのでしょうか?ちょっと興味がありますね。ローエンドモデルについて別ブランドを立ち上げるということをこういう視点から考えるのも面白いかもしれません。

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2 コメント

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なるほど (ましーん10号)
2005-11-15 09:09:57
勉強になります。m(__)m



アメリカは極端ですね。

「2割」以外は切り捨てるなんてね。

私はそうは思わないですけど。



アリの集団の話、おもしろいですね。

すると、残りの「8割」をまずどうやって「2割」に持っていくかという営業を考えることが必要ですね。

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Unknown (ぴて)
2005-11-15 23:07:56
「2割」以外は切り捨てるということでは必ずしもないんですが、不採算顧客の切捨てを推奨しています。会社とお客は対等だという考え方なのでしょうね。



アリの集団の件は、なぜ2割は全然働かないのかその理由が知りたいですね。なにか問題があっても集団が生き残れるようにするため、本能的にそのような行動をとっているのでしょうか。
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