じょなさんのひみつきち。

手筒花火とスイーツと辛いものが好きなうにこの記録。
名古屋から大阪に引っ越しました。

[再掲]組み体操について思うこと -元指導者の立場から-

2015-10-01 | うにこな日々。
また運動会のシーズンがきました。

そして、今年もまた大きな事故が起こってしまいましたね。。。

「Y!ニュース 大阪八尾市の中学校 運動会で組み体操ピラミッド崩れ、6人けが」



組み体操、ピラミッド。

個人的にはとても好きだけど、高さ制限をしようということには賛成です。

以下、元教員として、元組み体操の指導をした者として、
昨年書いたものを掘り起こしました。



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昨日から、学校での組体操がネット上の話題になっていますね。思わず反応してしまいました。

「【緊急提言 】組体操は,やめたほうがよい。子どものためにも,そして先生のためにも。<組体操事故の実態>(内田実)」


春の運動会の時期ですね。勤務していた学校も今度の土曜日が運動会。今日ちょうど招待の声がかかりました。

だから、組体操の話は旬の話題かなとは思うけど、もう計画は動き出してるから、やるやらないを論じるシーズンとしてはちょっと遅いかなあ。




二年前、組体操を指揮していたときのことを思い出します。


確かに大技になるほど、けがの懸念がありました。

対策としては、

土台になる子が痛くないように、事前に運動場の石拾いをしました。

踏ん張れる体勢を指導したり、けがをしないためのピラミッドの崩し方、崩れるときのかけ声の大切さも教えたりしました。

大技の組み立てでは、タワー一基につき、必ず3人の補助教員をつけました。人手が足りないときは、役職の方も呼びました。

細かいことになりますが、長い髪の毛を縛ることや、体操シャツのすそをズボンにしまうことだって、怪我をするリスクを少しでも下げるために必要なことだと思います。



それでも危険は拭いきれるものではありません。やる以上やはり、危険だと思います。

加えて、組体操は、内田氏が述べるように、学習指導要領にない種目です。



それなのに、やることの意義は何か。

私は二年前の運動会を終えた時には、組体操をやれてよかったと思いました。

組体操の構成や曲合わせ等の準備でGWもつぶれたし、練習から本番が終わるまで緊張感ありまくりだったけど。


終わった後には、クラスの連帯感が高まった実感がありました。同僚や保護者からも、「よかったよー」って声を少なからずかけてもらいました。もちろん、自分自身、達成感もありました。



しかし、それは私が指揮した時には結果的にけが人が出ず、大技も全部成功したから言えるだけかもしれないです。

学習指導要領にないのに、練習で膨大な時間を削るのは確かに痛いし、けがはこわい。


一方で、けががこわいから、クレームがこわいからって全部のリスクを取り除いていたら、大人になっても転び方もわからないような私のような子がたくさん出来るとは思います。(何もないところでこけて骨折したり靭帯を切ったりしてます)



だから、極端なことは言わないけれど、それでもやっぱり大けがのリスクは避けるに越したことはないのかな、と、私は思います。だから昨今の、ピラミッドの高さ制限の流れには賛成。

演技の時の、ぱりっとした空気感や一体感は、個人的にはとても好きです。だから、やらない学校が増えるならちょっとさみしいなとは思うんだけどね。



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