11/22(火)、千葉劇場にて。
記憶を亡くし、京都撮影所でエキストラを演じ続ける孤独な中年男を香川照之が演じている。何かと話題が多い人だが、演技力は基礎がしっかりしている、と感じた。妹役の、中越典子も好演している。
人の記憶の危うさ、現実と仮想の曖昧さ、そして自己同一性(アイデンティティ)のはかなさ。それらを考えさせてくれ、ある意味自分を見つめ直す契機にもなる作品で、観て良かったと感じた。
監督は、集団「5月」と言うらしく、佐藤雅彦・関友太郎・平瀬謙太朗らの共同監督という。意外だったのは、製作幹事が大手広告代理店の電通だったことだ。作品としてテーマは重く、映像も全体に暗いものに仕上がっていて、アイドルなども出てこない。一般大衆向けに売上を狙ったものとは感じられず、広告代理店が制作に関わったにしては、映画館でしか味わえない良さを持った作品に仕上がっている。
記憶を亡くし、京都撮影所でエキストラを演じ続ける孤独な中年男を香川照之が演じている。何かと話題が多い人だが、演技力は基礎がしっかりしている、と感じた。妹役の、中越典子も好演している。
人の記憶の危うさ、現実と仮想の曖昧さ、そして自己同一性(アイデンティティ)のはかなさ。それらを考えさせてくれ、ある意味自分を見つめ直す契機にもなる作品で、観て良かったと感じた。
監督は、集団「5月」と言うらしく、佐藤雅彦・関友太郎・平瀬謙太朗らの共同監督という。意外だったのは、製作幹事が大手広告代理店の電通だったことだ。作品としてテーマは重く、映像も全体に暗いものに仕上がっていて、アイドルなども出てこない。一般大衆向けに売上を狙ったものとは感じられず、広告代理店が制作に関わったにしては、映画館でしか味わえない良さを持った作品に仕上がっている。