文化逍遥。

良質な文化の紹介。

国立演芸場5月中席

2013年05月25日 | 落語
5/20(月)は仕事を早めに上がれたので、国立演芸場をのぞいてきた。この日はシトシトと雨が降り続き、客席は半分ほどしか埋まっていなかった。それが却ってゆっくりと落語を楽しむにはちょうど良く、噺家さんたちもやりやすそうだった。

Kokuritu520

プログラムを見てわかるように力のある噺家さんがズラリと並んでおり、落語好きにはたまらない構成。千秋楽のこの日、真打の馬生は古典落語の名作『佃祭』。45分ほどの長演だったが、時間を感じさせない良い出来だった。母の介護と仕事に追われる日々をもう何年も送っているので、落語をじっくり聴けたのは本当に久しぶりだった。
それにしても、先代の馬生一門は良い噺家さんが多い。最近は、落語で使われる基本的な言葉が若い世代に理解されなくなってきて苦しむ噺家さんも多いと聞く。それでも、すぐれた古典落語がいつまでも続くように願わずにいられない。


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