私は、再び寝息を立てて眠るトオル君の水枕とタオルを替えると、かずにぃのいる部屋へ向かった。
「かずにぃ。私帰るね」
「どした?急に」
「うん。ちょっとね」
それだけで、かずにぃは全てを察したらしく、
「俺も行くよ」と言って席を立った。
「え?!いーよ。私自身のことだし・・・。これ以上、かずにぃにメーワクかけらんないよ」
私が手をパタパタさせながら、断わると、
「迷惑じゃないよ」
と、言ってその大きな手で私の頭をクシャクシャにし「行くぞ」と言った。
家に帰るとママは玄関で仁王立ちになっていた。
かずにぃは家に入るなり「すみません」と頭を下げた。
ママは、厳しい顔で、
「幾ら二人のことを認めたからと言ってこういう節度がないのは困るの。
分かるでしょ」
かずにぃは、「はい。すみません」と、ただひたすら謝った。
かずにぃの真摯な態度に幾分ママの態度も軟化してきた。
そして、私たちをリビングに通すと、コーヒーを煎れて、切り出しにくそうに言った。
「ハルナはまだ幼くて周りが見えないまま、突っ走ってしまうこともあると思うの。
だから・・・。かずとさん、あなたがしっかりして頂戴・・・」
「・・・・・・」
かずにぃは黙って頭を下げた。
「それから・・・、これは言いにくいことなんだけど・・・・・・、ちゃんと避妊して頂戴」
「ママ!」
私は顔から火が出るという思いを初めて体験した。
だけど、ママは毅然とした態度を崩さなかった。
ママのバカ!
なんでそんなこと言うの!
かずにぃ、引いちゃうじゃん!!
私は、心の中でママの言葉を非難した。
だけど、かずにぃは、
「分かりました。今後、気を付けます」
「かずにぃ・・・・・・」
私はかずにぃの言葉に胸が熱くなった。
ママは漸くほっとしたようでかずにぃにコーヒーを勧めた。
私も落ち着いて、コーヒーを一口飲んだ。
そして、その時、ふと昨夜のことを思い出した。
・・・・・・昨日の夜、私達は避妊をしていなかった。
人気blogランキングへ
「かずにぃ。私帰るね」
「どした?急に」
「うん。ちょっとね」
それだけで、かずにぃは全てを察したらしく、
「俺も行くよ」と言って席を立った。
「え?!いーよ。私自身のことだし・・・。これ以上、かずにぃにメーワクかけらんないよ」
私が手をパタパタさせながら、断わると、
「迷惑じゃないよ」
と、言ってその大きな手で私の頭をクシャクシャにし「行くぞ」と言った。
家に帰るとママは玄関で仁王立ちになっていた。
かずにぃは家に入るなり「すみません」と頭を下げた。
ママは、厳しい顔で、
「幾ら二人のことを認めたからと言ってこういう節度がないのは困るの。
分かるでしょ」
かずにぃは、「はい。すみません」と、ただひたすら謝った。
かずにぃの真摯な態度に幾分ママの態度も軟化してきた。
そして、私たちをリビングに通すと、コーヒーを煎れて、切り出しにくそうに言った。
「ハルナはまだ幼くて周りが見えないまま、突っ走ってしまうこともあると思うの。
だから・・・。かずとさん、あなたがしっかりして頂戴・・・」
「・・・・・・」
かずにぃは黙って頭を下げた。
「それから・・・、これは言いにくいことなんだけど・・・・・・、ちゃんと避妊して頂戴」
「ママ!」
私は顔から火が出るという思いを初めて体験した。
だけど、ママは毅然とした態度を崩さなかった。
ママのバカ!
なんでそんなこと言うの!
かずにぃ、引いちゃうじゃん!!
私は、心の中でママの言葉を非難した。
だけど、かずにぃは、
「分かりました。今後、気を付けます」
「かずにぃ・・・・・・」
私はかずにぃの言葉に胸が熱くなった。
ママは漸くほっとしたようでかずにぃにコーヒーを勧めた。
私も落ち着いて、コーヒーを一口飲んだ。
そして、その時、ふと昨夜のことを思い出した。
・・・・・・昨日の夜、私達は避妊をしていなかった。
人気blogランキングへ