乃琶の独り言

ピアノを勉強している管理人(現在術後療養中)が、日々で想うこと、練習やレッスン、聴いた曲の感想などを徒然に書いています。

東京旅行記その1(アレクサンダー・コブリンin浜離宮ホール)

2005年12月04日 18時01分07秒 | ピアノ・音楽
楽しかった二泊三日の東京旅行を終え、昨日の夜無事に帰宅しました。

今日は朝から夫が、卓球の試合で早くから出かけて
私はお掃除と片付けとたまった洗濯と、それと何も食べるものがない状態にして行っていたので
買い出しに出かけたり、とやっていました。
はぁ~。夢のあとの、なんとやら、ですね。(笑)

1日の朝は、札幌は酷く冷え込み小雪がちらついていました。
10:30発の羽田行きで、私とびびと実家の母(夫は二日目から合流)は一路東京へ。
降り立つと、おお!あったかい!うれし~♪
まっすぐホテルへ行って、その後、母は妹と待ち合わせのため新宿へ。
私とびびは、かもたぬきさんと落ち合って、夜のコブリンのコンサートへ行く予定になっていました。
ホテルは新橋駅前なので、先にびびと「銀ブラ」を決め込みました。(笑)
あの~、通りの名前は何と言うのですか?あの、資生堂パーラーや松坂屋やヤマハ、山野楽器のある通り。
?何通り?そこを二人でお散歩です。

結局最後は、ヤマハや山野楽器で楽譜や楽器や、CDを見て終わるのですが。^^;
山野楽器で私は札幌では見かけないCDを数枚、びびは音楽関係のステーショナリーを大量に買い込み、
その後かもたぬきさんとの待ち合わせ場所へ。

その前に、クリスマスのディスプレイが美しい
ミキモト前でパチリ。



かもたぬきさんとは写真をお互い見せ合ってはいましたが、会うのは初めてでした。
でも、す~ぐにわかりました!(^_^)v
浜離宮のコンサートの時間まで三越の二階のカフェで一緒にお茶をすることに。
初対面とは思えないほど、いろいろ話が弾み(私が図々しいだけかも^^;)
すぐに行く時間に。そこからはてくてくと会場まで歩いて行きました。

座席なのですが、嘘みたいに、示し合わせた訳でもないのに
かもたぬきさんと私たちは一列違いの同じ番号。
つまり、びびの真後ろ。そしてなんと私の真後ろには鈴木弘尚さん!!!?
ホント、私、前からコブリン、後ろから弘尚さんで、息ができない状態でしたよ。(爆)

で、いよいよ開幕。
気のせい?なんだか舞台の上が暗い感じですが。
コブリン、ぱっと現れ、すたすたと登場。少し緊張の面持ちですけど、
表情はにこやかに見えました。

最初のブラームス、すごく華やかです!
ちょっと音が、残響が大きいような感じがしましたが、ほどなく調和し、
ドラマチックな二つのラプソディOp.79、盛り上がって終了しました。

次の幻想曲Op.116がとっても良かったです。
7つの小曲からなっているのですが、まるで一つの物語のように流れて行きました。
特に第6曲の至上の美しさは、言葉では言い表せないほど。

休憩を挟んで後半はショパンのスケルツォ全曲。
ここでは、2番がとってもよかったです。
すごく溌剌として、リズミカルで爽快でした。
3番もよかった!でもでも、これが、と~っても面白かった!
自分が今勉強していると言うこともあって、コブリン独特の解釈が
もう、最初から「え?ええ!?」と言う連続で・・・。
最初のfがpだったり、中間部のキラキラが想いっきりテンポ感狂っていたり(^^ゞ、
なのに、ちゃんと繋がっているんですね。一流の人のつなげる集中力、曲の持って行き方、
まざまざと見せつけられ、唸ってしまいました。すごい!
コーダの長音、最後もこれまたpで終わって、最後の最後まで、コブリン流、お見事でした。

アンコールはショパンの前奏曲3曲(3、22、7)とモーツァルト変奏曲kv.400。
何気なく、さらっと弾いているんですけど、
もう一つの音を鳴らすだけでも本当に音がきれいなんです。その場の空気が変わる・・・。
ああ、素晴らしかったです。
コブリンもとっても満足げの様子なのが分かりました。
手を膝に持ってくるお辞儀も、なんだかいっそう可愛い。
あ、でもびび曰く「左手だけぶらぶらさせてるの、おかしいね~」。(^_^;)

素晴らしい演奏会は、あっという間に終わりました。短かったです。

かもたぬきさんと名残りを惜しみつつ、お別れして、
びびと二人ホテルへ。

ベッドに入ったあとも、しばらくコブリンのピアノが頭の中で鳴っていました。