昨日予告しましたとおり、(^^ゞ
藤野真紀子さんの講演会に行って来たことを書きたいと思います。
これは、札幌東急百貨店のモナリザ・フォーラムと言うところが主催で、
年に一回、各界で活躍される方を招いて、行われている催しだそうですが・・・。
私は、今回のイベントは良くチェックしている
藤野真紀子さんの公式サイトで知ったんですよね。
(今はこの告知は削除されています)
今や超有名なお菓子・お料理研究家である藤野真紀子さん。
私は以前、フランス料理やお菓子をかじっていたこともあり、
藤野さんの創り出す世界にいつも興味津々だったのですが、
それ以前に妻、主婦、母親という観点からも、藤野さんの生き方などに
すごく引きつけられていました。
さて、ついにご本人のお話を生で聞ける、と言うチャンスが巡ってきました。
定員600名のところ、かなりの方が落選もしたそうです。
藤野さん、最近ファッションもどんどんシンプルになり、いっそう素敵になられ
ていますが、昨日も、胸元が少し縦に開いた黒のロングツーピース?でご登場。
やっぱりこの方には、華がありますね。登場されただけで、そこの空気がパッ
と明るくなりました。
テレビや雑誌等で拝見していますが、本当に「あんなにお菓子ばかり作って食べ
ているのにどうしてこんなにスリムなの!?」とびっくりするくらいにほっそり
!にこやかに笑みを浮かべながら、「わたしのライク、スタイル」というタイト
ルでキッチンのこと、ご家族のこと、健康のこと、等について存分に語ってくだ
さいました。
特に印象に残っているのが、
今までも藤野さんご自身の著書などにも書かれてきた
お子さんたちとの葛藤のことについて。
お菓子に夢中になって、それを本格的に極めようとしたために、
お子さんたちに目がいかず、軋轢が生じた苦い経験を
藤野さんは、繰り返し語ってきているのですが、
そんななか、決まって周りの人が言うことは
「お母さんが生き生きして自分のことをやっている姿を見れば、お子さんたちはきっとわかってくれますよ。したいことができないで輝いていないお母さんの方が、お子さんたちにも悪いし・・・」
ということだそう・・・。でも、そこで藤野さんは
「お母さんが生き生きしているの当たり前、自分のやりたいことやってるんだか
ら。それで生き生きしているのは何も素晴らしいことではない。そうじゃなくて、自
分がやりたいと言うことをできない状況にいても、生き生きして輝いていること
の方が素晴らしいんです」と言い切りました。
これには私も、うわ!と思いました。目から鱗が落ちましたね。
確かに、女性として一個人としての生き方を見付けることは大事だけど、
与えられた役割を果たす重要さ、大事さも疎かにしては行けないと言うこと、そこを取り違えるととんでもないことになるという、すべての女性に対する警鐘のようでもあり・・・。
役割と言いましたが、いつも食事はきちんと用意し、学校の参観日には必ず出かけ、PTAもきちんと務めていた藤野さん。一見、役割を完璧にこなしているようですが、
そういう外面の部分ではなく、内面のこと。つまり、気持ち。
心が、いつもお子さんたちではなく、お子さんたちと一緒にいるときでさえ、
外の世界を向いていたということを、お子さんたちに指摘され、
藤野さんは初めて、自分が誤ったということに気がついたと、著書等で語られています。
まさに痛い想いをしたご自分の経験から出たもの、その言葉にはと
ても重みがありました。
次に、夫婦の形について。
最初に抱いている恋愛感情をずっと持ち続けていなければ行けないのではなく、
一緒に重ねてきた年輪や、夫婦のスタンスによって
恋愛の情が消えて、違う情に移行するのだと。それが普通なことだと。
でもそれはけっして愛情がなくなるのではなく、形を変えて愛情があり続けてい
くのだということでした。
これにはなるほどなぁ、と思いましたね。
なぜか?気が楽になりました。(笑)
その他、お孫さんのことや、今大病を患っていたり、もともと片足が不自由なワ
ンちゃんたちのことなど、ご家族のことから健康の話まで、本当にとても盛りだ
くさんのお話で、あっという間の1時間半でした。
その間、藤野さんは一度も休むことなく、用意されたお水にも口をつけませんで
した!?
終始にこやかで、お話し方も優雅、身のこなしもエレガント、
それでいて気さくな一面も垣間見せてくださり、ますます「素敵な方」だなあと
いう認識が強まりました。
いつか、まだ食べたことがない、藤野さんのお菓子を食べてみたいですね♪
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cake.gif)