実家の母が、先月より我が家の目と鼻の先の、H歯科に通っています。
H歯科の奥様R子さんは私のお友達、息子さんはびびと同じ幼稚園の同じクラスでした。
で、家族ぐるみでお付き合いさせていただいているのですが、そのH歯科、最新設備が整い、先生の技術も高いと評判の歯医者さんでもあります。
それで母も通い始めたわけですが、H歯科が我が家のすぐそばということもあり、
母は診察ついでに頻繁に我が家に寄って行くようになりました。
一昨日もお昼に診察があり、その後家にくると言うので、ランチの準備と、
朝のうちに焼き菓子を一つ作りました。
焼いたお菓子はタルト・シトロン、レモンのタルトです。
これは先日仕込んだブリゼ生地の三台目を使用したもの。
やはり昔習って、良く作った懐かしいお菓子の一つです。
ちなみにこのお菓子は
椎名眞知子著「焼き菓子教室」、
「少量で美味しいフランス菓子のルセットゥ第5巻」などに載っております。
普通、レモンのタルトと言いますと、甘いシュクレ生地にカスタードベースのレモンクリームが乗っていて
そのうえにイタリアンメレンゲが乗っている・・・と言うようなものが一般的だと思いますが、
これはアパレイユが少々変わっていまして?焼き上がった時は、ぷるぷるとして完全には固まっていません。
冷めると固まって、周りのブリゼ生地のさくさくと非常に良く合って美味しいのですが、
かなりお砂糖が入るので、それに負けないレモン果汁も必要となってくるのですが、
その甘さがダメ、と言う方もいらっしゃいますね。(^_^;)
母は、先日の叔父の葬儀でかなり疲れていたので(手伝いなどもたくさんしていたので)、
まず私が作ったお昼ご飯、豚バラとキャベツのアーリオオーリオのパスタを食べたあと、
「疲れてあまり食べられない」と言って、一度は断ったのですが
「やっぱり・・・レモンのタルト一切れいただこうかしら」と。(^^)
私がお皿に取り分けたタルト・シトロンを一口食べると、
「ああ、美味しいわね~。本当に美味しい」としみじみ喜んでくれて、私もすごく嬉しかったです。
ああ、ホントに良かった・・・。
そして今日です。
先日、ガトーショコラを持って行った友人が我が家に来ました。
彼女はびびの小学校の同級生の、つまりびびのお友達のお母さんです。
お互い都合が悪かったり、約束したらその日に子供が調子悪くなったりと^^;、
メールや電話でやり取りはしていましたが、会ってゆっくりとお話しするのは
本当に超久しぶりでした。
そこで、彼女のためにタルト・シトロンを一切れ残し、そしてもう一つ、
かねてからずっと作りたいと思っていた焼き菓子を作ることにしました。
一昨日ぐらいから準備を始めて、昨夜遅くに焼き上げたのが
タルト・アブリコ、アプリコットのタルトです。
これは
杉本都香咲さんの「スポンジ生地とタルト生地」に載っていたもので、サクサクのブリゼ生地に、クレームパティシエール(カスタードクリーム)とクレーム・ダマンド(アーモンドクリーム)を混ぜたクレーム・フランジパンヌを敷いて、缶詰のアプリコットを並べ、その上にシュトロイゼル(お砂糖、バターなどで作ったそぼろ)を散らして焼き上げると言うもの。
シュクレ生地でなら、このような構造のお菓子はわかるのですが、ブリゼ生地との組み合わせ、
そしてそのブリゼ生地には砂糖が全く入らない、と言うことでちょっとどういう感じなのかな?と
私自身がとてもワクワクして作りました。(^^♪
タルト・シトロンでも大喜びしてくれた彼女と、
「どういう味なのかなあ~♪」と言いながら、食べたところ、
最初の一口目では「ん?」。
中身の濃厚さに、周りのブリゼ生地がちょっと頼りないかな?と思ったのですが、食べ進めて行くうちに
それがほど良いバランスで、上手に口の中で調和して行くことに気づきました。
「ああ、美味しいね」「うん、美味しいよね~♪」と二人であっという間に食べてしまいました。^^;
中身が濃厚と言っても、けっしてくどくなく、それが無糖のブリゼとも合っているのかも、とも思いました。
それと、割とそれまでインパクトのあるお菓子を食べていたので(笑)、始めは少々軽く感じられたみたい、ですね。
学校から帰って来た子供たちは(こちらはまだ夏休みではありません(^^ゞ)びびのお部屋で遊ばせて、
私たちは二人でお茶を飲みながら、食べて、いろいろなお話をして、大いに笑って・・・。
楽しい時間は瞬く間に過ぎて行きました。
ああ、残念・・・。だけど、本当に良い時間を過ごすことが出来ました。良かった・・・。
彼女には、タルト・アブリコを少しお土産に持って行ってもらいました。
今頃、ご主人とゆっくり食べていてくれていると思います。(*^^)v
お腹も心も癒してくれた、二つのタルトでした。