乃琶の独り言

ピアノを勉強している管理人(現在術後療養中)が、日々で想うこと、練習やレッスン、聴いた曲の感想などを徒然に書いています。

コブリンのモーツァルト、他

2005年06月03日 14時57分40秒 | ピアノ・音楽


ヴァン・クライバーンコンクールも、いよいよ佳境。ファイナルに入り、6名のファイナリストが
ソロ、二曲のコンチェルト(そのうち片方はベートーヴェン、モーツァルト、ショパン、メンデルスゾーン、サン=サーンスの指定された曲)で
最後の勝負にかけています。

コブリン、日本時間の今日、予定より15分ほど遅く午前11時54分から
モーツァルトのピアノ協奏曲第20番を演奏しました。

前振りをする司会の方、けっこうユーモアがある方で、観客を必ず笑わせますね。
コブリンの前にも、何だったかな、ちょっとだけわかったんですけど忘れちゃった。。。^_^;
ともあれ、コブリンを紹介するやいなや、すごい歓声とヒューヒューっという口笛が・・・。
なんだか場を数える毎に人気が高まってきているような気がします。

この曲、実は昔、腐るほど^_^;聴き込んだ曲で・・・。
昔からあんまりモーツァルトは好きではなかったのですが、
やっぱり音楽をやる者は、モーツァルトちゃんと聴かないとね、とかいう
生意気且つ、形から入る(^^ゞ的、思いこみで色々な方ので
20番を聴きまくりました。
でもそれで、飽きちゃって(爆)なおさらモーツァルトから遠ざかっちゃったんですけどね。

ところが、ここ数年、20番がやっぱりいいなあと、素直に思えるようになってきました。
そして、今日、コブリンのを聴いたら
すっごいくいい!!(^o^)
まず何と言っても音が美しい!まるくて、滑らかで絹織物のような音色。
柔らかな音色がちょっとロマン派的に
聴こえるというのも、わかるような気がしました。が、
その音が奏でる音楽は品があり、流麗、かつその中にも温かみがありました。
オケとも良くあっていたように思います。本当に気持ちよく音楽が流れて行っていました。

楽章の合間を(特に一楽章と二楽章の間)長くとらず、さっと次を始めたのは
ちょっとびっくりしましたが、
コブリンにとってこの曲がすっかり手の内、と言うこともあったのではないでしょうか。

一楽章と三楽章のカデンツァ、やっぱり魅せてくれますね。
そのシーンは鍵盤の上を華麗に行き来する手に釘付けになりました。
それとやっぱり、天を仰ぎ見る表情も悩ましいし・・・。^^;

カメラと言えば、
最初のピアノの出だしのところ、カメラがピアノじゃないところを写していたのが非常に残念でした。
さあ、コブリンがどんな風に弾き始めるのかなあと、とても楽しみにしていたのに。
前奏が終わって弦から弓を離し、譜めくりするチェロの方が大写しになっていて・・・。
ちょっとぉ・・・(^_^;と思わずつっこみを入れてしまいました。

とにかく、余裕も感じられた素晴らしい演奏でした。終わった後の会場の様子も
そのことを証明していたように思います。
コブリン、笑顔も見せ、カーテンコールにも、今回は数度応えていましたね。
歓声や口笛もさることながら、びっくりしたのは
舞台に投げ込まれた、二輪?の赤い薔薇の花束です。映像でそれだけアップになったりして、
わぉ!でした。(笑)

なお、コブリンを心から愛するピアノ愛好家、かもたぬきさんのブログにも愛情あふれる♪レポートがありますので、どうぞお読みになってみてくださいね。

今日はコブリンの他に、サ・チェンのソロも聴きました。
グリーン系のドレスがよく似合っていて、バーバー、シューベルト、リストを披露していました。
私は特に、シューベルトがとても良かったと思います。
3年前に、生で演奏を聴いているだけに、こうして更に成長した彼女の演奏を聴きますと、
つい応援にも熱が入ってしまいますね。