”朝”
「ゆうべは凄かったね」
「何?」
「えっ、知らないの」
「いいね 気楽で」。
話はこの会話で終わると思っていた。
ところが朝ゴミ出しに出たら、
挨拶は「ゆうべは凄かったね」から始まる。
その都度「私は気が付かなかった」と言って驚かれるのです。
そういえば昨夜テレビに、埼玉県に雷雨注意報が出ていたが、
その時の天気からは想像もつかない予報だった。
夜中の二時ころ、二時間ばかり、
ものすごい雷鳴と雷光、吹き付ける雨だったという。
寝る子は育つというが。 私は育ち過ぎたか。
桑の実は時には私もつまんでのどを潤し、
果実酒に、と採りに来る人もいます。
そんな人間がいてもこの木には鳥たちが寄ってきます。
「愛は惜しみなく与え」、 「惜しみなく愛は奪う」。
親より態度でかいのも、人と似てるね。
親より大きかった小雀が、見るみる小さくなっていきます。
長時間この木の下に居ると、
川べりに立つ一本の桑の木を中心に、
鳥も人間も一つの生態系に組み込まれている気がしてきました。
川の水が岸辺を音もたてずに流れています。
5月13日。
信州旅行でカミさんの実家に行った。
すぐ近くに二番目の兄も居るので必ず顔出ししていく。
山野草が好きな二番目の兄は、庭の所狭しと色々な花が植えてある。
冬の寒さは諏訪盆地より寒いかもしれない。
でも季節が変わるとこんな贅沢な春があるなんて。
↓ クマガイソウ。
↓ アツモリソウ。 「クマガイソウはあってもアツモリソウのあるところは珍しいぞ」、と兄。
↓ コデマリ
「裏はあまり人に見せないけど見てけや」、と裏庭も案内された。
夏も秋も来ているが、この庭はこの季節のためにあるように思えた。