
今日、写真クラブの友人の通夜があった。
私より五つも若い。
クラブの創立当時からの会員だ。
所沢市の斎場の受付には会員が五人も座っていた。
受付の横に、四つ切写真を入れた分厚い
クリアファイルのアルバムが三冊もあった。
一冊はモノクロ時代のものである。
公民館でサークルの指導もした彼の写真は、
あらためて見ると、妥協のないピント、
あいまいさのないトーン、緊張感ある構図。
彼の顔は写っていないのに、写した人の気迫が伝わってくる。
そしてこれだけのものを残していることに羨ましさを感じた。
退職後5年ほど病気に苦しみ。
最後の一年間は例会にも出てこられなくなっていた。
今年9月には会の展覧会も予定されている。
「遺作としてこれも飾りたいね」。
皆同じ思いだった。
病気でまだ若くして亡くなることはつらいことだろう。
でも幸せって、惜しむ人が居てくれることだなと思った。
斎場を出ると、まだ西の空が赤かった。
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