国立駅前大学通り(1)
国立には伯母の家があり、
駅から車で5分ほどであった。
家を建てた当時は庭から
東芝の工場が見え、南武線の谷保の駅が見えた。
今思えば「大草原の小さな家」を思わせる見晴らしだった。
前の東京オリンピックの頃である。
今は、家がびっしりであの頃の視界は思い出すこともできない。
本題はそのことではありません。
用事があって南武線の谷保駅に行くことになった。
地図で見たら国立駅から南に一直線だ。
だったら歩いてみよう。
車では何度か通ったが、歩くのは初めてでした。
歩きはじめたら、この街とこの通りのすばらしさに、
すっかり心奪われてしまったのです。
四車線道路の両側に、
車道とほぼ同じ幅の緑地帯が左右にあって、
その外側にまたたっぷりの幅の歩道がある。
都内の街路樹が車たちから虐待されるように立っているのに比べ、
ここは緑が街を包み込むような環境なのです。
太い電信柱が立っていてそこを通り抜けるには神経を使う。
自転車の子供が車道に転げ落ちてしまうことも。
写真のような道路環境はめったにありませんね。
国立の駅前通りは、100年を見据えた街づくりであったことを感じますね。
経済効率を優先させてくるくる変わる街とは違います。
まして、「100年安心」の年金とは先の見方が雲泥の差です。