坂戸の空
悔しいではないか。
多分一時停止違反だったと思う。
「どこでやったのよ」カミさんに問われるが
罰金おさめた時の悔しさは覚えているが、
どこでの違反か用紙は処分してしまった。
そしてその痛みも忘れた頃に
突如、人の都合はお構いなく
埼玉県の運転免許センターに
この日に来いと通知が来る。
高齢者にはご褒美のように
認知機能検査があるのである。
それでも、私はポジティブにとらえて
自分の記憶力テストだと
楽しみにしていたところがあった。
ところがである。
テストが用紙からタブレットに変わって。
問題が合格点に達すればさっさと打ち切られ
次の設問に移ってしまう。
以前は合格でも何点取って合格かが分かった。
今はそんなことお構いなし、合格点に達したら打ち切り。
呼び出し状には試験時間は30~40分とあるのに、
私は15分で試験会場から出てしまった。
あまりにも自動化されて、
人間ひとまとめに試験管の中に入れられて
一括処理されたような味気無さだ。
会場に入る直前に、ものすごい驟雨があった。
会場出たらすっかり雨は上がって、
空にはふかし饅頭の蒸し器を開けたような雲がでいる。
帰路、坂戸市内の農道に入って空をパチッ。