外壁、サッシ窓、屋根等の端部や異種建材の取り合い部に必ずと言っていいほど使われているのが、
コーキング材です。
その部分に汚れが付着しやすくなるだけでなく、
その部分に汚れが付着しやすくなるだけでなく、
そのコーキングオイル(シリカ成分)は、雨水に溶け込み溶出し、引力に従い下方へと流れていきます。
これらが外壁汚染の原因となっています。
◎下の写真は、光触媒(汚れ防止)施工後のサッシの様子です。
コーキング材については、光触媒による汚れ防止効果が無いことがわかります。
コーキングの部分は汚染され始めています。
↓

このコーキング材の汚染・劣化対策処理したものを屋外ユニットで暴露試験しました。
屋外暴露試験期間は、約6ヶ月です。

●金属パネル 右側1列に汚染対策をしています。

金属パネル 横目地(コーキング、 2成分型変性シリコン)に汚染劣化防止剤を塗布しています。


コーキング劣化汚染防止材(MS・コート)を塗布しています。

コーキング劣化汚染防止材(MS・コート)硬化乾燥後、
無機光触媒(CA工法)を噴霧しています。
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その後約6ヶ月間、屋外暴露し、経過観察しました。。。

約3ヶ月経過したあたりから、対象の左右のパネルに違いが現れ始めました。

上記写真の部分を拡大すると。。。

コーキング材 汚染劣化防止処理がなされていない 外装パネルからは、筋状の汚れが付着し始めています。
コーキング材表面を指触すると、あきらかに違いがわかりました。
処理面のコーキング材はベトツキが無く、未処理面はタックが残り汚染され始めていました。
3年前に施工した外壁パネルでも検証されました。
下記写真の円内は、一部コーキングが汚染しています。
その他のパネル目地と比較すると、汚染状況が明らかに違っています。

足場の解体時に、補修された壁つなぎ部分です。
コーキング材にて穴埋め後、汚染劣化防止剤を塗布せずに放置したようです。

コーキング材の汚染劣化防止剤による効果が現れ、未処理時との差異が出現しています。

新築時には、コーキング材に処理剤が塗布されている様子です。
光触媒などの汚染対策手法等、建物の外装維持管理においては、
安価で、 有効な手法の一つと考えられるのではないでしょうか。。。
屋外ユニットを使った、コーキング材による汚染の対策手法をご紹介しました。