
■塗 装 例



日頃は弊社製品群をご愛顧いただき有難うございます。
クリアシールド・ガラスの性能についてご指摘がありましたので、Q&A方式にてご報告いたします。
Q1. 海浜地域での施工事例で施工後の清掃回数がどのようになっているか?
A1.
基本的にはメンテンスフリーなので特別な問題(黄砂、鳥がぶつかる等)が無い限り清掃はしていないようです。
商業施設とテナントビルなど建物用途にもよりますが、ガラスは化学的に不活性状態にあり完全に汚れの付着を阻害することは出来ませんが、降雨によりクリアな視界を保持します。
たとえば、鳥糞が付着しても有機物分解により、5~7日程度でなくなります。 また、黄砂についてもガラス表面には乗っていますが、油膜を分解するのでこびりつくようなことは極僅かと考えます。 ショールームのように常に洗ったようなガラスのクリアな状態が日々必要でなければ時間経過と共に復元され年間を通じてキレイな状態を保持するものです。
要求するガラスの清浄さの程度にもよりますが、現在のところ、特別な清掃を実施されている話は聞いてはいませんが、施工者の立場から言うと、年1回程度の清掃があれば最適でしょう。
Q2. プリズム効果でガラスが割れないか?
A2.
メンテナンス時の研磨作業等による熱破壊は聞くことがありますが、太陽光によるガラス破壊は聞いたことがありません。
クリアシールド・ガラス表面に光が入射する時、ガラスのプリズムが太陽の光を7色に分けるように、波長の異なる光が干渉膜により虹色の現象を起こすことは考えられます。
しかしながら、クリアシールド・ガラスの光学特性試験結果にみても、可視光線・日射(赤外線)・紫外線に対する透過率や反射率は、施工によって変化することはありません。
よって、表題のガラスの損傷の要因になることは考えられまん。
Q3. 網入りガラスの施工について、光触媒メーカーができないと言ったが、施工可能な理由は?
A3.
光触媒層(酸化チタン粒子)は透水性、通気性を有する構造である為、ガラス内部に水分が浸透します。 含有水分は鉄線(網)の錆びの第一要因となります。
クリアシールド・ガラスは完全に透明な特殊ポリマーにより化学的不活性状態で水分についても同じことが言えます。 撥水効果が湿気の進入を遮断し、分子レベルでの 「 錆びる 」 という反応は考えられません。
網入りガラスの施工実績にみても問題とする事象はありません。
Q4. 雨が当たりにくい場所はどうなるのか?
A4.
クリアシールド・ガラスは表面改良された状態で、有機物・無機物の両方の汚れに対して耐性があります。
表層の無機系酸化チタンのセルフクリーニング層が油汚れや有機ガスを分解してゆきます。
雨があたり難い部分においても、埃や粉塵の付着する油脂分はセルフクリーニング機能が効果的に働き分解されます。 付着要因が軽減されるので、一般ガラスに比べてよりクリアです。
汚れが極端に目立った場合は、拭き掃除して頂くことをお勧めします。当然のことながらイージークリーンであることはお約束いたします。
Q5.費用対効果 年12回、 1,000㎡を @200円/㎡にて清掃しています。
A5.
CSES(クリアシールド・エクストア・システム)工法の施工単価 = @6,400円/㎡ (設計価格) として積算します。
CSES工法 施工後、 海浜地域での清掃回数の目安を 年1回とします。
(施工実績ヒアリングによる清掃頻度から概算年間清掃回数の平均値を1.0回と算定しています。)
年12回 清掃をおこなっている場合の年間費用 = @200円/㎡ × 12回 = 2,400円/㎡/年
CSES工法 導入により 年12回の清掃が 年1回に減少すると...
通常清掃費 2,400円/㎡/年 ― CSES施工後の清掃費 200円/㎡/年 = 2,200円/㎡/年
となります。 年間 2,200円/㎡ 節約されたことになります。
単純に償却年数を計算すると...
CSES工法 @6,400円/㎡ ÷ 年間節約清掃費 2,200円/㎡ ≒ 2.9年
約 2年11ヶ月 で償却する計算となります。
直接の清掃コストのみで試算しています。 通常は、足場費用・安全警備費・交通費・打ち合わせ準備諸経費は含みません。
施工毎に安全対策や劣化のリスクが伴います。 また、一般的な水洗い(シャンパー等による清掃)では根本的な解決に至りません。 サッシ部材やコーキング部材等の相互関係も考慮しなければなりません
諸事情を考慮しても、トータル的見地にみると、イニシャルコストの償却は、より短縮される方向であると考えられます。 企業様、建物・施設のイメージアップと収益性の向上の一躍を担うものと考えます。
以上のように、ご指摘の問題点についてご報告いたします。
ガラスの維持管理については、建物構造や塩害、立地環境(地形、工場地帯が隣接するなど)も大きな要因となります。
総合的な見地から維持管理を考慮する必要があります。
その他、ご不明な点は随時お申し付けください。
。。。 ということがありました。 参考になればとご紹介しました。