１月に一気読み。

１月に体調を崩してしまい、休養中に自宅で読んだ本。

私は購入してからの【熟成期間】が好きだ。これはガラスの仮面ばりに（アメトーク観るの忘れた…無念だ）、木が、仏が出たい！と訴えかけてきた時に、一気に彫り始める作業のようである。

湊かなえさんの、白ゆき姫殺人事件。
これは私には読了感が感じられず。最後の方は、新しい手法のように感じて、それも面白く感じる人もいるかもしれないけれど、私は文章力で最後までその世界観に浸りたかった。残忍な殺害方法に至った経緯などがバッサリ抜け落ちているようで、奇をてらった犯人を追い詰める「ごっこ」仕立てで、ガッカリ。母性が面白かっただけに…。

誉田哲也氏のブルーマーダー。私の好きな姫川シリーズ！文庫本、単行本ズラリ。菊田、結婚したんだぁ…的な。
内容は私には散漫して最後は空中分解。キャラクターがバラバラな、個々が薄味な気がする。姫川シリーズ、これからに期待したい。


村上春樹氏の色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年。
村上春樹作品は、なかなか読まない私の初挑戦。てかよ、つくると共感しまくりでのめり込むように読んだ。色を持たない自分…。ある日仲間から拒絶された自分。
皆がとびこみたくなるような容器になればいい…が涙が出た。そうだ、ないことに嘆くのでなく、引き寄せてしまえばいい！

まだまだ読みたい作品も、映画もある。まずは体調を整えなきゃね！