goo blog サービス終了のお知らせ 

北京ダック「日本鬼嫁・中国オニシュウトメ」日記。

再開しました。 私は今、夏に居ます。

ダック鬼嫁日記86「ハナ子とスイカに御用心!そのにじゅうさん」

2008-07-11 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
すいませーん間が開きました。
箱根の温泉入りに行って、帰宅後もバタバタしてました。
温泉でも更新する勢いで行ったのに、まったりしちゃってダメですねー。
                   


橋は壊された。
どっかん。

「オマエどういうつもりなんだよ・・・」
と、我が夫は言った。
この時点では、強い口調ではあったけれど、怒鳴ってもいなかったし、着席したままだった。

私に言わせれば、この時点で勢い良く怒鳴ってくれた方が、まだしも怖くないと思う。 夫は素直な性格で、少なくとも家庭内では、嫌なことや腹立たしい気持ちを隠そうとはしないのが通常だから。 敢えて抑えた表現をするというのは余程怒り心頭。 我々はたいがいケンカの多い夫婦なんだけど、それでも私に対してそんな態度に出たことはただの一度も無い。 いつだって素直にぽんぽんと怒り、時に言いすぎて、後から謝るようなひとだ。

だいたい中国人は日本人に比べて、一般的に感情を露にしやすい人々だという印象がある。 飽くまでも私の個人的な見解ではあるけれども、よく言えば素直で正直、悪く言えば直情的でブレーキが利かないタイプが多い。 人に言われたことや、あるいはメディアの言い分に対して、真っ向から受け止め、怒る。 日本人だと、怒る前にワンクッションあって、そこで分析するなり感情を誤魔化すなりして、激しい表現に至らないことが多いと思うのだけれど。

夫は、社会人としては相当温厚で周囲に適応するタイプ。 たぶん、若い頃から外国人の間で働いてきたせいだろう。 しかし家庭では、人並み以上に素直で真に受けやすく、妻としては面倒くさいなあと思うこと半分、素直さは強さだと感心すること半分ってところ。

そんな彼の感情を押し殺した口調ってねー・・・
どう考えても嵐の前の静けさというか、爆弾に到達する前、導火線を火が走っている状態だから。

どういうつもりか、と言われた義弟は、吠えた。
エイヨォ、とは言わなかったが、つまり吠えるような勢いで叫んだ。 さすがハナ子に可愛がられて育っただけのことはある。
「その女の態度がサァ・・・」的なことを言ったのはわかったが、後半聞き取れなかった。 
それに対して夫は、がたん、と椅子を動かして立ち上がった。

そして猛攻撃。

怒鳴るでもなかったんだけど、何しろ彼の肺活量は素晴らしく多い。
朗々と、膨大な量の言葉を理路整然とぶつけていく。

これまで私達の間に起きた出来事と、双方で意見が食い違っている点、ハナ子の主張には明らかな矛盾があるにも関わらず、義弟がそのことを無視して嫁(=私)ばかり悪く言っており、根拠無くそのようなことを言われるのが不愉快であるという話。

あーあ・・・。
、嫌になるほど理屈っぽくて、ツマである私が言うのも変だけど、妙~に頭の回転速いのよ。
そういう人間相手にケンカするときは、全く別の視点から見たことに話を持って行くとか、フェイントかけるとか感情に訴えるとか、とにかく奇襲系で行かないと勝ち目は無い。 理屈に長けているけれども、気遣いに欠けていたり、鈍いところもあるひとなので、ケンカの全容を冷静に見れば、必ずや穴のふたつやみっつ、開いている。 そこを不意打ちで滅多打ちにでもしない限り、まず、ケンカって言うケンカになれない。 

考え無しの義弟が、そんなに上手にケンカできるはずもなく。
義弟の発言は、
「オマエの嫁が母ちゃんを虐待したんだよ!!!」
「なんだこのやろう!!!」

この二つだけになってしまい・・・。
ただそれだけをひたすら叫び続けて、会話には全くなっていないというのは、本当に意味の無いことだと私は思うんだけれど、夫が何をどう言おうとも義弟の態度と発言は変わらなかった。 こういう態度、嫌になるほどハナ子そっくり・・・。

膠着状態から脱したのは、それを見ていたハナ子が、義弟を押さえつけるようにして止めに入ったとき。

「母ちゃんのことなんてもういいから! ケンカしないで! 座っておくれよォ!」

えぇー・・・っ。
ハナ子、演技派

そこで可哀相な母親ぶるかね?
義弟はそれを信じているのだろうか? 心から?

そのあたりは定かではないが、とにかく義弟は戦意を喪失したかのように、静かになった。 そして彼は、部屋から出て行こうとした。

するとハナ子、義弟に体当たり・・・じゃない、一応すがりついて、とでも言っておくか、とにかく義弟に身体ごとぶつかっていって押さえつけた。
;「行かないでよ。 母ちゃんをひとりにしないで、この場に一緒に居ておくれよー!!!

って。
何でそうなるか???

疑問に思ったのは、勿論私だけではなかった。







「ハナ子とスイカに御用心!そのにじゅうよん」に続く。





格安の宿だったんですけど、お部屋に露天風呂ついてて子連れには最高でした。
うちの子温泉大好きで、かなり熱くても平気みたい。
日本人遺伝子ですかね?


意外と落ちてなくて大感謝です→人気ブログランキング
 


㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥

お気の向くままコメントくださいませ。
↓↓↓↓↓↓↓↓  
 


ダック鬼嫁日記85「ハナ子とスイカに御用心!そのにじゅうに」

2008-07-05 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
どもども。 暑い日でした。
蒸すと子供が夜泣きするする!
エアコン入れちゃったよ。

                   


さて、だ。

好きか嫌いかで言うと、私は好きだ。
でも、すごく強いほうではないし、結婚してから飲む機会が減ったので、頻繁に飲んでいた若い頃よりも弱くなっている。
場を楽しむために、とか、食事を美味しく、とか、色々なお酒を味わってみる、という意味で好きという程度で、アル中要素は今のところ皆無。
夫もまあ、私同様の酒レベルだと思う。

運ばれてきたビールを最初に手に取ったのはパパだった。
パパはMY母に注いでくれた。 MY母は実は本当にほぼ全く飲めないので、かたちばかりそれを受けて、パパに注ぎ返していた。
夫はそれを見て、MY母のためにスプライトを別注し、ついでに私のも頼んでくれた。
私は夫に注いであげて。
ハナ子陣営の3人の間でも同様な酒の勧め合いみたいなことが行われていた。

スプライトは迅速に届けられて、私の前にもグラスが来て、乾杯をした。

一応かたちばかりの乾杯。
なんとなく和やかなフリ。
このまま和やかな流れで行くか?と思われた頃合。

ハナ子は、立ち上がった。

なんで立ったのか?と思う間もなく、つかつかつか、と私に歩み寄ったハナ子!ぎゃー!やられる!!!・・・じゃなくて唐突に、私にビールを勧めたのだった。

「あの、私、飲まない・・・」
と、私は言ってしまった。

後で考えたら、とりあえずグラスにもらっときゃよかったんだけど・・・
あまりにも唐突過ぎた上に、私はこの頃酒を断っていたから、つい・・・

なんで断酒中だったかって?

そりゃあ、もちろん「そろそろ妊娠しよっかな~」と思っていたからに決まっている。 もともと、飲まないといられないってほどの愛好家ではないから、「妊娠してもいいかなあ」と考え始めた時点で、もうそれほど飲みたくもない気持ちに、自然となっていた。 好きな種類のお酒だったらちょっと飲みたいときもあったのだけれど、私はそこまでビール好きじゃないからして、ハナ子が注いでくれようとしたのがビールだったのもあり、普通に断ってしまった。

悪意はなかったのだ。
注ごうとしたのがハナ子じゃなくても断ったと思う。
断らないで受けるのがマナーだったかとも思うし、一応かたちだけでも好意をむげにしたことは悪いと思っている。

ハナ子は、「なんで飲まないんだい? おまえは飲めるだろう?」とか何とか、言った。 私は、妊娠しようと思っていることには触れたくなかったので、「今日はちょっと体調が悪いので・・・」などと言おうとしたし、夫も同じことを伝えようとしてくれていた。

そこに、要らないクチを挟むのは言わずと知れたアホ義弟。

義弟;「かあちゃん! そんな感じ悪い女、ほっとけよ!!!
そらーデカイ声で言った。

あのね。
確かに私、ハナ子とは言え目上のひとの酒を断って、それは悪かったと思うよ?
でもここんち、別に「飲めなくても絶対に飲まなければならぬ!」とかの厳しいルールは無いみたいだし、酒などは普通に自然にしてて構わない感じなの。
その上、ハナ子はまだ続けて勧めてくれてて、私には飲まない理由を説明するか、もしくは「やっぱりいただきます」って言う余地が残っていたの。

そこにそんな口出しをして。

ただでさえ、色々あったところに、義弟が挨拶さえしなかったことでは怒っていた。

その上でっかい声で私のことを「感じ悪い女」って。

が怒らないと思ったかい?

が怒って、この面子でケンカになって、一番困るのどこのどなた様だか知ってる???


コノヒト。


「エイヨォ・・・」






「ハナ子とスイカに御用心!そのにじゅうさん」に続く。





そんで今夜も夜食受注。
健康食だってさ。


人気ブログランキング
 


㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥

お気の向くままコメントくださいませ。
↓↓↓↓↓↓↓↓  
 


ダック鬼嫁日記84「ハナ子とスイカに御用心!そのにじゅういち」

2008-07-04 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
さぁて7月4日。
独立記念日。
だからどうということでもないです・・・。

                   


微妙な感じでたどり着いた「学食だけどレストラン」は、確かに言葉の通り、まんまな空間だった。 つまり、だだっ広さと照明の感じ、そこに集う人間の種類は「学食」。 しかし、一応掃除など行き届いていて、建物自体も新しい。 服務員も制服っぽいものを身に付けている。 このへんが「レストラン」。
中国の大学ではこういうのが普通なのかしら。
日本の大学もカフェテリアとかあるけど。
・・・そういえばオーストラリアの大学も、小奇麗な店もあったかも。
普通なのかな。 世界的に。

普通かどうかはさておき、我々は、大戦前夜の世界さながらの緊張感のまま、「学食のレストラン」の個室に案内された。
後のことを考えると、個室なのはまだしも救いだった・・・ような気もするし、実のところ最早どうでもよかった気もいたす。 わからん。

このレストランは、一応学食なのでお値段は抑え目。 でも、農学部が作っている無農薬野菜だか有機野菜だかを使っており、味も抜群!量たっぷり!と評判なのだそうだ。 予約を取るのも難しいのだが、この日は偶然運良く取れた、とパパは語った。 運が良かったかどうかはともかく、運命なのは間違いないと私は思う。

パパは先頭を切って個室に入室し、座席を確認するなど、にこやかかつ積極的に振舞った。 言うまでもなく丸テーブルね。

そして、パパはMY母を促して奥の席に座らせ、その隣に陣取った。 一応MY母を主賓として扱ってくれていたということで、ここまでに不自然なことは無い。 

通常はここで、ハナ子がMY母の隣に行くか、或いはハナ子とパパが並ぶものではないかと私は思う。

私が思う正しい座り方・・・
 MY母 
OR
  MY母
となる。

しかし実際には、なぜかハナ子はMY母とパパの近くに行かず、MY母の隣りに従妹ちゃん、その隣りに義弟を配置した。

義弟 従妹ちゃん MY母 ・・・という具合に。

そこで、夫は、反対側つまり、パパの左側にハナ子を座らせようと道を空けた。 だがしかし、ハナ子はそれを拒否。 をパパの隣りに配置し、次に私を配置し、最後にハナ子は義弟と私の間に座った。

 義弟・従妹ちゃん・MY母・パパ・MY夫・私・・・ハナ子。

で、ハナ子と義弟は丸テーブルだから隣り合っている。
私とハナ子は、隣りといえば隣りだが、間にもう一人分くらい空いている。 

なぜこんな席順になる・・・?

意図がまるで読めない。
仲直りするための席り方とも思えないし。
ハナ子陣営の者、義弟と従妹ちゃんのそばに座りたかったのかもしれないが、だったらMY母の隣りにハナ子でもいいような気がするし。
意図なんて、無いかもしれない・・・?
それにしては不自然・・・?

腑に落ちないまま、笑顔のパパが飲み物食べ物を注文し、盛り上がらないこと確実な、空虚なる宴は始まった。

なにしろ、会話という会話が、パパとMY母、義弟と従妹ちゃん、私と夫、とペアの間で行われ、異なる組に話しかけることはほぼ無く・・・それがまた非友好的な冷戦の雰囲気ばりばりであり、実に妙な具合だった。 英会話学校の「ペアを組んで練習しましょう」みたいだなあと外れたことを思いながら、私は夫と小声で話しながら、みんなの様子を観察した。

7人のうち、特に居心地悪そうで、挙動不審なのはもちろん、ひとりあぶれたハナ子。 彼女は、隣にいる義弟&従妹ちゃんという、ハナ子陣営の者たちに話しかけるでもなく、宙を睨んでいた。 ハナ子の向かい側は、パパとMY母のあたりだったので、私はMY母がハナ子を気にしている、なんとなく怖がっているのがわかった。

そして義弟。 普段と異なるという意味では、彼の方が年中無休でおかしいハナ子よりもオカシイと言えた。 何せ、物凄い勢いで従妹ちゃんにしょーもないことを話しかけ、息つく間もない様子。 義弟が彼女ちゃんと物凄く仲良しだった頃、彼女ちゃんに対してさえ、こんなに熱心に話してなかった。 不自然。

私;「あのさ、彼、この場に居たくないからあんな喋ってるのかな?」
「そりゃそうでしょ。 あいつビビリーでチキンだもの。 俺達を無視して尚ここに居るのなんて内心ドキドキでしょ。」 
私;「俺達を無視って、アンタも無視されたの?」
「そうだよ俺もにぃはおさえ言われなかったもん。 俺は言ったのに。」


そうだったのか。
なら、彼、無理して来なくてもいいのに。

いや、待て。

ということは、義弟、ハナ子命令でここに居る?

じゃあハナ子、あの席順、義弟に逃げられないように道を塞いでいるとか・・・?

さすがにそれは無いか、と思ったところで、酒の類が運ばれていた。
既にブチ壊れている宴、火に油を注ぐ悪魔の水、到来。

火に油を注ぐというのは、日本語では、ケンカとか何かの騒動とか、好ましくない騒ぎを煽るようなことをする意味だが、中国語で加える油はガンバレの意だ。

加油!!!じゃーよ!!!
何をガンバレばいいんだろー???




「ハナ子とスイカに御用心!そのにじゅうに」に続く。





コドモが寝たと思えば、夫、夜食希望。
上の子だと思わなければやってられん・・・?
上の子だとしたら、夜中に食べ物与えるのはまずいかなあ?



人気ブログランキング
 


㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥

お気の向くままコメントくださいませ。
↓↓↓↓↓↓↓↓  
 


ダック鬼嫁日記83「ハナ子とスイカに御用心!そのにじゅう」

2008-07-03 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
我が子、今日はまっとうな時間に寝てくれてホッ。
さてさて、ぷりぷりのホタテがあるから、刺身ちょっと。 あぶったのちょっと。 レモンしぼって、晩酌・・・と思いきや、爆泣き。
なんで食べ物だってわかるんだろう。
ホタテが大好物の乳児。

                   


地雷原・・・じゃない、鉄火場・・・でもない、某大学の学食への道。
5月の杭州はいい風が吹いていて、草木も活き活きして、本来とても素敵なお散歩のはずが、言い知れぬ緊張感に満ちていた。

義弟は従妹と物凄い勢いで喋りながら遥か先を歩いていってしまった。 私は義弟があまりにもおしゃべりなのにびっくりした。 パパ方の従弟妹とは、一緒に食事をしてもほぼ一言も喋らないのに、ハナ子サイドの親族とはこんなに親しげだったとは。 もパパ方の従弟妹に対するほうがずっと親しげではあるけれど、一見してこんなに差はつかない。 顔を合わせればかなりフレンドリーに接しているのだけれど。
アホ義弟くんは、コドモなのだ。
でも私とひとつしか違わないので、この時点で二十代後半だけどね・・・。

一方、ハナ子&パパは、MY母を緩衝材だと思ったらしく、パパ通訳でしきりにMY母に話しかけている。 杭州どうですかとか、最近ハナ子が漢方薬教室に通っててどうこうとか、ごく普通の無いことを。 娘の結婚式ブチ壊したなんてこたー、忘れてるね いいんだけどね、別に。 でも、結婚式でゴタゴタして、一度キャンセルした挙句に仕切りなおした式に夫の親出てませんでした・・・などという異常事態だったんだから、事件後初の親同士の顔合わせなわけで、もう少し何かあってもいいのに・・・というようなことを、私はぼーっと思った。

私は夫と並んで歩き、「このあたり、子供の頃と変わってない」とか、「昔はこのへんにこういうお店があって」とか、こちらもどうでもいいようなことを話していた。

けれども。 時折、ハナ子がこちらを睨むような視線を投げてきているのがビシビシとわかった。 睨むような、ってのはそういう表情なだけなのかもしれなかったが、何かすごく意識した視線だったのは間違いない。

そして、しばらく歩くうちに、中国語が少しもできないMY母とパパとの会話にあぶれたか、ハナ子が物凄い勢いでこちらに近づいて来た。 ちなみにハナ子外出ファッションは、お得意の赤いサマーセーター的なものに黒のボックススカート、オレンジのバッグ、そしてあからさまなノーブラ。 私、トップレスも珍しく無い国に数年住んでいたから、若いねえさんのノーブラはぜんぜんOKなんだけど、ハナ子はブラジャーした方がいいと思うよ。 だって重ね着ですらない露骨なノーブラなんて毒々しすぎるからさー。透けてるし・・・

うぉぉぉって勢いで(まだ叫んじゃあいないが)近づいて来たハナ子。
の隣に来て、何か言った。 周囲の音もあって、私には何か聞き取れなかった。 
素っ気無い
盛んに何か言う
返事はするけど雰囲気から超素っ気無い
、突然私ににじり寄って来て、何か言った。 野菜がなんとか、と断片的に聞き取れたけど、イマイチわからず。 全く見当のつかない単語を並べられた気がする・・・。
私;「ごめん、聞き取れない。 ○○、って何?」
;「○×△エイヨ!」
私;「その言葉知らない・・・」
;「○×△! 健康にいいエイヨ!」
私;「な、なんかわからないけど健康にいい野菜?」
話は一向にかみ合わず、私はちらりと夫を見た。 すると同様にハナ子も彼を見ている。 ちらりとどころではなく、じっとりと、だけど。
夫は敢えて少し離れて歩き、通訳する気は無さそうだった。

怒ってるんだ。

私にはわかった。
夫は、これまでの色々で、ハナ子に対する怒りが溜まっている。 何しろこの問題が起きてから、電話でこそ派手に言い合ったけれど、それは電話であるがゆえに、不利と見るやハナ子は逃げ放題。 ハナ子の刺客はメンドクサイ電話を矢のように浴びせてくる。 イライラは募る、しかし実際に顔を合わせた旧正月は親戚のことも考え、敢えてこっちから何か言い出したこともなく。
今回だって、結局「こっちからコトを起こす必要は無い」って、自分から問題を持ち出すのはやめているみたいだけど・・・腹の中は、温厚な彼にしては相当にキているはずで。

こんなに怒っている彼と、ハナ子と、アホ義弟。

一触即発。 

徒歩20分ほどの道のりが異様に長く感じられた。
普段行く学食とは違い、その特別な留学生用のレストランというのは少し家から離れていたから、案内されるままに歩いたのだけど。

昭和初期の日本があれよあれよと言う間に開戦までの道を歩んでしまったように。
我々もまた、流れるような展開で事件の勃発から開戦に向かう感じがひしひしとしたが、わかっていても止まれないものらしかった。 ちなみにこの学食までの道のりは例えて言うなら不況と混乱と軍部の独走を止められなくなってきたあたりである。 

だからこれから起きてしまうことは、このファミリーにとって歴史の必然。

橋が爆破されるまで、あと僅か・・・。



「ハナ子とスイカに御用心!そのにじゅういち」に続く。





でも、「ママ、ブログ書くから寝て」って言い聞かせたら寝てくれました。
ちゃんとものがわかる年齢になったら読ませるつもり。



ぽちっとよろしく。→人気ブログランキング
 


㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥

お気の向くままコメントくださいませ。
↓↓↓↓↓↓↓↓  
 


ダック鬼嫁日記82「ハナ子とスイカに御用心!そのじゅうきゅう」

2008-07-02 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
なんか涼しいやら蒸すやらようわからん天気。
でも一応、今日は晴れでした東京!
明日から雨らしいよ。
                   


今の状況で関係者一同顔を揃えてお食事。
私は構わないけど、でもアリエナイんじゃないかしら?
MY母を見れば「だ、大丈夫なの?」ってアイコンタクトを送ってくるし。
夫は夫で、「とりあえずこっちから問題を起こす気は無いから、向こうからケンカ売ってきたら買うけど?」って・・・。 なんか投げてるし。 

知~らない、知~らない・・・ってみんなの心の声が聞こえるようだわぁ、ってな状況になったところに、アホ義弟が帰ってきた。

「ただいまぁ」
って義弟が帰ってきたとき、リビングには私とMY母とパパ&ハナ子。 夫はひとり奥の作業部屋に居た。
私、一応義弟に「にーはお。」って言ったんだけど、思いっきり無視されちゃったよ、どうしよう、大人なのに・・・。 気分が悪いと言うよりも、むしろ驚いたわよ。 アリエナイ・・・。
しかしそんな義弟は愛想良くMY母には挨拶をしてくれた。 わざとらしいまでにニコヤカに。 もしかして私と差をつけてるんですか???って思うほどに。

そんな義弟を見ても、ハナ子はおろか、パパも何も言わなかった。

義弟の脳内では、この一連の出来事はどう処理されているんだろう。
ハナ子が嘘吐いたってことも全然わからなくて、ただ一方的に私が悪いということになっているのかなあ。
それってありえるんだろうか。
今までのことを冷静に考えると、義弟目線でもハナ子の嘘に気づかないというのは考えにくいと思うのだけれど。
赤の他人である私に対してはともかくも、自分の兄であるにはどう思っているんだろうか。
私は、義弟にそういう態度を取られても、傷つきはしない。 傷つくほど仲良くしていたことが無いから。 でも、かなしい気持ちにはなった。 色んな意味で。

義弟はすごくわざとらしく(少なくとも私にはそう感じられた)私を無視してひとしきりMY母、パパ&ハナ子と話し、それから奥の部屋に着替えに行った・・・。

着替え終わった義弟がみんなのいる部屋に戻ってきたので、私はなんだか暗い気持ちのまま、夫のそばに行った。
;「もうちょっとで一段落するから。 あのさ、あいつと何か喋った?」
私;「いや・・・」
にーはおって言ったけどね、にーはおって返事は無かったんだよ、でもMY母には愛想良くしてくれたよ・・・そんなことを伝えたと思う。
;「・・・まあ、しょうがないね。」
私;「まあ。 それが彼なんだから、しょうがない、ねえ・・・」
そういう態度に出ても、嗜める親も無く、兄もオマエどういう態度だ!って怒る気にもならないらしいのでそれは致し方ないと思うより他に無い。

夫と話して、気持ちが落ち着いたので私はまたみんなのところに戻ることにした。
ところが、微妙な空気漂うその場に、私が戻るのとほぼ同時くらいにノックの音が響いた。

この上誰が?
まさか彼女ちゃん?

・・・と、思いきやハナ子がいそいそと開けた扉の向こうに居たのは、見知らぬ若い女の子だった。

誰?
まーさーか、義弟のニュー彼女でも出てきたわけ?

怪訝な表情の私に、パパが小声で説明してくれた。
;「ママ(=ハナ子)の弟の娘ですー。」
ということはの従妹。
うーむ、思い出せない・・・。
会ったことあるんだろうけど。

従妹ちゃんは、大学生で杭州在住。
この日の「食事会」のために呼び出された、ということだった。

「食事会」がなんだか大袈裟なものになっていくような気がして、私はまた複雑な気持ちになった。
ハナ子の思惑としては、ここで和やかに食事をして、一連のゴタゴタを無かったことにしてしまおう 、ってところだろう。 でもやっぱりどっか気まずいから、自分の陣営の人間=義弟と従妹ちゃんを呼び出した、と。

そんな思惑には易々とは乗りませんよ?
・・・と思ったが、それは置いておくとしても、ハナ子プランには既に無理が生じていると思う。

だってもぅ、既にこの場が超不穏な空気に満ち満ちているから・・・。 

義弟は不必要なまでに従妹ちゃんに話しかけ始めた。 私は従妹ちゃんとは普通に挨拶した後、夫を呼びに奥に戻り、その際「ちょっと居間のソファに置いてある俺のカバン取ってきて」と言われてそのようにした。 そのソファには義弟が座っていた。 ちょっと失礼、と言って手を伸ばした私。 瞬間、ビクッ!と身をこわばらせた義弟。 アンタそんなびびりながら私を無視してるわけ??? なら普通にしてりゃいいのに、小さいなあ・・・。

そんな不穏な空気を察してどうしたらいいかわからない表情のMY母。

無理矢理「仲直りしました」って既成事実を作るべく、鬼瓦みたいな表情に決意を込めているらしきハナ子。

それらをヘラヘラ笑いながら見ているパパ

でもそこに、「お待たせ」って夫がやってきて、一行は大学内の食堂に向けて出発する運びとなってしまったのでした。

地雷原突入!!!ゴー!!! 





「ハナ子とスイカに御用心!そのにじゅう」に続く。





最近我が子が不規則に寝たり起きたりするようになっちゃって悩み中&私も睡眠不足中・・・。
一時期子供の生活リズムはすごく安定してたんですが、どこでどう崩れたものやら。 んー・・・心配です。



目指せ25位以内!!!→人気ブログランキング
 


㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥

お気の向くままコメントくださいませ。
↓↓↓↓↓↓↓↓  
 


ダック鬼嫁日記81「ハナ子とスイカに御用心!そのじゅうはち」

2008-06-30 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
週末は雨でしたね~。
我が家は来客続きで楽しい週末でした。
メニューはテンプラ。
ガイジンと結婚して、ガイジン客が多くなり、鉄板でウケるお役立ちメニューとして大活躍です。
昔は苦手で、カラッと揚げられなかったんですけどね。
                   


ハナ子との会話は弾まなかった。

ハナ子は、私に向かって何か言うとき、顔がこっちを向いていても、視線は少しずらして宙を睨むような感じである。 怖い。

怖いけど、でも、会話が成立している。
とりあえずそれは良いことだ、と私は思った。
無言でじーっと固まっていられるよりはマシ。

そんな微妙な会話がぽつりぽつりと続くなか、唐突にパパが笑顔で言った。
;「そろそろ食事に行きたいけど、の作業は終わりますかね?」(中国語)
私;「どうでしょう。 まあ、何だったら私買って来ますから、作業中に適当に食べてもいいと思います。」(前半中国語、後半上手く言えなかったから日本語)
MY母;「なに、ごはん? 私学食行ってみたいから買いに行くのついていこう
「レストランを予約していますね。」

え。 話違う・・・と、私は思った。
荷物整理が大変なので、近所の学食でささっと食べるか買ってくるかするはずだったんだけど。 一応ここに来る前にそのように伝えていたような記憶があるが・・・。

私;「あの、学食に行くことになっていたと思うんですけど。 母は、中国の大学って行ったこと無いし、小吃って日本人も大好きですから、レストランとかじゃなくてもいいんです。 近所の学食美味しいし、すごく楽しみにしてますから。 荷物整理も終わって無さそうだし、どうぞお気遣い無く。」
;「はい。 学食がいいということで、学食のレストランを予約していますね。」
学食のレストランって何かしら、意味わかんねー。 埒が明かなさそうなので、とりあえずにきいて来ます~とその場を離れた私。

IN荷物整理実行中の元・夫の部屋。
私;「あのさあ、パパが夕飯についてよくわからないことを言っている。 学食のレストラン予約したから行きましょうとかなんとか。」
;「えー・・・何それ。 ここ終わんないよ。」
言いながら、彼は部屋を出てパパのところへ。

しばし問答。
夫が「あの、時間足りないし、そのへんの小吃でいいのよ~」的なことを話し、パパがなにやら言い返し・・・会話の全てについていくことはできなかったが、最終的にパパ勝利で会話が終わったことは私にもわかった。

;「レストラン行くって。」
私;「学食は。」
;「なんか、留学生用のレストランが学校内にあって、無農薬野菜使ってて、その割りに安くて美味しいんだって。 そこに行きましょうって言ってる。 俺はいつもの学食でいいって言ったんだけどね、せっかくだからって言うし、パパがそうしたいんだったらいいんじゃない? 嫌?」
い・・・いやいやいやいや、そうじゃなくてだね、と私は思った。
ハナ子と一緒に食事の席に着くことは、まあ好んですることじゃないが、絶対にイヤだって騒ぐようなことではない。 私の方から騒いだりなんかしたことは一度だって無いのだから、飯食うくらいは一向に構わない。 今までだって散々ご一緒してきたわけだし。 でもね。
学校内のレストランだよ???
学校ってパパの職場なんですよ???
場合によってはキッチリ今までの話をつけてやる、ってことで顔を合わせている状況なわけで、いくらなんとなく休戦状態だからって、爆弾抱えてることには変わりないワケで・・・。
職場に近づくなんて、危ないんじゃないかなー・・・と私は思った。
;「一応、時間も無いし、って言ったんだけど、お義母さんもいるし、すごくそのレストラン行きたいみたいだから、嫌かもしれないけど我慢してくれる? ほんとにごめんね。」
私;「嫌とかじゃないんだけど・・・」
ほんとにごめんね、とまで言われると、反対しづらい。 嫌なわけではなく、レストランに行くのであれば、学校とは関係の無い普通のレストランに行くほうが無難なのではないか、と思っただけなのだが・・・ゴチャゴチャ言うと、行くのが嫌だからそう言っているのではないかと誤解されそうだ。 夫は、シドニーでハナ子とぷち同居になって以来、ハナ子問題について私を随分気遣ってくれていた。 結婚式キャンセル事件の後は、それはもう何度も謝ってくれたわけで・・・。 この時だって、自分の妻と実親を食事に同席させるだけでこんなに気を遣って、事情がどうあれ辛いことだろう。
ま、いっか。
きっと大丈夫。
私;「荷物整理の時間が大丈夫だったらね、いいよ。 レストランだからそれなりに時間かかるでしょ。」
;「ごはんから帰ってきたら続きをするから大丈夫。 ありがとう。」
夫は安心した顔を見せた。
私はリビングに戻り、MY母に事情を説明した。 
それを聞いていたパパは、笑顔全開であった。

彼の心には不安は無いのだろうか?

私の心配をよそに、パパはまた、とんでもないことを言いだした。
;「そろそろ○○(義弟)も帰ってきますから、そしたら出発しましょう。」

えー・・・
そのひとも同席っすか。

それって、私の感覚で言えば、導火線を部屋いっぱいに張り巡らせているのと同じだけど。

まあ、パパがいいならいいや。

もー私、ここんちの人々に何か言うのがすっげーめんどくさい・・・と、そのときはそう思った・・・。







「ハナ子とスイカに御用心!そのじゅうきゅう」に続く。





でもかき揚げは、未だに苦手。
分解したりバクハツしたり・・・。

おみやげにいただいたGOSSETが美味くて幸せでした。
シャンパン久々だし、自分じゃ到底手が出ないもの。


週末更新しなかったら25番落ち。 でも30位落ちして無いのがスゴイ!と感動でした。→人気ブログランキング
 


㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥

お気の向くままコメントくださいませ。
↓↓↓↓↓↓↓↓  
 


ダック鬼嫁日記80「ハナ子とスイカに御用心!そのじゅうなな」

2008-06-27 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
最近話題の花より男子みてます。DVDで。
現役高校生の頃マンガをちらっとみたおぼえがありますがね。
何しろ少年漫画の方が好きだったんですよね。 
ともあれ花より男子、実は夫の強い勧めでみているのです。

                   


ハナ子によってリビングに連れ去られたMYママン。
その貴い犠牲によって、作業はサクサクと進んでいた。
リビングからは、悲鳴が聞こえるようなこともなく、ただハナ子の話し声だけが響いていた。 彼女らの間では100%話が通じないはずだが、それでもオバちゃん同士なので無理無理話しかけているのだろう。 MY母も日本語で何か言っているのかもしれないが、比ハナ子で声が小さいので聞こえないのであろう。

しばらくすると、ハナ子がひときわ大きな声でパパを呼んだ。
パパはこの時点まで、ハナ子の様子は見えない聞こえないで、なぜか鼻歌などうたいながら作業を続けていたのだが、ハナ子に呼ばれるや否や、
;「はいー。 今行きますー。」(中国語)
と、子供のような返事をしてハナ子の方に行ってしまった。
なんかこのおじさん、ズレてる?という気がしないでもなかったが、このうちではハナ子が何事か呪っていたり挙動不審だったりするのは日常的に起きる普通のことなのかもしれない。よくわからないしわかりたくもないけれど。

パパが参加した後は、リビングではパパの通訳によって一応の会話が成り立っている様子だった。

私と夫はしばらく二人で作業を続け、一段落・・・というところで、
;「だいたい片付いたし、後は細かいところを自分でするから、リビングの様子見てきていいよ。」
私は気が進まなかったが、しかし実母の危機を見過ごしているのもどうかなあと思い、素直にリビングに向かった。

そこで見たものは、「お茶と共に果物やお菓子やちょっとした料理を勧めるハナ子」だった。
言葉にするとなかなかいい。
しかし。
ハナ子の衛生観念には、私の基準から言えばちょっと問題がある。
たとえば。 
ハナ子は、残ってしまったお料理や、果物にラップしたりフタしたりするのがとても嫌いである。 冷蔵庫は常にいつ買ったんだかわからないもので満載、今朝の残り物だの多めに買って来た果物だのを入れておくスペースは無い。 むしろまだ食べられるものを冷蔵庫に入れるなんて負けだ!!!ってな勢いで、冷蔵庫にリーチ通り越して腐れた食品を放り込み続け、アブノーマルなプレイに馴染んでしまった冷蔵庫は、開ける前からヤバイ気配をむんむんに放っている。 そんなヘンタイむき出しの冷蔵庫から目を背けるようにテーブルの上でラップもフタもなく長時間放置されている果物やおかずたちは、気の毒なほど痛々しく、到底口に入れたくはない。
要するに、我が母に提供されたお茶受けたちの上にはホコリが降り積もっていた・・・

私ね。
入籍前に挨拶に訪れてから、結婚式の件がこじれるまで、何度かハナ子’sキッチンの世話になって、そりゃあ内心はドン引いたけど、でも気にしないように心がけていた。 冷蔵庫は小さいし、キッチンも流しが狭くて大変そうだし、生活習慣は私と違って当然だ。 日本人は世界の中でも神経質な方なんだから・・・と。 まあ実際のところは、パパ方の親戚宅や夫の友人宅では皆さんきちんとモノを冷蔵庫に仕舞い、ホコリやゴキブリから身を守るべく気を遣っていた。 こんな雑なのハナ子くらいのもんなので、この習慣を「中国だから」とするのは早計である。 いずれにしても私にとってはそれが「義母の習慣」であるので、極力目を逸らし、なんだったら眼鏡もコンタクトも使わないで食卓に着き、乗り越えてきたわけ。

でも私の母は免疫ありませんから。
辛かったと思うよ。

ハナ子がまた、強引に勧めるので、母は断れなかったのだろう。

母は顔だけ笑って、目にヤケクソって書いてあるような顔をして、果物を口の中に放り込んでいる母と目が合った。

ごめんよ、ママン・・・。

私がリビングに出て行くと、母はホッとした顔をした。
「もう終わりそうなの?」
まだかかるけどたぶん今日中には問題なく終わるであろう、と私は答えた。
そんな私に、パパがニコニコとお茶を手渡してくれ、ありがとうと受け取ると今度はハナ子が、手にした皿を突き出した。 んっ、て。

それはタネだった。

ヒマワリの種。
干して味付けてあるやつ。
中国じゃよく食べる。 麻雀しながらとか。 私もけして嫌いでは無い。 むしろ一度食べだすと止まらなくなる方で、我が家で麻雀が流行ったときには自分で買いに行っていて、お気に入りブランドまであった。 皮を歯で破って中だけ食べるんだけど、その作業がなんとなくaddictiveなのよ。

だからタネはいいんだけど、そんな風に差し出されるのはチョット怖いね・・・と思いつつ、謝謝と言いながら手を伸ばしたら。
;「日本でも食べるかい?」(中国語)
話しかけられた。
話しかけられたのはいいんだけど、なんで一点集中なんだよ。 怖いよ。

あ、ちなみに、この訪問で初めて交わした会話、とかではない。 最初に部屋に入ったときに普通に挨拶はしている。 

ともあれハナ子は一点集中のまま私に話しかけた。 ほんとになんで一点集中なんだろう。 電波でも来ているのかなあ。 頭にアルミホイル巻いたら治るかな? こういう電波系のひとって、大方一時的に精神がキテイルんだと思うので、本来ならアルミホイルとは言わないが何かカウンセリングでも行ったほうが本人もラクなんじゃないかと思うのだけど、そう言うわけにもいかない。
私;「日本でも食べるけど、普通は皮は無い。 中身だけ。 えーっと、なんて言えばいいんだっけ・・・」(中国語)
;「剥いてある、って言いたいの?」(中国語)
私;「そうそれ、剥いてある。 剥いてあるのは、おつまみとか健康食品で食べたりするよ。 こんなに色んな味はなくて、しょっぱいだけのとバター味くらいのもんだけど。」(中国語)
;「オマエの中国語、どんどん上手くなるね。」(中国語)
一点集中のまま、ハナ子は私の中国語を心のこもらない抑揚で褒めた。 嬉しくない。

しかしこれに関してはすごく疑問なことがひとつあるのだ。
私の中国語、日常生活でそれほど使わないので、ほんとに大したことは無い。 家庭は日本語だし、タクシーと買い物と郵便局だけは中国語だけど、銀行や病院や人付き合いは基本的に英語でゴリ押してた。 そりゃあ住んでいる国まして配偶者の母語は敬意を表して学ぶべきかとは思うけど、銀行だの病院だので間違いを起こしたくなかったので、やむなくそうしていた。 だけど、中国人と結婚しているもので、ネイティブが喋るスピードで中国語を耳にする頻度は高い。 学校の教材なんかの明瞭でやや遅い中国語と違って、生中国語会話を聞きなれているせいか、実は結構耳はよろしい、と思う。 飽くまでも初級学習者にしては、ってレベルの話。 んで、逆に喋るのはすっごく苦手。 発音がよくなくて、自信も無いからますます通じない。 とても恥ずかしい。 そして、私の言うことを比較的理解してくれるのは、通常は普通語の発音が良い人たち。 つまり、しっかり学校で普通語やピンインの教育を受けた若い世代=いとこたち。 叔父叔母は、どっか訛ったところがあるので、私の言うことがよくわからないみたい。

でもなぜか、ハナ子は私の凄まじくブロークンな発音がわかるんだよねえ・・・。

ハナ子の普通語、私の知っている中国人の中でもぶっちぎりで訛っている。 典型的な南方訛りらしい。 「海辺で本を読む」って中国語が、まんまひらがなで「はいびえんかんすー」って聞こえる。 モノマネすると中国人は思いっきり笑ってくれる・・・。

自身がこんなに訛っているのに、なんでハナ子には私の言葉がわかるのでしょう・・・? 心が通じている、とかは言っちゃいやん。 冗談でも笑えない。


まあともかく、ビミョーに会話が始まったところで、また問題が発生しました。

 




「ハナ子とスイカに御用心!そのじゅうはち」に続く。




シリーズ1み終わったら、流星花園を手渡されました・・・。
中国語のリスニングをして欲しいみたい。 でも私ごときがみると、字幕に頼っちゃったりします。
台湾版花より男子、つくしちゃん可愛い
F4は日本版の方がカッコイイ気がしますが・・・?


ランキング、一度気にし始めると張り合いになっちゃったりします、ありがとう→人気ブログランキング
 


㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥

お気の向くままコメントくださいませ。
↓↓↓↓↓↓↓↓  
 


ダック鬼嫁日記79「ハナ子とスイカに御用心!そのじゅうろく」

2008-06-26 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
東京はちょっと涼しい一日でした。
なんか、暑くなったり寒くなったり、着るものが難しいですね。
食べ物も、冷やし中華気分が一転、あったかいおそばが欲しい感じに。
                   


何はともあれ、荷物の整頓は進んでいった。
夫は持ち出したい荷物をなるべく縮小させるべく、要らないものを分けたり、DVDのパッケージを捨てたりしていたので、私と母はそれらをケースに移すなどした。 パパは結局、夫が要らないと言った殆どのものを自分の部屋に運び込んでいた。 基本的に物を捨てられないタイプなのだろう。 私はどかどか捨てる方・・・もちろん、リサイクル可能ならちょっと面倒でもリサイクルに出しはする。

ハナ子はそれを憮然とした表情で見守り、時々キッチンの方に歩いて行っては、また戻ってくるのを繰り返していた。

話しかけて欲しいのであろう。
話しかけてあげるべきかもしれない。

嫁と姑、あるいは子世帯と親世帯の認識の違いというのは、ありがちな問題だと思う。 中国だけではなく、日本でも、また個人主義と言われる欧米でもあると思う。 たとえばだけど、子世帯は、親と成人した子は家族ではあるけれども別世帯だと思い、経済的自立と不干渉を望んでいるのに対し、親世帯は経済的に一体だと思い、老後の面倒も子供に期待し、当然のこととして家庭内の様々なことに干渉する、というのは極めてありがちな構図だ。 この場合は飽くまでも考え方の違いなので、どちらが正しいというものではないから、まあ丸く収めようじゃないかという意図で、シュウトメのワガママや意地悪や無神経を軽く流してご機嫌伺いをする方針の嫁たちも、世の中には相当数いるのだろう。 ま、ダンナがマザコンだったりすると、義ママのことで揉めるのが相当キツイであろうし、「良い嫁」って周囲に思われている方が賢い場合も多々あるはず。

私の夫はどう間違ってもマザコンではないが、私が彼の実家とうまくやっていれば、心穏やかで嬉しいはずである。

でも私はハナ子に微笑むことに物凄い抵抗感がある。

頭で考える分には、彼女に話しかけるのは簡単なことだと思うのに、いざ口を開こうとすると本能からの警告音が鳴る。

WARNING!!!  そっちは崖だ!

それで、このときも話しかけないでいた。

心の警告音はなぜ鳴り止まないのか?
それはおそらく、ハナ子と私の相容れなさは、考え方の違いに起因するものではないからだ。 ハナ子は、受けた教育の賜物なのか、男女同権主義者であり、長男が親の老後を看なければならないという思想はゼロだ。 なにしろ8人兄弟の長男であるパパの親の引取りを拒否したんだから。 そして、パパ&ハナ子世帯のお金を、ハナ子実家に貢ぎまくった。 ずっと働いていたとは言え、稼ぎのほぼ全てを実家に突っ込み、生活費と息子達の教育費などは全部パパに出させたんだから大したものである。 それで息子達には親の老後の面倒を期待するってそりゃあただのワガママさんだと私は思う。 彼女のした通りを私達に当てはめると、得をするのは妻の実家=我が実家になる。 そんなことする気はないけれども。 とにかくワガママなシュウトメに、私は我が家を侵略されることには耐えられない。 警告音は、水際で止めないとマズイ! 上陸を阻止せよ!ってことなんだろう。 

そんなワガママオーラが滲み出ているハナ子は、一点集中で宙を睨みながら口の中では何か呟いていてそれは呪いにしか見えない。 とても怖い。

ふいに、黒魔術が完成した、じゃなくてともかく何かの集中力が途切れたかのように、ドアのところに立ち尽くしていたハナ子は顔をあげ、のそばににじり寄った。

;「何か手伝うエイヨ。」
;「いや、特に無いからいい。」
会話終了。
あれだけ一点集中して呪ったのに、繰り出す呪文はそれだけかハナ子? ・・・と、思いきや、ハナ子は思わぬ行動に出た。

MY母;「な、なに?」(言うまでもなく日本語)
;「茶を飲むエイヨ。」(言うまでもなく中国語)
ハナ子は、MY母の腕をがしっ!と掴み、リビングに向かって歩き出そうとしていた。
MY母;「あの、引っ張らないで欲しいんですけど・・・」
見るからにスゴイ力である。
私;「お茶を勧めているようだよ」
MY母;「さっきいっぱい飲んだよ」
;「引っ張るなよ、今要らないって!」(中国語)
;「茶を飲むエイヨ」
MY母;「いいわよいいわよ、じゃあお茶いただいてくることにする」
私;「命までは取られないと思うからよろしく。 なんかあったら叫んで」
MY母;「叫んだら来てね。」
;「ごめんね、よろしく。」

MY母は、こうして引きずられるように隣室に拉致されてしまった・・・。


この間、パパは無言。
お部屋のインテリアに同化してました・・・。







「ハナ子とスイカに御用心!そのじゅうなな」に続く。





最近東京暮らしも落ち着いて子供もぼちぼち出かけるのが苦にならなくなってきて、放浪癖が刺激されまくりです。
あー・・・旅行行きたい。
近場なら香港がいつも行きたい大好きな場所ですが、遠くヨーロッパなんかも行きたいなあ・・・。



25位前後をフラフラしてます。→人気ブログランキング
 


㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥

お気の向くままコメントくださいませ。
↓↓↓↓↓↓↓↓  
 


ダック鬼嫁日記78「ハナ子とスイカに御用心!そのじゅうご」

2008-06-25 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
私、子供がいて、子供のことは可愛いと思うけど、自分の時間も欲しい。
しかし日本でベビーシッターさん雇うのは金銭的に大変である。
フルタイムで雇うなら、私はシッター代を稼ぐために働きに出なければならない。 働きに出るのは我が家には難しい面も多いし、そもそも子供を他人に預けっぱなしは私は不安で出来ない。 気持ち的にそのへんをクリアできるひとはどんどん預けるべきだ、とは思うけど。 飽くまでも私の感覚では、仮に雇うお金が潤沢にあったとして、私が在宅して監督しつつ、ひとの手を借りればラクだわ、くらいしか出来ないと思う。 ということで色んな意味で、人を雇うには無理がある。 自分で子供をみなきゃいけない、でも自由時間は欲しい、切実に。
                   


笑顔のハナ子。
でもその笑顔は引き攣っているんだよなあ。
薄暗い玄関先で見るハナ子。
私と夫は顔を見合わせた。

私;「ますます頭が・・・」
;「大きくなっているねえ・・・じゃなくて、ヘアカット行ってないんじゃない?」

ハナ子はオバちゃんパーマ+後頭部カリアゲが基本スタイルのはずが、どうしたことか随分長く髪を切っていないと見えて、カリアゲ部分はカリアガらないで伸び放題になっていた。 私は彼女のカリアゲは目に優しくないと思っていたんだけど、ハナ子withoutカリアゲはもっと目に優しくなかった。 意外だ。 ごめんハナ子。

髪型のせいか、いつもより三割り増し荒んでいるような気がするハナ子。
妙にぎこちない笑顔を繰り出すパパ。
常日頃から夫は、「俺の実家は超建前社会だから。」・・・と言っているのだが、それもわかる気がする雰囲気だった。

パパとハナ子は、明らかに不自然な感じで、しかしそれでも言葉だけは友好的な挨拶をしてきた。 但し、ハナ子は私には話しかけない。 を見るときも目が泳いでいるというか、 目と目は合っていない気がした。

私の母親の存在は目論見どおり、いい逃げ場というか、話しかけ易いポイントになったようだった。 リビングに案内されまずお茶を勧められ、「中国はどうですか」「いつ北京に来たんですか」「杭州は初めてですか?」 ハナ子的に無難だと思われる世間話が次々と出てくる。 
MY母;「ほんとは杭州初めてじゃないけどね~」
天然な我が母がぽそりと呟く。
しかしパパは目を逸らし、見ていないフリをした。
だって私の母が前回杭州を訪れたのは、我々の結婚式ツアーの一環であり、しかもパパとはそのとき顔を合わせたんだからこればれたらえらいこっちゃ。 天然母とハナ子が言葉の通じない二人でよかった。

パパって別に必ずしも「嘘を吐けないひと」ってわけじゃないのよねえ、と私は思い、紙コップの茶をひとくち啜った。

紙コップの茶。

なぜか、パパ&ハナ子宅では、いつもお茶を紙コップで出される。 まあ衛生的?ではあるし、不満はないのだが、なぜ普通のコップで出さないのか不思議でしょうがない。 親戚や友達の家では普通に洗って使えるコップで出されるので、とりわけ中国的な習慣ってわけでもなさそう。 その場に大人数いてコップが足りないとか洗う手が足りないなどの理由があれば理解の範疇なんだけど。 誰か中国人宅に出入りしている方がこれを読んでいたら「うちはこうです」みたいなの教えてください。 

それはともかく、嘘寒いトークが一通り交わされたところで、
;「そろそろ荷物の整頓を始めるね。」
という掛け声で、我々はリビングから元・夫の部屋に移動した。

私;「うっわあ・・・」
それは思わずため息が出るようなスゴイ荷物だった。
広くも無い家のどこにそんな大荷物があるのだろうと思いきや、パパ&ハナ子宅は最上階であるが故に、通常屋根裏に該当するような部分が物置として使用可能になっており、そこに膨大な量の夫の荷物があったのだった。

私;「広くも無い家なのに、ちょっとこれは悪いんじゃない?」
かく言う私も、実家の部屋はほぼそのまま(とは言え荷物置きにされている様子ではあるが)にしてもらっているのだけれど、夫の場合は12歳で寮に入って以来、まとまった時間を実家で過ごしたのは高校3年生受験の年くらいのものだという。 それにしたって18からでも干支が一周してまだ数年ある。 

;「18からじゃないよ、上海に出るとき一度全部処分したんだけど、その後就職して、海外研修が半年あったから、住んでた部屋を解約して、・・・捨てられない荷物だけここに置いてったの。」

捨てられない、というところで彼は一瞬言いよどんだ。
捨てられない、というのは「今後も捨てられない」を意味するからだ。
うちには、膨大な量の「捨てられない」雑誌やCD、DVDその他諸々があって、それらは増え続けている。 収集癖のある男性は多いけれど、自分の夫だと厄介だなと思う。

さて、そこでケンカしていても始まらないし、その荷物を見る限りは大急ぎでやっつけないと終わらなさそうでもあった。 気を取り直して整頓に取り掛かる。 荷物は天井に届くほど積み上げられていたので、夫がそれを下ろし、私が夫の言うとおりに分別し、母が私の指示で手伝ってくれるということになった。

パパ&ハナ子がその間、何をしていたか?

パパは、夫に「手伝おうか?」と申し出てくれ、時折重たいものを移動させるのに手を貸したり、夫が要らないと判断したもので、いとこ達にあげられそうなもの、パパが欲しいと思うものなんかを選んでパパの部屋に取り分けたりしていた。 夫が「もう要らない」と言ったもので、パパが欲しいと言うものの多くは、英語の教材や、日本で言うところのEnglishJournal的な雑誌と付録のテープなどだった。 パパはそれらを選びながら、「これは自分で勉強してみようと思います」とか、「日本の英語学習雑誌もこんな感じですか?」とか私やMY母と世間話を日本語でしていた。

ハナ子。

ハナ子は、そんな私達を、睨むように立ち尽くしていた・・・。
微動だにせず。

はっきり言って怖い。

きっと、内心日本語の会話が気に入らなくてしょうがないんだろう。
でも、私の母の手前、「中国語で話せ」って押し付けるわけにもいかないのだろう。

私は、通常ならこういう場合、へたくそな中国語であっても、あるいはたとえ筆談であっても、自分から話しかける性格だ。

だけどハナ子とは、ここに至るまでに色々あったわけで。
こっちから話しかけるのもどうかな~・・・と。

ひとり悩んでいた・・・。




 
「ハナ子とスイカに御用心!そのじゅうろく」に続く。



自由時間の捻出方法は、低睡眠。 寝ない。 これに限る。 家事は極力合理的に行う。 でも掃除は苦手だったりする。 料理は好き。
寝ないで好きなことをするのって、幸せだけど時々ぶっつんって糸が切れるように休みたくなる。 そしたらもちろん休む。 子供がいるから、休むのもいつでもいいってわけではないけれど、幸い母がわりと近くに住んでいるので、遠慮なく頼る。 頼れるものは誰でも頼るし、そこに迷いは無い。
でも最近、子供が「まま」って指名してくれるようになって・・・これが無視できない。 親ばかだけど、子供は可愛いね。 


25番以内入っちゃったアリガト。→人気ブログランキング
 


㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥

お気の向くままコメントくださいませ。
↓↓↓↓↓↓↓↓  
 


ダック鬼嫁日記77「ハナ子とスイカに御用心!そのじゅうよん」

2008-06-24 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
ども。 なるべく頻繁に更新しよう・・・つか、一気に行っちまえ~と思ってはいるものの、なかなか進まず。 一度にアゲる文章が短いの!
ごめん。
                   


仰ぎ見るハナ子の居城は昼の光を受けてぎらぎらと輝き、そのイヨゥ、じゃない、威容を誇っていた・・・
なんて大袈裟な。
でも、
ちゃ~ら~ら、らら~
文字にしたところで伝わるまいが、私の頭の中では、ドラクエのダンジョン入り口な感じで音楽が流れていた。

ハナ子の住まうアパートメントは、ロケーションだけはよろしく西湖徒歩数分、風通しのよい一角にある。 いわゆる中国庶民の住まう団地ってやつである。 庶民が住んでいるところでも、「ガイジンアパートメント」と差不多にキレイなものもたくさんあり、実際にパパ親族の多くが居住している、彼ら曰く「ここらじゃ平均的」な物件は、住めと言われりゃ明日から抵抗無く住めるきれいさ。 だがしかし、パパ&ハナ子の住まいは、外観はボロだし、内装も酷いものだ。 そもそもここ、国から支給されたもので買ったわけじゃないと言うから、外観がボロに見えることくらいは仕方が無いかもしれない。 造りはしっかりしてるようだし、内装さえバッチリしとけばそれなりに住めそうである。 ま、内装代はハナ子が自分の実家に貢いだために失われたわけだが。

;「行きますか。」
そんな掛け声がまた、「これからラスボスと対決です!」みたいなRPG感を醸し出している。 思えば私ってDQやFFと共に育った世代。 今でも嫌いじゃない。 クリアする時間が無いだけ。 私は毎日少しずつゲームを進めるタイプではなく、48時間寝ないでクリアするタイプなので、学生じゃなくなってからはちと厳しい。

ザッザッザッ・・・
という、ダンジョンに入るときの音が脳内で鳴り響き、我々はその建物内に侵入した。 

パパ&ハナ子宅は、最上階の6階にあり、エレベーターはついていないので歩いて上がったり下りたりしなければならない。 それほどきつい階段ではないのが救いだが、荷物を持ってあがるのはそれなりに大変ではある。 中国は6階建てまでならエレベーターを設置しなくてもいいことになっているらしく、かなりキレイな物件でも、エレベーター無しというのが結構ある。 私なら3階くらいに住ませて欲しいと思うところだが、上の階の方が価値が高いらしい。

階段をてくてくと上がる間、私達は無言だった。
声がよく響くから、我々が既に建物内部にいることを敵に悟られ・・・じゃなかった、ハナ子に察知されることになんとはない抵抗感があったのだ。
「いらっしゃ~い!」って出てこられてもリアクション困るんだけど、という感じで。 

4階に上がったところで、上階から声が聞こえてきた。
私;「ハナ子じゃない?」
;「ハナ子だね。」
私;「何て言ってるか聞き取れる?」
;「そこまではわかんないよ。」

言っている間にも我々は6階に着いてしまい、「ああ、いよいよであるなあ」という諦めにも似た感じに見舞われつつ、扉の前で呼吸を整えた。

扉には赤い飾りみたいなものが貼ってあり、「模範家庭」みたいなことが書かれている。 思うことは自由だが、何を以って模範とするつもりなのだろうか。
扉の向こうから聞こえてくる声は、ここまで近づいても内容は不明瞭で聞き取れなかったが、軽い言い合い、というかハナ子が一方的に何か言っているようにも思えた。

;「そんじゃあ、イザGO!」

ぽちーん。

夫が呼び鈴を押すと程なく言い合いのような声は止んだ。
ガチャガチャって鍵を開ける音。
我々が、ゴクリ、と息を飲む音。

;「いらっしゃい!」
ニカニカニカ~、と笑うパパ。
ちょっと笑顔がぎこちないように思える。

そしてパパの後ろからは・・・

ハナ子。

おひさしぶり~の生ハナ子が。

ビミョーな笑みを浮かべて、立っていた・・・





「ハナ子とスイカに御用心!そのじゅうご」に続く。





なんか・・・海難事故続いてて、ニュースきいてるだけでも心が痛みます。
地震もえらいこっちゃだし・・・
世の中は辛い話に満ちているのが普通なのかもしれないけど、私の年齢のせいか、最近特に気になってしまったり。
言ってもしょうがないこと、ではあるんだけどね・・・。


大それたことではありますが、25番以内に入ってみたいです→人気ブログランキング
 


㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥

お気の向くままコメントくださいませ。
↓↓↓↓↓↓↓↓  
 


ダック鬼嫁日記76「ハナ子とスイカに御用心!そのじゅうさん」

2008-06-23 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
月曜日。
それは主婦の休日。
週末って意外と家族の世話に追われて休めなくて、もうついでと言わんばかりに家事をがんばり、月曜は最低限しかやらないでのんびりしてたりします。
                   


「エイヨォーゥ・・・・・・」
ハナ子の遠吠えで目が覚めた。
夢だった。
でもすぐにも現実になるかもしれない。
そんときゃ遠吠えではすまないわけだが。

気がつけば、もう九時を回っていた。
夫はぐっすり。 まあ、疲れていたのだし寝たのも遅かったから無理も無い。
とりあえず水でも飲もうかと思い、無駄に広いリビングへ。 母はもう起きて、トランクからお土産を出してくれていた。
母;「おはよー。 一応、それぞれきれいな袋に入れたけど、これでいいかしら。」
いーんじゃなーいー? と適当な返事をしたけれど、お土産は、パパのポロシャツ、ハナ子の大好物蜂蜜(オーストラリア産ピュアハニー3キロ、ハナ子はこれを一ヶ月で飲み干します)、パパが好きな100%クリームチーズのNYチーズケーキなど、ご家族皆様用のお菓子各種。
言うまでも無く、のーてんきなが「パパにお土産をあげるの!」と騒ぎ、それでハナ子の土産が無いのはマズイんでないか?と、好物を用意した次第。
思えば、この時点では一応そんなことも考えていたのである。

身支度して、そろそろ起こすかなあと思っていたところで夫が部屋から出てきた。 寝ぼけ顔に回復しきらない疲労が滲んで、行く前からして不安になる。
;「すぐ支度するから・・・とりあえず朝ごはん食べに行くよー。」

そして30分後。
我々は西湖新天地の、杭州料理屋に居た。
エビの龍井茶炒め、などという定番料理が運ばれてきて、妙にまったり。
私;「すいません、妙に優雅なんですが・・・? こんな余裕あったっけ。」
;「無いです。 でも心が現実逃避したがってるの。」
えー・・・。
そんな・・・。
私;「アンタ、俺は悪くないんだからなんで遠慮しなきゃいけないの?とか言ってたくせに。」
;「遠慮じゃない、現実逃避。 あのね、電話のときは俺もイライラして、白黒つけてやる!みたいに言ったけど、まあ考えてみればハナ子に何かいうこと事態が不毛の極み。 向こうから何かコトを起こさなければ、基本、揉め事を起こさずに戻って来るつもりなわけだよ。」
私;「そーなんだ・・・残念なようなホッとしたような。」
;「でも相手はハナ子だからね、ハナ子は必ず想像の斜め上を行くんだよ、それはスゴイ事態なはずで、そう思うと現実逃避。 夫婦と言えども、ハナ子の子供ならぬオマエには、俺の気持ちはわからないよ・・・。」 
そのとき、夫の周りにはブルーな空気が漂っていた・・・
そんな空気の中で噛み締めるエビが喉につっかかったのか、母が茶を啜りつつ、おずおずと言い出した。
母;「あの、私、ホテルで待ってた方がいい? 私が居ると、刺激するんじゃ・・・?」
;「お義母さん、遠慮しないで一緒に来て大丈夫よ。」
母;「遠慮してないから。 ホテルで待ってる方がいいなら一人で全然平気、どこにも行かないで待ってるから心配要らない。」

実はそのことについて、私と夫は既に話し合っていたのだ。
嫁である私の実母が行動を共にしていることは、ハナ子を刺激するのだろうか? 答えはYESである。 しかし、ハナ子はわがままであると同時にすんごい見栄っ張りでもある。 わが母が一緒に居れば、無駄に吠える・叫んで誤魔化すなどの異常行動に走る可能性は減るのではないか?というのが、夫と私の共通した考え。 当初考えていたように、「話し合いをしに行く」としても、なるべく絶叫系で無い、会話主体の場を持ちたいと思っていたから、母が同行した方がいいのではないだろうか・・・?と、結論を出していた。 話の内容が極めて内輪のことであるあたり、我が母の前にてそれを曝け出させることに多少の迷いが無いわけでもなかったが、なにしろ入籍済みの一人娘の結婚式をいちゃもん付けられてキャンセルさせられて、挙句に仕切りなおした結婚式には相手の親は出席していなかったなどという極めて異常な事態に巻き込み済みなので、どこまで見せるかとか、家庭内のことだからうんぬんは敢えて考えないことにしたわけ。

;「遠慮じゃなくて、そんじゃあ、保護者として同行してよ。」
私;「うん、私中華包丁で切りつけられるかもしれないし、親として同行するべきじゃないかな?」
母;「えー・・・そうね、アンタが切られそうになったら、盾になってあげる。」
;「いや、そのときは俺が一番に盾になりに行くよ!」

ということで、MYママンも一緒にハナ子ルームへ行くことが、改めて確認されたのだった。

レストランから、夫が最終確認の電話をパパに入れた。
「今からそっち行くから。 嫁のママも一緒。 嫁誕生日近いから、日本から遊びに来てるんだよ。 ・・・飯? あ、もう食べたから。 この時間だから夜まで要らない。 夕飯は、なんだったら学食で食べるよ。 夜まで居るかわからないけど、学食って普段行く機会がないから、嫁も嫁ママも面白いと思うんだよね。」

この、学食というのは、夫実家から徒歩3分の、某大学学生食堂のこと。 これが、地元民にも愛されているだけあって、小吃が妙に美味しかったりする。 一応今回の訪問は夫の荷物整頓の目的もあることで、大層な時間が取れるかどうかはわからないし、私の母は高級レストランよりも庶民の食事が好きなので、学食にトライしてみようと思い立ったわけ。

学生食堂、これが数時間後に事件の拡大を呼んでしまうとは、誰が想像し得ただろうか?

ハナ子は想像の斜め上を行く。 だが、ハナ子の上を行く者があるということを、このとき我々はまだよくわかっていなかった・・・。

電話をした後、タクシーに飛び乗って、我々はようやく、ハナ子の住まうアパートメントの下に辿り着いたのだった。

 





 

「ハナ子とスイカに御用心!そのじゅうよん」に続く。





それにしても雨が多くて鬱陶しいことですよねー。
出かけられないし、なるべくサクサク更新して行きたいです。



いや~時々30位とかになっててびっくり嬉しいです→人気ブログランキング
 


㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥

お気の向くままコメントくださいませ。
↓↓↓↓↓↓↓↓  
 


ダック鬼嫁日記75「ハナ子とスイカに御用心!そのじゅうに」

2008-06-21 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
蒸し暑くって、梅雨の天気ですね~
お散歩に行くのかったるいブログ日和かな。


                   


疲れた身体をベッドにあずけても、私はなかなか眠りにつけなかった。
横目に見る夫は、即オチでがーがー寝ている。
私はいろいろ考える。

そこまでして老後を子供に押し付けたいハナ子。 住んでいる部屋は賃貸ではなくてパパの名義だし、年金だって貰っているのに、何が不安なんだろうか。

息子の誰一人同居じゃないというのはそんなに不安なのか。
もしもハナ子が困ったら、少なくともは助けると思うけど。
私だって反対する気は無いけれど、仮に反対したとして、彼は最低限の援助もせず見捨てるなんてマネは絶対しない。

そういえば前に、ネットで中国のニュースで、そこそこ売れている歌手が、実親の扶養義務を巡って訴訟になっている、というのを見つけた。 超大物ってわけじゃないけれど、ぼちぼちゆとりがあるはずの中堅芸能人。 そのひとは、一文無しの実親からの援助要請を断り、困った親が法に訴えた、というもの。 そこまでするのはよっぽどだと思うので、そこに至るまでには、色々と事情があったのだろう。
実の親子でも切り捨てたくなるような事態ってのは、世の中には往々にしてある。 結局、中国では子から親に対する扶養義務があるため、法の認める最低限度の金額、日本円にして3万円程度の援助を行うことになったのだそうだ。 それは、中国の物価からすれば、そこまで低い額とは言えないと思う。 でも贅沢が出来る額ではない。

それ聞いて、が、
「俺もハナ子がその状況だったら同じくらいしかあげないかも・・・」
と、呟いていた。

でも、もし現実になったら、最低限の衣食住に困らせるようなことはしないと私は思う。 金額がいくらとかじゃなくて。

今のハナ子の生活はどうかと言うと、家賃要らずだから、年金だけでもそこそこ遊べる暮らしだとは思う。 年金は大した額じゃないけど、パパは今でもハナ子に給料の殆どを渡しているはずだから。

もちろん、その金をハナ子がハナ子実家に貢いでいなければ、の話だけど。

ハナ子の生活最大の不満は、自宅を気に入っていないことらしい。
前々から、「もっと良い部屋に移りたい」って言っていたし、確かに夫実家の内装は酷いもんだ。 けれども、義鳥の小叔父が言うには、日本円で50万も出せばきれいな内装が出来ると言う。 多めに見積もっても100万。 そのくらいは、ハナ子が実家に貢がなければ余裕で出せていたはずだ。

「ほんとに金が無いなら出してあげたい気持ちはあるんだけど、ハナ子実家に貢いでいると思うと、俺が出すのは不当だと思う」
と、夫は言う。
もっともだと私も思う。

そして、何故そんなにも大学卒にこだわるのだろうか。
おそらくその答えは、ハナ子には学歴しか誇れるものが無いからだろう。

ハナ子とパパ、バリバリのブンカク世代
それも、農民の子を大学に、知識階級の子を農村に・・・という、むちゃくちゃなキャンペーンにのっかって大学に入れた農民の子供だ。
私は結婚するまで中国と言う国に対して深い興味を持ったことが無かったんだけれども、結婚以後見聞きしたことによれば、こういうことだ。
パパ&ハナ子世代の、彼らのような状況で大学に行ったものたちは、あの時代が過ぎた後、世の中から取り残され、見下されていることがとても多い。 なぜなら、それまで教養の下地が無かった彼らの多くは大学で学ぶことも無く、遊んでいても卒業させてもらうことが出来、時代が変わっても教え込まれた思想から脱却することが出来ず、過ぎ去りし時代を懐かしむだけの使えない奴がまことに多い・・・と、社会の大方から見られている。

パパは、その後も学問を続け、それなりに成果もあげ、日本語も話せるくらいだから、同じように大学に進学した者のなかでも、勉強には向いている方だったのだろう。 ハナ子も、今でもちょっと難しげな本をよく読んでいるから、お勉強自体が嫌いなタイプではなかったんだと思う。
しかし悲しいかな、たぶん彼らは根が素直なのだ。
パパは今でも時折、「あの時代はよかった、僕らは間違ってなかった」と同じ境遇の者が傷を舐めあう翼賛会みたいなのに出席している。
あの世界で最も有名な中国人のことも大好きだ。 カリスマだ。 宗教だ。 悪い話は目に入らないし耳に聞こえない。

実のところ、何も知らなかったころの私がイメージする中国人は、パパのタイプだった。 一応自由にモノが言える(はずの)国の私とは、思想的当たり前を共有することの出来ない、選択肢の無い国の方。

しかしそれはもう過去の残像に過ぎなかった。
パパのように美しい過去を盲信するひとは、中国の少なくとも都市部では少数派だ。 大学の中でさえ、その時代を美化して語るものはいない。 留学生相手に、「古き善き時代」を語る先生とかはいるかもしれないが、それは中国人の大学生はそんな戯言に耳を傾けてくれないからだ。 反論せずに聞いてくれるのは、留学生くらいのもの。 この流れで行けば、遠からずあの有名人の像は倒されてしまうのだろう。 そのとき日本はどんな報道をするんだろうね。

私は、若い子が「ブンカク世代はどうしようもないから」と言うのを何度か耳にした。 
それが、パパとハナ子が世の中から貼られたレッテル。
彼らは「どうしようもない」ひとたちなのだ。

ハナ子はパパよりもずっと俗っぽくて生命力に溢れている分、思想的にはあまり影響されていないんだと思う。 それ以前に思想なんてもんが奴にあるかどうかは相当疑わしいが・・・

それでも、勘のいいハナ子は、口に出さないまでも相手の目の奥に潜む侮蔑の色を感じ取り、言い知れない屈辱を感じていた、かもしれない・・・。

かわいそうだ、とは思う。
その境遇に至ったこと自体は、彼らのせいではない。

でもだからといって、学歴を理由に彼女ちゃんを馬鹿にするのは間違っている
そういうのはただの下品

下品なハナ子に会うのは、もう翌日に迫っていた。

 

 



「ハナ子とスイカに御用心!そのじゅうさん」に続く。





ところでここを読んでくださってる皆様は、中国に縁もゆかりもある方が多いんでしょうか?
気になるわ。



意外と今日も50位以内だったり。 ありがとー→人気ブログランキング
 


㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥

お気の向くままコメントくださいませ。
↓↓↓↓↓↓↓↓  
 


ダック鬼嫁日記74「ハナ子とスイカに御用心!そのじゅういち」

2008-06-20 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
なんか薄曇りの蒸し暑い日でしたね・・・。
我が家はカキ氷機「納涼1号」を出しました。
                   


同居問題にて、結婚話がこじれてしまった義弟&彼女ちゃん。
そもそも私に言わせれば、何のために同居を望むのかがわからない。 ハナ子に限らず、世の同居希望の舅・姑方よ。
別居の方がお互いに気楽だし、良好な人間関係を保っていられると思うのよね。 同居なんて、善い人同士でも難しいのに、ちょっとでもワガママさんだったり、嫌いな要素があったり、合わないところがあったり、少しハナ子だったりしたら、こじれ放題こじれてしまう。
将来、身体が言うことをきかなくなったとき・・・と言うのであれば、そのとき近くに引っ越すとか、然るべき施設に入るとか、それぞれに解決方法があると思う。
普通のひとだったら、親が本当に困っているのに、放っておくことは無いはずだ。 必ずしも自分達の力だけで介護は出来ないとは思うけれど、次善の策を懸命に考えて実行する。 
それを無理な同居で積年の恨みが暴走手前に追い詰められた嫁に、老後の面倒を見て欲しいと本気で思うなんて絶対どうかしている。 私が姑の立場なら絶対ヤダ。怖い。 

ハナ子は、義弟の新居の話が出るとすぐに
「長男夫婦が親不孝なのに、次男に逃げられたらオレの老後はどうなるんだエイヨォーーーーゥ!!!」
と、吠えたのだそうだ。

彼女ちゃんは義弟に対し、「近くに住んで親しく行き来するのはいいけれど、とにかく新婚生活は別居で始めさせて欲しい」・・・と、至極当然当たり前のことを主張。 至極当然当たり前ってもちろん「別居で・・・」ってところで、「親しく行き来するのはいいけれど」って私だったら考えられない。 親しく=仲良く和やかに、なんかじゃない。 生活の踏み込んで欲しくない領域にまで土足で入ってくるという意味なのだから。

もしかしたら、中国人と結婚している方のなかには、あるいは日本人同士でも、「彼ママが家に入ってくるのは普通」って相方に主張されているひともいるかもしれん。
ものすごくヘン・やっちゃいけないことなどではない、っていう意味では確かに普通だと思うし、それで周りの皆が仲良く、丸く収まるなら良いことだとも思う。
でも、の友達を見る限り、「妻が嫌がるほど親を家に持ち込むひと」皆無だ。
マザコンを自称している男もなかにはチラホラ居るけれど、彼らでさえ、「奥さんの気持ち優先、一緒に暮らすのは妻なので」って言っている。
「同居は絶対無理よ」って言っている妻も何人もいる。
若い世代(と言ってもこの場合三十代半ばの人々)はそれでも「普通」らしい。
親だって、そんな彼らと仲良くやっているように見える。

このようなご時勢、彼女ちゃんは今時珍しい、義母に甘い嫁なのではないだろうか。


義弟は彼女ちゃんのささやかな主張を、なぜか仲良しのママン(=ハナ子)にはせず、日ごろ軽んじているパパにしたのだそうな。

パパは、なぜか(おそらくはハナ子の機嫌を損ねたくないばかりに)、彼女ちゃんの言い分をそのままハナ子に伝えることをせず、「やはり新居じゃないと・・・」ということを延々繰り返して言い続けたと。

ここでハナ子に正直に話して、最終的にハナ子サイドが折れれば、彼女ちゃんの両親だって「じゃあウチの物件で若い二人が暮らしてもかまわんよ」って言ったと思う。 最初からそう言わなかったのは、二人の新居をハナ子に乗っ取られるのを怖れたからに違いないから。

話が噛み合わないまま、ぐだぐだと言い合いが長引くうち、義弟と彼女ちゃんの間では口論が絶えなくなり、そのうち結婚どころか交際自体も考え直すかどうかという、崖っぷちにきてしまったらしい。 

こうして義弟の結婚話は頓挫したというわけ。

この話で私が不思議に思ったのは、何故パパは目先のケンカを回避するために本題を見失ったのか? 結果として破談を招いてしまったではないか。

そしてわかったことは、ハナ子は意外にも物事を正しく認識する能力を持っているということ。 ハナ子の怒りを怖れて誰も別居という言葉を持ち出さず、ハナ子もまた、別居話なんて無いかのように振る舞いはした。 けれども、ハナ子は早い段階で「次男まで逃げられたら・・・」という発言をしているのだから、彼女ちゃんの真意に気づいていたことになる。

誰がこの家族を本題から目を逸らすように仕向けたのだろうか。

この家で本当におかしいのは、誰?

私がそれを言葉にするのは、もう少し後のことだった。
このときは私の中でもまだ理解できない部分が多すぎて、人物像を掴み納得するには材料不足だったし、母親とこじれている夫は、その分父親に都合のいい理想を見ていたらしい。 理想って幻という意味なんだが・・・とにかく、要注意発言を繰り出すには、材料不足もいいところだったのだ。

いずれにせよ私は、出来ることならハナ子に言ってやりたかった。
「HEYハナ子!!! ハナ子こそ彼女ちゃんを逃しちゃいけないよ! 彼女ちゃんみたいに長年付き合った上でハナ子との付き合いを受け入れてくれる嫁なんてそうそう滅多にいるもんじゃない! 長男嫁(=私北京ダック)みたいに嫌なもんは嫌って切り捨てるタイプが今時の若い女の大方だし、まかり間違って真面目タイプの女が来たら、3年ももたないで心療内科GOGO!だよ。」

しかしこの時点までに掘り下げまくっていた私とハナ子の間の深くて暗い溝は、私の心からのアドバイスをハナ子に届かなくさせるに十分なものになっていた・・・。 つか、言ったら怒るし。

義弟結婚話暗礁に乗り上げ中・・・って話を一通り聞き終わり感想を述べ終わったところで、我々はようやく就寝。

いろんな意味で疲れていた夫は、すぐに深い眠りに落ちたようだった。 


「ハナ子とスイカに御用心!そのじゅうに」に続く。





アイスクリーマーは買うかどうかずっと悩んでいるんですよね~。


50位以内に入ってました! ありがとう!!→人気ブログランキング
 


㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥

お気の向くままコメントくださいませ。
↓↓↓↓↓↓↓↓  
 


ダック鬼嫁日記73「ハナ子とスイカに御用心!そのじゅう」

2008-06-19 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
蒸し暑いですね~。
ふぅ~。
あのですね。
更新再開してから、順調にアクセス増えてまして、まことにありがとうございます。
そこで・・・(後ろに続く)

                   


義弟と彼女ちゃんのすったもんだの理由。
それは、結婚問題に端を発するということだった。 長年だらだらと付き合ってきたけれど、気がつけば三十路が目前。 杭州人の結婚適齢期の感覚は、日本の都会よりは早い。 女の子なら25歳くらいを目標にして欲しい、というのが親世代の多数派が考えているところらしい。

個人的には、結婚、すりゃいいってもんじゃないと思う。 首都圏出身の私の場合、二十代で結婚した私はどっちかと言えば早いほうで、友達は皆それぞれに楽しそうにしている。 焦っているかどうかはそれぞれだけど、「焦るよりは、自分に合う人を待とう」って姿勢が基本なのは間違いない。

でも杭州の普通のご家庭出身の彼女ちゃん。 本人も親も杭州の世間並みな年齢で結婚したいと思っていて不思議は無いし、半同棲状態で互いの実家を行き来し、親どころか親族公認なんだから、ここらでキチッと!と思ったのだろう。 私が結婚した2005年時点でも結婚話はチラホラ出ていて、「もしかしての結婚待ちだったのかしら???」って雰囲気がバシバシしていた。 以来会う度に「そろそろ結婚しようと思ってるんだ」みたいなこと言ってたし。

二人の障害は・・・

「学歴の無い嫁なんて駄目だエイヨォォォーゥ!!!」

こいつだ・・・。

学歴が無い、と言っても、大学卒ではないというだけで、彼女ちゃんは専門学校を卒業し、わりとしっかりした日本語能力を持ち、この時点ではお勤めもしていた。
私に言わせれば何が不満なのかわからない。
もちろん大学を出れば相応に何かは身につく。 緩めの学生でも、物事の捉え方は変わる部分があるし、それだけでも意義深いことだ。 しかしだからと言って大学卒ではないひとを落とさなくてもいいではないか? 彼女ちゃんは彼女ちゃんの学ぶべきことを学んで現在に至り、義弟は彼女ちゃんと結婚したいんだから口出しするのがおかしいと思う。

しかも、だ。
義弟は彼女ちゃんと付き合いだす前は、他の女の子に振られたショックで、最初に通っていた大学を自主退学して実家でヒキコモリになってたのを、彼女ちゃんが現れて彼を支え、他の大学に入りなおして曲がりなりにも大学院まで修了したのだ。

彼女ちゃん、義弟の恩人じゃね???

さらに。
彼女ちゃんはとても優しい性格で、男性についていくタイプ。 あんなアホ義弟にさえついて行き、ハナ子に理不尽な理由で嫌われているにも関わらず懸命に笑顔を向け、ハナ子の誕生日には花束を贈呈してみたり、ずっとがんばっていた。 ハナ子は彼女ちゃんが気に入らないからって交際7年のうち5年くらいは彼女ちゃんの名前を憶えていないフリをし続け、交際を認めなかったというのに。

極めつけは、「結婚後も近所に住んでお義母さんと親しく付き合ってもいいです」と言っていること。

彼女ちゃん、頭どうかしてる・・・じゃなくて、
彼女ちゃん、天使じゃね???

そんな天使のようにというか植物のように周辺環境を受け入れる彼女ちゃん。
さすがに年も年なので、彼女ちゃんの親御さんの意向もあって、結婚話が今までに無く本格化。
ハナ子もしぶしぶながら、認める方向に行っていたというのだが。

いざ、「結婚生活の準備を致しましょう」という段になって、彼女ちゃんの親から注文をつけられた。

それは、「結婚に際して、若い二人の新居を男側で用意してくれ」というものだった。

;「か、金目当て・・・?」
単純な我が夫は最初、そう呟いたけれども、パパが言うには、それは言葉通りに受け取るものではなく、真意があるのだという。

7年も付き合っていれば、少なくともこの時点での義弟に不動産買う甲斐性があるかどうかくらいわかっているだろうし、向こうの親御さんはどういうわけか義弟のことは気に入っているらしい。 その上彼女ちゃんの実家は金持ちで、不動産もいくつか持っている。 中国では、結婚のときに男が不動産を用意するという習慣を持っている地方があるという風に聞いたことはあるけれども、杭州ではそれは一般的ではないのだそうだ。 いろいろ考えると、違和感のある申し出である。

これを聞いたハナ子は、
;「このままウチに住めばいいんじゃないの?エイヨ?(=同居)
と、言ったのだそうだ。

義弟;「いや、新居じゃないとダメって。」

そこでパパとハナ子、相談の末、
;「じゃあ、今の住居(建物は古いけど場所がいいからそこそこの値段)を売り飛ばして、郊外に大きい物件を買うってことでどうですか?」(=同居)

この話をここまで聞いたとき、私の少ない腹筋はブルブル震えた。 おもろくて。

気づけ。

気づけよ。

彼女ちゃんの親は、大事な一人娘に同居なんかさせらんねーって言ってるんだっつーの!!!

;「エイヨォッ

この話もーちっと続けさして。
 





「ハナ子とスイカに御用心!そのじゅういち」に続く。





コメントとかいただけたら、張り合いだなあ~と思います。
よろしくお願いいたします。



トーゼン今はランク外です申し訳ない・・・→人気ブログランキング 

 


㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥

お気の向くままコメントくださいませ。
↓↓↓↓↓↓↓↓  
 


ダック鬼嫁日記72「ハナ子とスイカに御用心!そのきゅう」

2008-06-18 | ㊥ハナ子とスイカに御用心!
 
うちの子、なぜかあんまり寝ない。
夜は8時間寝るけれど、昼間は30分の昼寝を2回程度。
その30分は大忙し!!!なわけです。
                   


杭州行き。
一泊のつもりが、金曜にが早く帰って来れたので、金曜夜出発して日曜に帰ってくる、という二泊旅行になった。

いつものタクシーを予約しておいて、彼の帰宅後、大急ぎで乗り込んでようやく間に合った。 「最悪、スーツのまま!」と言っていたのだから、着替えられて御の字である。 蒸し暑い日だった。

エアラインは、中国の航空会社じゃ割合好きな南方航空。
遅くに杭州の空港について、タクシーでホテルに。

ここでまた小話なんだけれど、最初に案内された、2ベッドルームの一応スイート(ローカル度ばっちしのホテルなので高くは無い)。
我が家にはスモーカーがいないので、禁煙で頼んでいたのに、妙にヤニ臭い・・・。 寝られないほど。
クレームをつけると、しばらくしてからまだ若い男の子がやってきた。
禁煙室頼んだんだけど何コレ、と文句を言うと。
「禁煙室です。」
でもヤニ臭いじゃん、つーかアナタ、灰皿置いてあるでしょ!!!と、テーブルの上の硝子の灰皿を指差す。
そしたらこの男の子、なんと!!!
「お客様がお泊りの間、タバコを吸わなければここは禁煙室です!!!」

すごい。
ある意味すごい。

うちの、理屈っぽくてムキになってケンカする一方、サービスに対してクレームをつけるのは苦手。 というか、あまりそうしようと思わないらしかった。 いわく、「中国人は意外なほどクレーム下手である。 サービスという考えが希薄だった時代が長いので、そもそも期待していないひとが多く、どのようにクレームしていいのかよくわからないから」。 

しかし、私は場合によってはキッチリとクレームしたい方、である。 ・・・若い頃は大人しかったんだけど、クレーム好きの外国人たちと行動を共にするうちに目覚めてしまったみたい。
カリスマクレーマーなんて言葉が流行ったが、何もああまで感情的にならんでいいのだけれど、でも、払った対価に見合うサービスはして欲しい。 中国で言えば、そのへんの安い店であれば、「サービスに期待していない」という、中国基準で考えてもいい。 でもそれなりに高いお店なのに店員の態度が悪い、とかは嫌。 だからごくたまにお高いホテルなんかに泊まると、結構な頻度で「責任者出てきなさい!!!」ってやっている。 5星なのにシャワーのお湯がでなくてしかも申し出ているのに直すのも部屋の変更するのも出来ず時間ばかり経過してしまい、怒り心頭で「責任者と話したいんだけど」と言ったら、偽の自称責任者が何人も出てきてしまった、なんてこともあった。 外資系5星ホテルなのに、自称「私がGMです」って人が英語話せない(=偽GM、本物にクレームを聞かせたくない)、とか、絶句ものである。 中国のサービス意識も、時代と共に改善されていく傾向にはあるみたいで喜ばしいけどね。

この杭州の偽禁煙ルームのときは、が日ごろの学習の成果を発揮して、上手に戦ってくれた。 「予約のときは禁煙で取ったし、さっきチェックインのときも禁煙の部屋だと案内されたので、この部屋では不満です。 部屋を替えて欲しい。 あなたにその権限が無いのであれば、責任のあるひとに代わって欲しい。」・・・たったこれだけのことを、何度も繰り返した。 正直、メンドクサイからこのままでも、って思わなくも無かったけれど、それにしてもその部屋は臭く、到底寝られたものではなかった。

押し問答の末、責任者が出てきて。 そのひとと話をしてからはすばやく、お部屋変更。

イキナリ最上級のスイートへ。
妙に部屋が広い。

でも、この部屋にも灰皿置いてあるんですけど???
そのへんを指摘したところ、「ご要望に沿えるお部屋は、ここしかありません。」
臭いは確かに薄い。 一番高い部屋の使用頻度は低いのだろう、このホテルの場合。 ここで一番高い部屋に泊まるよりは、グラハかシャングリラに行く方が多いのだろう。 

要するにこのホテル、「禁煙の部屋」なんて無いんだ・・・。
だったら禁煙ルームあります、なんて言わなければいいのに・・・。
なんで中国のサービスってこうなのかしら。

まあしょうがないや、ってことでまとめて、その部屋に泊まった。 広々としていたけれど、今回の旅行は忙しくて、お部屋を愉しむ時間はそんなに無かったのが勿体無いところ。 ただこのホテル、古い建物で決してきれいじゃないのに、家具が妙に豪華で、問題の灰皿さえもすごくきれいな硝子の品だった。
;「子供の頃は、ここが高級ホテルでね。 今みたいに外資系ホテルなんて無かったから。 いつか偉くなったらここに泊まりたい、と思っていたんだよねえ・・・」
こういうのを聞くと、やはり生きてきた世界の違いを感じる
こんな話は、私よりもむしろ私の親世代の方が、日本では共感するのじゃないかと思う。
私だって子供の頃は、ホテルに泊まったのなんて、家族で行った温泉旅行くらいのものだったし、海外旅行に行けるくらいの余裕が出てきたのは、もう私が二十歳近くなってからだったから、高級ホテルに泊まったことなんて無かった。 でも、インターコンチネンタルに泊まりたい♪とか、帝国ホテルにいつか必ず・・・とかは少しも思わなかった。 きかれれば「そうね、泊まってみたいかも。」くらいは言うと思うけど。

しんみりと、夫は子供~大学時代の話を少し聞かせてくれた。
「家にテレビが無かった」
「マクドナルドを初めて食べたのは大学時代」
「ピザはカッコイイと思って憧れていた」
などなど。
まるで昭和二十年代生まれのようである。

昔話に、なぜかハナ子は全く出てこなかった。


ひとしきり話もして、夜かなり遅く、パパに電話をした。
言うまでも無く、邪魔が入らないで翌日の打ち合わせをするために、夜中まで待って電話をしているわけである。
この度の杭州旅行は、話し合いのほか、夫が実家に置いている荷物の引取りという用事もあった。 それは、整頓して箱詰めした状態にして置いておくと、後ほど引越し業者が取りに来る、という手はずになっていた。 荷物の整頓が無事に済めば問題ないが、ハナ子が暴れて整頓が続行不能になった場合を想定し、パパに指示しておかねばならない。

電話の中で、翌日の注意事項を伝え、代わりに?義弟の破談の真相が伝えられた。
それは、「やっぱり・・・」ってことではあったけれど、それでも大変にげんなりする、あほくさーい話だった・・・。




「ハナ子とスイカに御用心!そのじゅう」に続く。





もうちょっと寝てくれたら書く時間がたくさん取れるのに~。


トーゼン今はランク外です申し訳ない・・・→人気ブログランキング




㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥㊥

お気の向くままコメントくださいませ。
↓↓↓↓↓↓↓↓