アイマスはだいぶ廃ってからはじめた。もうあちこちのゲーセンから姿を消しつつある
時期だった。ゲーセンに出た当初にちょっとやったが、あまりに順番待ちが長いのと、
ちょっとゲーセンでやるには恥ずかしいと感じたのもあって続けなかった。
ある時、レンタルビデオ屋でアイマスのアニメを見かけた。なんとなく借りて見て
みたら、自分の知っているアイマスとはかけ離れたものだった。これはひどい。面白い
とか面白くないとか、作画がどうとか、そういうレベルではない酷さだ。
後になってこの企画を作ったのは知人であることを知り、「ああ、あの会社に入った
彼ならやるだろうね」という感想だった。商魂逞しい人物だからだ。彼自身とはそう
親しくもなく、間接的な知人というようなスタンスだったし、自宅にお邪魔した際にも
そう悪い人物という印象はなかった。しかし友人から聞こえてくる彼の人物像は酷いもの
で、詳しくは書かないが、とにかく彼は「商人」なのだ。
その酷いアニメを見て、そういえばアイマスってまだあるんかいな、という感じで久しく
見限っていたゲーセンに行ってみると、今時のネット対戦サテライト筐体群ばかりの
ゲーセンの隅っこに、「流行ってないけど根強いファンがいるからとりあえず」という
スタンスでアイマスが稼働していた。
もう以前のカードなどどこかへいってしまったため、新しくカードを作ってはじめた。
一応は全員で遊んでみた。pcfxの心にズッキュンだったのは「真」「伊織」「あみまみ」
であり、それぞれに良さが違うので優劣は付けがたい。
「真」は思春期の中性的な魅力にあふれ、時折垣間見える少女っぽさに惹かれた。
「伊織」は「釘宮&ツンデレ」という、当時の王道をひた走るキャラであり、pcfxも
釘宮ボイスにかなり脳をやられていたので気に入っていた。
「あみまみ」は「女性アイドル」というよりは「子供」であり、自由で好き勝手な言動が
魅力だ。ギャグとしてもゲーセンで人目構わず吹出すほど面白い。
最初にプレイしたとき、「あみまみ」初登場の公園シーンで大笑いした。
結局、一番多くプレイしたのは「あみまみ」であった事からpcfxの趣味が露呈される。
去年アイマス2発表の時の動画を見た。pcfxは木星の登場に関しては、なんか
「エロ本を買ってみたら中ほどにホモ写真があってゲンナリ」
という印象を拭えなかった。完全にお門違いである。これが「アイマス」ブランドでは
なく、別タイトルの「総合アイドル育成ゲーム」であればアリだったろう。問題は
アイマスの続編として出した事にある。
それに2を出すのが遅すぎた。初代アーケードがまだ現役のうちに出すべきものであり、
すっかりモニターが焼き付いて設置店が壊滅状態になってからの続編である。ナムコの
経営状態にも都合はあったろうしXboxのシェアにも問題はあったろう。しかし遅すぎ
であり提携先を間違えすぎた。よりにもよってあの会社とくっつくあたり、90年代
以降のナムコの舵取りの失敗を象徴している。
余談だがプレステの時も自社でコンシューマー機を作らず、業界の仁義を知らない
あの会社にハードを提供したのも同じ失敗だとpcfxは考える。
ナムコは手堅いが間違っていた。セガは失敗したが正しかった。
企業が生き残る事自体は客には関係ない。その企業が期待に答えたかどうかが問われる
のだ。成功か失敗かは運の問題であり、生き残りは結果でしかない。
姑息にやるべき事をやらなかった事で生き残っても、その長寿を祝う者はいない。
ナムコを責め過ぎたが、好きだったからこその愚痴であり、同様な胸中の方も多いと
思っている。しかし諸行は無常であり、盛者必衰の理も理解している。
アイマスのリストラも痛い。pcfxは「アイマスはアーケード」という考えなので静観
するが、来週の発売日からのネットでの反応が楽しみでしょうがない。「失敗しろ」
という軽い意地悪なスタンスではなく、行儀の悪い商売が、3Dを見限った情報強者の
筈の人々にどれだけまだ有効なのかという、かなり意地悪なスタンスで楽しみなのだ。
できればナムコがこれで目を覚まして、「わるいかいしゃ」と決別できたらいいのに、
と願うことしかできない。
時期だった。ゲーセンに出た当初にちょっとやったが、あまりに順番待ちが長いのと、
ちょっとゲーセンでやるには恥ずかしいと感じたのもあって続けなかった。
ある時、レンタルビデオ屋でアイマスのアニメを見かけた。なんとなく借りて見て
みたら、自分の知っているアイマスとはかけ離れたものだった。これはひどい。面白い
とか面白くないとか、作画がどうとか、そういうレベルではない酷さだ。
後になってこの企画を作ったのは知人であることを知り、「ああ、あの会社に入った
彼ならやるだろうね」という感想だった。商魂逞しい人物だからだ。彼自身とはそう
親しくもなく、間接的な知人というようなスタンスだったし、自宅にお邪魔した際にも
そう悪い人物という印象はなかった。しかし友人から聞こえてくる彼の人物像は酷いもの
で、詳しくは書かないが、とにかく彼は「商人」なのだ。
その酷いアニメを見て、そういえばアイマスってまだあるんかいな、という感じで久しく
見限っていたゲーセンに行ってみると、今時のネット対戦サテライト筐体群ばかりの
ゲーセンの隅っこに、「流行ってないけど根強いファンがいるからとりあえず」という
スタンスでアイマスが稼働していた。
もう以前のカードなどどこかへいってしまったため、新しくカードを作ってはじめた。
一応は全員で遊んでみた。pcfxの心にズッキュンだったのは「真」「伊織」「あみまみ」
であり、それぞれに良さが違うので優劣は付けがたい。
「真」は思春期の中性的な魅力にあふれ、時折垣間見える少女っぽさに惹かれた。
「伊織」は「釘宮&ツンデレ」という、当時の王道をひた走るキャラであり、pcfxも
釘宮ボイスにかなり脳をやられていたので気に入っていた。
「あみまみ」は「女性アイドル」というよりは「子供」であり、自由で好き勝手な言動が
魅力だ。ギャグとしてもゲーセンで人目構わず吹出すほど面白い。
最初にプレイしたとき、「あみまみ」初登場の公園シーンで大笑いした。
結局、一番多くプレイしたのは「あみまみ」であった事からpcfxの趣味が露呈される。
去年アイマス2発表の時の動画を見た。pcfxは木星の登場に関しては、なんか
「エロ本を買ってみたら中ほどにホモ写真があってゲンナリ」
という印象を拭えなかった。完全にお門違いである。これが「アイマス」ブランドでは
なく、別タイトルの「総合アイドル育成ゲーム」であればアリだったろう。問題は
アイマスの続編として出した事にある。
それに2を出すのが遅すぎた。初代アーケードがまだ現役のうちに出すべきものであり、
すっかりモニターが焼き付いて設置店が壊滅状態になってからの続編である。ナムコの
経営状態にも都合はあったろうしXboxのシェアにも問題はあったろう。しかし遅すぎ
であり提携先を間違えすぎた。よりにもよってあの会社とくっつくあたり、90年代
以降のナムコの舵取りの失敗を象徴している。
余談だがプレステの時も自社でコンシューマー機を作らず、業界の仁義を知らない
あの会社にハードを提供したのも同じ失敗だとpcfxは考える。
ナムコは手堅いが間違っていた。セガは失敗したが正しかった。
企業が生き残る事自体は客には関係ない。その企業が期待に答えたかどうかが問われる
のだ。成功か失敗かは運の問題であり、生き残りは結果でしかない。
姑息にやるべき事をやらなかった事で生き残っても、その長寿を祝う者はいない。
ナムコを責め過ぎたが、好きだったからこその愚痴であり、同様な胸中の方も多いと
思っている。しかし諸行は無常であり、盛者必衰の理も理解している。
アイマスのリストラも痛い。pcfxは「アイマスはアーケード」という考えなので静観
するが、来週の発売日からのネットでの反応が楽しみでしょうがない。「失敗しろ」
という軽い意地悪なスタンスではなく、行儀の悪い商売が、3Dを見限った情報強者の
筈の人々にどれだけまだ有効なのかという、かなり意地悪なスタンスで楽しみなのだ。
できればナムコがこれで目を覚まして、「わるいかいしゃ」と決別できたらいいのに、
と願うことしかできない。