生き続けるということは、反射行動と苦痛回避の連続だ。車に撥ねられそうになったら
避けるだろうし、死ぬ時は大抵痛いのでいやだ。
長生きしたいから食生活とか運動とか気をつける。病気は苦痛だからやはり気をつける。
苦痛で死ぬのが怖いので、薬を使って延命する。冷凍睡眠とかしてでも長生きしたい。
その内に老化細胞をどうにかしたり、体の部品を機械に変えたりするだろう。
で、人類は今のところ、人類が知りえる唯一の知的な存在だ。宇宙人はいるのだろうけど
確認されていない。化学物質から単細胞生物が偶然に生まれ、多細胞生物が存在できる
環境が安定して、脳神経部分が選択的に発達した生物が発生した稀有な存在かも
しれない。せっかく発達したので、このまま惑星環境の運命と心中するのももったい
ない。
そのために地球の環境をいじったり、生き残りをかけて宇宙へ避難するだろう。
しかし地球はその内なくなるし、宇宙の環境も変化していく。そこでなるべく人類は
繁殖を続け、広い範囲に拡散していくだろう。
だが、宇宙が無限時間存在するとは限らない。宇宙そのものが寿命をむかえる日が来る。
つまり、最終的には宇宙と心中するしかないわけだ。うまいこと宇宙の外へ出ることが
できるかもしれないが、そこもいつかは終焉する。時間をどうこうする技術ができても、
時間には始まりと終わりがあり、全部を俯瞰できる存在はもはや生死の概念を超越して
いるだろう。
だから、自分の生というのは、どんなにあがいてもいつか終わる。それか無意味となる。
子孫を作ろうが技術を発展させようが、どのみち全部終わりがくるか、無意味に帰する。
そうすると、残る問題点は「苦痛の回避」の一点に集約されるが、生きていると必ず
苦痛がついてまわる。「苦痛」は「痛い」「苦しい」だけとは限らない。
「めんどくさい」「嫌い」「だるい」「やる気が出ない」「ヒマだ」も、全部苦痛だ。
言い換えれば、生物として生きている事の精神活動の大半が「苦痛」と同義のようだ。
むかし宗教のえらい人が、「この世の一切は苦だ」と言った。
欲求フラグがあり、それを満たす信号を受け取るのが脳内で行われている事の全てだが、
全部の欲求はいつもいつもは満たされない。欲求フラグは四六時中立ちっぱなし。だから
受容器の状態は通常「エラー」で、欲求が満たされた一瞬だけ「エラー」サインが
消える。これが「苦」の正体だ。知的な個体ほど欲求フラグが多い。つまりエラーが
たくさんあるわけだ。
よく見てみると、エラー信号が別の行動プログラムに配線され、起動信号に変換されて
いる。
欲求フラグ→エラー→エラー回避行動→欲求が満たされる→欲求フラグ再起動
この苦痛回避の永久パターンが生物の基本設計のようだ。誰だ設計者は。アホか。
もしそれが「神的なひと」だったとしたら、3流エンジニアだな。たぶんアメリカ人
あたりじゃないかこの適当さは。ハンバーガー食いながらやっつけで作った感じだ。
まあでも、これで苦痛の解決策はできた。エラー回避のための根本解決は、欲求フラグ
の乱立を防げばいいのだ。欲求を起こさないようにすればこのルーチンは必要ない。
丸ごとカットすればいいじゃん。
・・・こうして人々は鬱になったり自殺するわけですわ。
避けるだろうし、死ぬ時は大抵痛いのでいやだ。
長生きしたいから食生活とか運動とか気をつける。病気は苦痛だからやはり気をつける。
苦痛で死ぬのが怖いので、薬を使って延命する。冷凍睡眠とかしてでも長生きしたい。
その内に老化細胞をどうにかしたり、体の部品を機械に変えたりするだろう。
で、人類は今のところ、人類が知りえる唯一の知的な存在だ。宇宙人はいるのだろうけど
確認されていない。化学物質から単細胞生物が偶然に生まれ、多細胞生物が存在できる
環境が安定して、脳神経部分が選択的に発達した生物が発生した稀有な存在かも
しれない。せっかく発達したので、このまま惑星環境の運命と心中するのももったい
ない。
そのために地球の環境をいじったり、生き残りをかけて宇宙へ避難するだろう。
しかし地球はその内なくなるし、宇宙の環境も変化していく。そこでなるべく人類は
繁殖を続け、広い範囲に拡散していくだろう。
だが、宇宙が無限時間存在するとは限らない。宇宙そのものが寿命をむかえる日が来る。
つまり、最終的には宇宙と心中するしかないわけだ。うまいこと宇宙の外へ出ることが
できるかもしれないが、そこもいつかは終焉する。時間をどうこうする技術ができても、
時間には始まりと終わりがあり、全部を俯瞰できる存在はもはや生死の概念を超越して
いるだろう。
だから、自分の生というのは、どんなにあがいてもいつか終わる。それか無意味となる。
子孫を作ろうが技術を発展させようが、どのみち全部終わりがくるか、無意味に帰する。
そうすると、残る問題点は「苦痛の回避」の一点に集約されるが、生きていると必ず
苦痛がついてまわる。「苦痛」は「痛い」「苦しい」だけとは限らない。
「めんどくさい」「嫌い」「だるい」「やる気が出ない」「ヒマだ」も、全部苦痛だ。
言い換えれば、生物として生きている事の精神活動の大半が「苦痛」と同義のようだ。
むかし宗教のえらい人が、「この世の一切は苦だ」と言った。
欲求フラグがあり、それを満たす信号を受け取るのが脳内で行われている事の全てだが、
全部の欲求はいつもいつもは満たされない。欲求フラグは四六時中立ちっぱなし。だから
受容器の状態は通常「エラー」で、欲求が満たされた一瞬だけ「エラー」サインが
消える。これが「苦」の正体だ。知的な個体ほど欲求フラグが多い。つまりエラーが
たくさんあるわけだ。
よく見てみると、エラー信号が別の行動プログラムに配線され、起動信号に変換されて
いる。
欲求フラグ→エラー→エラー回避行動→欲求が満たされる→欲求フラグ再起動
この苦痛回避の永久パターンが生物の基本設計のようだ。誰だ設計者は。アホか。
もしそれが「神的なひと」だったとしたら、3流エンジニアだな。たぶんアメリカ人
あたりじゃないかこの適当さは。ハンバーガー食いながらやっつけで作った感じだ。
まあでも、これで苦痛の解決策はできた。エラー回避のための根本解決は、欲求フラグ
の乱立を防げばいいのだ。欲求を起こさないようにすればこのルーチンは必要ない。
丸ごとカットすればいいじゃん。
・・・こうして人々は鬱になったり自殺するわけですわ。