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pcfx復活ブログ

百合星人ナオコサン3巻

2011年02月19日 | マンガとかアニメとかほんとか
作者のkashmir氏の絵は清清しい。そしていたるところにマニアックなネタが溢れる。

3巻の表紙絵には登場人物たちが楽器を持っている姿が描かれているが、選択された楽器
はそれぞれ強い個性がある。ナオコサンがよくわからない楽器を持っているのは納得
できるとして、ネックの先に歯磨きチューブが仕込んであり、その商品名や味もさること
ながら、アヤコサンがせっかく気持ちよく歌おうとしているのに、その頭に練り歯磨きが
垂れ流されている。アヤコサンの胸には銀の薔薇、袖口にも刺繍と、着飾らせていながら
扱いはぞんざいである。

アンプにはロボの足が生えており、無線式かつ自走式なのだろう。この感覚は吾妻ひでお
を思い起こさせる。トイピアノには「MOOOG」とあり、この名前だけでトイピアノ
らしからぬ重厚な音が出るに違いないと思わせる。テレビモニタには黒ナオコサンが
おり、テルミンらしきものを演奏している。
表紙カバーを外すと、それぞれの楽器の解説があるが、アヤコサンだけはアレだ。

ニュータイプのインタビュー記事にあるイラストでは、ナオコサンの百合星ギターの
ネックは真っ直ぐだが、表紙絵ではグネグネを曲がっている。おそらく表紙の折り返しに
ヤオイ星人を登場させる為に書きなおしたのだろう。ここにも作者の愛が感じられ、
同時にサービス精神も伝わってくる。pcfxはこのようなところを見て「買ってよかった」
と満足する。そしてなにより、みすずの楽器にコンガをもってくるあたりがいい。特に
手がいい。


3巻の内容で特によかったもの。

 アヤコサンが相変わらず同人誌買いすぎて水だけでがまんしている表情。

 小学4年生のみすずが町の廃屋を嬉々として自由研究している描写。

 「ぴうたくん」がちゃんと16bitだった件。

 「初恋デストロイ」の扉絵の足の指が曲がっているところ。

 企業ロゴネタ

 アヤコサンが相変わらず同人誌買いすぎてお腹を空かせている表情。

 「だいたいなんでゴミ捨てに7分42秒もかかるのよ!」

 ナオコサンがBIG-1ガムらしきものを箱ごと食べている件。

 みすずロボが黒ナオコサンにエネルギー送るのに使ってるコネクタがIDEっぽい。

 中山式快癒器。

 アヤコサンのバザーでのあぐら。

 「彼女たちの消費」の扉絵の生コンプラントとくるぶしまで水に漬かった足。

 「あのユリセ・・・湯けむり星人め」

 「ライト層を滅ぼさないと我々に未来はないぞ」及び89p

 アヤコサンの電話絵と「そこだー」

 美肌ニート。

 143pの使い方で悩みそうな電動工具。

 151pのつげ義春ネタ。及び「めっバッジ」



これだけリストアップしてわかったが、pcfxはアヤコサンが好きらしい。そして足フェチ
らしい。わかってはいたが。



3巻にはアニメDVDがバンドルされている。一番の衝撃はナオコサンの声が新井さんだった
という点。ナオコサンの声はもっとハスキーで高い声を想像していた。また、触手の色が
生々しいのも意外だった。

pcfxはナオコサンのTVアニメ化を強く望んでいるが、条例によってkashmir氏の毒を抜く
作品にだけはなって欲しくないと願っている。kashmir氏の毒と絵柄と脱力のバランスを
愛してやまない。


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