ナムコの80年代ゲームは最強だった。他のメーカーのゲームには「粗製濫造」という
イメージもあったが、ナムコだけは「丁寧に作りました」という意気込みが伝わって
くる。キャラクターのデザインも秀逸で、直営店にいけばグッズも販売していた。
他メーカーが「強い・カッコイイ・シャープ」なゲームを作っている最中、ナムコは
「カワイイ」ゲームを多く作っていた。
FM音源が流行り始めた頃、あえて矩形波の音を使ったゲームを作っていたこともある。
「ゲーセンのゲーム」というスタイルをいち早く完成させたため、ナムコのゲームは
当時既に「クラシック」という地位を得た。
そのように早期に完成してしまったが為に、ナムコは80年代で止ってしまった。
当時、「ナムコのゲーム」が「ゲーセンのゲーム」と同義であり、ひとつのジャンルと
時代を作り上げてしまった。90年代以降のナムコも悪くはないが、一頃の勢いは
急速になくなってしまった。

1985年にディグダグ2が登場した。前作のディグダグは地底穴掘りだったが、このゲーム
は地上島崩しになった。キャラクターは引き継がれたが、プレイヤーキャラクターは
ポンプの他に「はつり機」のような機械で島を崩す操作をすることとなった。
当時、他のメーカーはカッコイイ路線でゲームを作っていた中、そんなのはもう古いと
ばかりにディグダグ2は「のほほん」としてゲーセンの一角で構えていた。ゲーム展開も
音楽も雰囲気も「のほほん」だった。
あまりに「のほほん」とし過ぎたのか、pcfxが通っていたゲーセンではこのゲームに熱中
している人を自分以外には見かけなかったが、後に多くのゲーム機やパソコンなどに
移植されている事を見ると全国的には人気があったのかもしれない。
また、ディグダグシリーズはミスタードリラーシリーズに受け継がれた。
ともすればプレイ中に寝てしまいそうなのんびり感とは裏腹に、やりこむと非常に奥が
深くてテクニカルなゲームだ。

前作では地中にいたため、プレイヤーキャラは全身を覆う防護服のようにみえる服を
着ていたのは納得がいく。しかし2では地上におり、目だけを出した服は彼の趣味だと
思われる。海に落ちたらミスとなってしまうので、潜水服の機能はないようだ。また
敵に触れただけでミスとなるので防御機能もない。やはり単に趣味だけで着ている。
プレイヤーキャラクターの名前は「ディグダグ」さん。そのままだ。後のミスター
ドリラーの主人公の父親である。シロアリ退治の業者にしか見えない全身スーツの彼は、
とにかく地面を掘るのが好きで好きでたまらないらしい。また敵への攻撃方法にも
こだわりがあり、空気を送り込んで破裂させるのを好む性質がある。
格好と性癖から重度の変態であると思われる。
舞台となる島には突然地表に野菜が現れる。島を崩すと出現するので、地表の振動で
埋まっていた野菜が飛び出したものと推測される。野菜しか食べないことから、
極端な偏食かベジタリアンだと思われる。
正体不明の赤い奴や怪獣に常に追われる身であるが、彼が過去に何をしたのかは語られて
いない。しかし執拗に狙われ続けることから、よほどの事をしでかしたのだろう。
ディグダグシリーズは、穴を掘ったり島を崩したりするのが目的ではない。プーカと
ファイガという敵を全滅させるのが目的だ。ディグダグさんが掘ったり崩したりする
のはその手段でしかない。ということは、彼の仕事はプーカとファイガの退治であり、
それを生業にしているのかもしれない。プーカとファイガは地中か島にしか出現しない
特殊な生態で、ディグダグさんの穴掘りスキルがないと倒せないという事情の可能性も
ある。
「恋のディグダグ」という歌があり、ゲームマニアの彼氏を持った女の子の胸中を
歌ったものだった。しかしこの女の子、少々というかかなり変な人である。
まず乗り換えを間違えて1時間もデートに遅れてくる。よほどの田舎に住んでいるのか、
または乗り換えを間違えて新幹線に乗ったようだ。
待ち合わせがゲームセンターなのは彼氏の都合だとして、ゲームもせずにずっと待つ。
彼氏の趣味はわかっている筈だが、それに合わせようとする気配はない。
彼氏はゲーヲタだが積極的だ。手を繋いで自分の部屋に誘う。部屋に入った女の子は
彼氏のベッドにあるパジャマを見て興奮する。明らかに過剰反応している。
彼氏がゲームの話ばかりするので退屈なのはわかるが、それを「野菜を食べさせる」
事で解決を図ろうとする。論理が破綻しており、意味がわからない。
彼女はヤル気マンマンで部屋についてきており、もう頭の中はセックスの妄想で一杯
になっている。一方彼氏は自分の趣味一辺倒で彼女を振り回しているのだが、それを
受けてこの女の子は彼氏を「やさしすぎる」と評価している。
以上の点から、「恋のディグダグ」の女の子は、
「天然ボケで妄想癖があるマゾのベジタリアン」というキャラであることがわかる。
すごい設定もあったものだ。
ナムコ黄金時代の只中に産み出された「のほほん」ゲームの「ディグダグ2」。
ひたすら面クリアを続けていくストイックさの中に隠された変態設定。
一見カワイイと思わせておいて、後半の難易は非常に高い。
当時さほど話題に上がらないゲームだったが、移植の多さなどから大勢のゲーマーの
「ちょっと気になってたゲーム」として心に引っかかり続けた不朽の名作。
そんなディグダグ2のメインBGMは「待ち合わせで待たされる」男の心情の曲だった。
イメージもあったが、ナムコだけは「丁寧に作りました」という意気込みが伝わって
くる。キャラクターのデザインも秀逸で、直営店にいけばグッズも販売していた。
他メーカーが「強い・カッコイイ・シャープ」なゲームを作っている最中、ナムコは
「カワイイ」ゲームを多く作っていた。
FM音源が流行り始めた頃、あえて矩形波の音を使ったゲームを作っていたこともある。
「ゲーセンのゲーム」というスタイルをいち早く完成させたため、ナムコのゲームは
当時既に「クラシック」という地位を得た。
そのように早期に完成してしまったが為に、ナムコは80年代で止ってしまった。
当時、「ナムコのゲーム」が「ゲーセンのゲーム」と同義であり、ひとつのジャンルと
時代を作り上げてしまった。90年代以降のナムコも悪くはないが、一頃の勢いは
急速になくなってしまった。

1985年にディグダグ2が登場した。前作のディグダグは地底穴掘りだったが、このゲーム
は地上島崩しになった。キャラクターは引き継がれたが、プレイヤーキャラクターは
ポンプの他に「はつり機」のような機械で島を崩す操作をすることとなった。
当時、他のメーカーはカッコイイ路線でゲームを作っていた中、そんなのはもう古いと
ばかりにディグダグ2は「のほほん」としてゲーセンの一角で構えていた。ゲーム展開も
音楽も雰囲気も「のほほん」だった。
あまりに「のほほん」とし過ぎたのか、pcfxが通っていたゲーセンではこのゲームに熱中
している人を自分以外には見かけなかったが、後に多くのゲーム機やパソコンなどに
移植されている事を見ると全国的には人気があったのかもしれない。
また、ディグダグシリーズはミスタードリラーシリーズに受け継がれた。
ともすればプレイ中に寝てしまいそうなのんびり感とは裏腹に、やりこむと非常に奥が
深くてテクニカルなゲームだ。

前作では地中にいたため、プレイヤーキャラは全身を覆う防護服のようにみえる服を
着ていたのは納得がいく。しかし2では地上におり、目だけを出した服は彼の趣味だと
思われる。海に落ちたらミスとなってしまうので、潜水服の機能はないようだ。また
敵に触れただけでミスとなるので防御機能もない。やはり単に趣味だけで着ている。
プレイヤーキャラクターの名前は「ディグダグ」さん。そのままだ。後のミスター
ドリラーの主人公の父親である。シロアリ退治の業者にしか見えない全身スーツの彼は、
とにかく地面を掘るのが好きで好きでたまらないらしい。また敵への攻撃方法にも
こだわりがあり、空気を送り込んで破裂させるのを好む性質がある。
格好と性癖から重度の変態であると思われる。
舞台となる島には突然地表に野菜が現れる。島を崩すと出現するので、地表の振動で
埋まっていた野菜が飛び出したものと推測される。野菜しか食べないことから、
極端な偏食かベジタリアンだと思われる。
正体不明の赤い奴や怪獣に常に追われる身であるが、彼が過去に何をしたのかは語られて
いない。しかし執拗に狙われ続けることから、よほどの事をしでかしたのだろう。
ディグダグシリーズは、穴を掘ったり島を崩したりするのが目的ではない。プーカと
ファイガという敵を全滅させるのが目的だ。ディグダグさんが掘ったり崩したりする
のはその手段でしかない。ということは、彼の仕事はプーカとファイガの退治であり、
それを生業にしているのかもしれない。プーカとファイガは地中か島にしか出現しない
特殊な生態で、ディグダグさんの穴掘りスキルがないと倒せないという事情の可能性も
ある。
「恋のディグダグ」という歌があり、ゲームマニアの彼氏を持った女の子の胸中を
歌ったものだった。しかしこの女の子、少々というかかなり変な人である。
まず乗り換えを間違えて1時間もデートに遅れてくる。よほどの田舎に住んでいるのか、
または乗り換えを間違えて新幹線に乗ったようだ。
待ち合わせがゲームセンターなのは彼氏の都合だとして、ゲームもせずにずっと待つ。
彼氏の趣味はわかっている筈だが、それに合わせようとする気配はない。
彼氏はゲーヲタだが積極的だ。手を繋いで自分の部屋に誘う。部屋に入った女の子は
彼氏のベッドにあるパジャマを見て興奮する。明らかに過剰反応している。
彼氏がゲームの話ばかりするので退屈なのはわかるが、それを「野菜を食べさせる」
事で解決を図ろうとする。論理が破綻しており、意味がわからない。
彼女はヤル気マンマンで部屋についてきており、もう頭の中はセックスの妄想で一杯
になっている。一方彼氏は自分の趣味一辺倒で彼女を振り回しているのだが、それを
受けてこの女の子は彼氏を「やさしすぎる」と評価している。
以上の点から、「恋のディグダグ」の女の子は、
「天然ボケで妄想癖があるマゾのベジタリアン」というキャラであることがわかる。
すごい設定もあったものだ。
ナムコ黄金時代の只中に産み出された「のほほん」ゲームの「ディグダグ2」。
ひたすら面クリアを続けていくストイックさの中に隠された変態設定。
一見カワイイと思わせておいて、後半の難易は非常に高い。
当時さほど話題に上がらないゲームだったが、移植の多さなどから大勢のゲーマーの
「ちょっと気になってたゲーム」として心に引っかかり続けた不朽の名作。
そんなディグダグ2のメインBGMは「待ち合わせで待たされる」男の心情の曲だった。