minority resistance

pcfx復活ブログ

ブギーマナー

2011年02月19日 | げーむ
ある日いつものゲーセンに行くと、なにやらホラーチックなゲームが新規入荷されて
いた。その名は「ブギーマナー」。タイトル画面にはオバケ。デモ画面を見ていると、
古いビルの窓に不気味な人影。
当時ホラーブームだったのもあり、興味を持ったpcfxは早速コインを投入した。





このゲームは4階建ての建物を断面図視点で見ており、各階には東西南北4つの面が
ある。モンスターがウロウロしており、各階に複数あるクリスタルを全て割ると建物が
崩壊し始めるので1階へ降りて脱出し、次のステージに進む。光る扉に入るとパワー
アップし、歩行速度や攻撃力などが増す。



pcfxの記憶に強く残っているのは、このゲームに搭載された「あっ」ボタンの存在だ。

主人公は棒のようなものを持って武装しているが、モンスターをただ叩いても倒せない。
モンスターの目前で宙を指差しながら「あっ」と言って注意をそらす。モンスターが
釣られて宙を見ている間に殴るのだ。

非常に斬新なシステムであり、この「あっ」ボタンが「ブギーマナー」を忘れられない
ゲームに仕立てた。

このゲームは謎だらけだ。まず主人公キャラの「フリッツ」は、最初からヒーロースーツ
のような服を着ている。だけど弱い。ホラーな雰囲気のゲームに似合わない違和感キャラ
である。変身するともう少しヒーローっぽい格好になるが、やはり違和感がある。

面クリアごとに女性のグラフィックが表示されるが、この人が誰なのかは最後まで説明
がない。西洋の姫のような格好をしている。また、とある方法で面クリアをすると
「ラブ・ボーナス」という謎の点数が入る事があるが、誰が誰に宛てた「ラブ」
なのかも、結局最後までわからないのだ。

BGMもすごい。ラウンドスタートのBGMはホラーでミステリアスな雰囲気があるのに、
ゲームが始まると「70年代のヒーローのテーマ」なBGMが流れる。音源はPSG2基。
なんか場違いな人が勘違いしてお門違いな事をしてるような、二つのゲームを無理矢理
一つにまとめたような、「違和感」を楽しむゲームだった。



このゲームのストーリーは、テクノスジャパンが語らずに倒産してしまったために
不明のままだが、情況から推理してみたい。


・・・某国の姫がモンスターに誘拐され、廃墟となった古い洋館に閉じ込められた。
噂を聞いて、ヒーローに憧れるフリッツ少年は一人救出に向かった。しかし現場に
ついてみると、同じような4階建ての洋館が40棟も並んでいる。
どの建物なのか見当もつかないが、しらみつぶしに探すしかない。銃刀法を律儀に守る
フリッツは棒切れ一本を持って廃墟に突入していった。
パワー不足は現地調達に期待するしかない。フリッツ少年は「隙がなければ作ればよい」
という通信教育的な武道の心得に全てを託し、必殺技「あっ」だけを頼りに40棟全てを
捜索した。
しかし結局どこにも姫はおらず、フリッツの手には「ラブ・ボーナス」という謎の
報酬が握られていただけであった。


ん~推理ムリ。


最新の画像もっと見る