風は東楡の木通りから

クリスチャンフルート吹きパスピエの愛する音楽、猫たち、薔薇の毎日

あの「ぼくうみ」が川越スカラ座で上映!

2010-03-30 15:18:34 | Weblog
もう何度もこのブログでも「ぼくはうみがみたくなりました。」を紹介してきましたが、ご近所、川越でこの「ぼくうみ」を上映することになったそうです!!!!やったー!

去年の夏、東京都写真美術館で上映されて以来いろいろなところで上映され、それ以来、京都、大分、松江、山形、愛知、大阪、徳島、下関、広島でも上映され、感動を呼んでいます。
皆さんは話題の「ぼくうみ」もう見ましたか?

本当にいい映画なんです!(泣)。自閉症の青年の話だけれど、これまでに映画になったのはこの作品がはじめて。
お近くの方、この機会にぜひ「ぼくうみ」をご覧になってください。

作品は自閉症を知らない方にもわかりやすく涙あり、笑いありで最後には心がやさしくなれるような素敵な作品に仕上がっています。自閉症を知らない方ならなおさら見ていただきたい作品です。


今回は私と長男が以前お世話になった「チューリップ元気の会」の協力で、4月29日(木・祝)、30日(金)の2日間、計3回、川越で自主上映会をやることになったのだそうです。しぇあさん、エジンバラさん、エリザベスさん、アリババさん、JAMさん御苦労さまです。

場所は川越スカラ座

4月29日(木・祝)~30日(金)
詳しくは専用ホームページで。


ぼくうみ政策実行委員会、作者の山下久仁明さんのブログ「おさんっぽいってもいいよぉ」へはこのブログの左端のお気に入りから入れます。

イースターってなんだか知ってる?

2010-03-29 23:22:59 | キリスト教(行事、他)
イースターとは新約聖書、特にその中の福音書に記されているイエス・キリストが十字架上で亡くなった後、三日目に復活したという出来事を記念して行われる礼拝、また、それを行う日曜日のことでキリスト教ではクリスマスと同様にとても重要な行事です。

イースターには彩色された卵を飾ったり、その卵を探すエッグハントのゲームをしたりまた、小さなかごに卵形のチョコなどを入れてプレゼントしたりします。卵がイースターの象徴とされているのは硬い殻を破って新しい命が生まれてくることが復活を連想させるからなのです。またイースターバニーが子供達に卵をプレゼントしてくれるという伝承もあります。

ではなぜイースターは大切なのでしょうか?

聖書によればすべての人は罪びとです。(罪とは神様に背く事、偶像礼拝、不品行、敵意、争い、そねみ、ねたみ、憤り、偽りなど。)罪の結果、人は神様との交わりを断たれ、そして永遠の命という祝福から引き離されてしまったのです。

その和解のためイエス・キリストは私たちの罪を許すため、人となられ、私たちの身代わりに十字架上で苦しまれ、死んでくださり、私たちのためによみがえられました。罪を悔いて、そのことを信じるなら、あなたを救い、あなたに新しい命を与えてくださるのです。そしてキリストが死に打ち勝ったことで私たちすべての人に永遠の命という希望があたえられているのです。

イエスは言われた。「わたしはよみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです。」(ヨハネの福音書11章25節)

今年のイースター礼拝は4月4日です。あなたも近くの教会の礼拝につどい神様からの命あふれるメッセージを聞きませんか?



母が心配

2010-03-23 23:09:21 | Weblog
忙しいの漢字は「心を亡くす」と書く。
なんていきなり金八じみた出だしだけど、本当に忙しいと自分の時間を保つ事に精いっぱいになって他のことが入ってくるとイライラしてしまうのだ。

先週の木曜日、彼岸の入り、父のお墓参りに母を連れて行った。しかし車に酔ってしまいひどく吐いた。母は高血圧症なので血圧が高いと具合が悪くなるのだ。80歳の母である。心配だったが、薬もあるし、寝て身体を休めれば大丈夫といっていた。

金曜日母から電話があり、昨日よりは気分が良くなったという。この日は仕事があり残業。疲れきって母のところには行かず。電話のみだった。

土曜日、賛美と礼拝講座。これは前記事でご覧の通り。

日曜日はフルートの発表会。強風の中、朝8時に出発、日本キリスト教団の調布教会で礼拝を守った後、発表会へ。そこで急に司会進行を仰せつかり・・・何とか自分の演奏も無事終了。夜7時頃ようやく帰宅。

母と電話で話す。大丈夫だというが、まったく食べる気がしないのだという。まだ気分が悪いみたいなので医者にいくように言う。

月曜、仕事。イースターの飾りつけに必要なものを買いに行く。図案などを考える。一日がそれだけで終わってしまう。火曜はやすみなので明日母を医者に連れて行こうかなどと考える。

そして、火曜。今日。
朝母に電話をする。でない。寝ているのか。。。?
イースター用のステンドグラス切り絵のための図案を書きながら、時折母に電話をするが、電話に出ない。だんだん焦ってくる。

子供たちにおひるごはんを作ってまた電話。やっぱり出ない。長男も次男も心配している。
忙しさにイライラしながら「もうやだ!」なんて言いながら、やっぱり気になるのでお母さん、ちょっとおばあちゃんのところへ行ってくる。」そう言って家を出た。

突然不安が襲う。まさかとは思うけど、倒れてないよね。最悪の事態になってないよね…。
「神様、お願い!母を守って!」

実家に着くと、雨戸もあいているし、お茶の間からテレビの音が外にかすかにきこえている。チャイムを押すが出ない。心臓がドキドキ言い始める。即座に合鍵でドアを開けると・・・・母がいた。

「いた!もう!心配するじゃない。!」
聞けば医者に行って帰ってきたところなのだと言った。めまいが良くならなくて食欲もないから点滴と注射を打ってもらったらしい。そのせいか声のトーンが明るい。電話で聞いた声とはまったく違って明るくとても元気な声だった。
それに今日は食事がおいしく感じられるということだった。母としばらく雑談し、昼食を食べるのを見届けてやっとほっとできた。

私がその場で感謝のお祈りなんてすると、すぅーっと台所にいってしまうんだから。

「もう何回も言っていることだけど、もうそろそろ一緒に住もうよ。心配でたまらないよ。」

そう言っているのに母は嫌だという。私たちに気を使っているのか。。。

洗濯も食事も何もやることがなので私は帰らせてもらった。今日中に図案だけでも完成させなければ。それに土曜日にはユーオーディアの期末テストがある。練習もしないと。。。

疲れた。。。。心配疲れ。。。あと長男に教えることたくさんあり。でね。


母のことは何とかしないとなぁ。。。。。これも祈ってる。。。。


詩篇62編

2010-03-22 23:08:08 | キリスト教(行事、他)
この頃、とても心が疲れる。
自分の中にある偽善に嫌悪を感じる。本当は嫌なのに、いい人ぶっている。
居場所がない。そんな気分。自分に存在価値があるのか。
でもその悩みが本当は大したことがないのではないかとかいろいろ考えてしまう。

ただむなしくて仕方がない。私w取り巻くすべてから逃げたい。


20日土曜日、この日は大好きな宣教師、M先生とK先生による「賛美と礼拝講座」。

モーセの幕屋から賛美と礼拝を学ぶ。新鮮な驚きともに深い学びだ。この日はなんだか分からないけど、M先生に悩みをうちあけた。問題が多すぎて神の恵みがわからなくなるときがあると・・・。そうしたらM先生は詩篇62編の1節、2節、5節~8節を贈ってくれた。この聖書個所を声に出して読んでみてと言われたので読んでみた。

詩篇62編

1:私のたましいは黙って、ただ神を待ち望む。私の救いは神から来る。

2:神こそ、わが岩、わが救い。わがやぐら。私は決してゆるがされない。

5:私のたましいは黙って、ただ神を待ち望む。私の望みは神から来るからだ。

6:神こそ、わが岩。わが救い。わがやぐら。私は決してゆるがされることはない。

7:私の救いと、栄光は神にかかっている。私のちからの岩と避け所は、神のうちにある。

8:民よ。どんなときにも、神に信頼せよ。あなた方の心を神の御前に注ぎ出せ。神はわれらの避け所である。



8節を読む頃には涙声になってしまってほとんどかすれ声だった。いつもいつも注ぎだしているのに。「わかっているけど、時々待ち望むことができない!」というと「神様はすべてご存じよ。」といって手を握り祈ってださった。

とても長い祈りだった。いつのまにかK先生も来てくれてともに祈ってくださった。
優しい慈愛に満ちたほほ笑みにホッとした。

聖書の中で、また礼拝のメッセージの中で友達をかいして、いつも来る答えは「待ち望みなさい」だ。
私は十分待ったつもりでも神さまの時間とは違う。
まだその時ではないのだろうな。

今まで振り返ると必要な時、必ず助けはあたえられたんだ。

やっぱり待ち望もう。

ごめんね。

2010-03-16 23:46:24 | Weblog
先日職場の人にランチを誘われて言ったら、友人を言う人がいて結局、仏教系新興宗教OO会の宗教のしつこい勧誘を受けた話を書いたけど、私も同じことをしてしまったかもしれない。

友達を傷つけたかも。いや、たぶん傷ついた。

先日クリスチャンのコンサートに高校時代の友人を誘った。演奏者と同じ楽器奏者だったから。その他にも同じ楽器奏者の友人には声をかけていた。

その人は「暇だったから」と言って来てくれた。正直うれしかった。
教会のコンサートなんていうと勧誘されるんじゃないかって結構ひく人はいるんだよ。
実際、私がクリスチャンになって離れて行った人達はいる。


でもそこでするコンサートは証コンサートで自分と神さまのかかわりや恵みを話すことはあってもそれほどキリスト教色の濃いものではない。良い演奏を聴いてともにいい時間を過ごせればと思った。もちろん、神様の事はしってもらいたいけど、

でも私の勘違いで賛美礼拝だった。もちろんコンサートはその中にふくまれているのだが。キリスト教を知りたいと思っている人ならまだしも全く知らないのだから、賛美だ、礼拝メッセージがあればコンサートだけではないのだからびっくりするだろう。

「こういう集会だったのかぁ。」と友人はいった。

賛美礼拝なら最初にどういうものなのか話して、それでも良ければどうぞと誘うんだけど、今回は全くそれがなく、なんだかコンサートって、だまして連れてきたみたいでものすごく自分が嫌になった。

友人はとても優しい人なので、謝る私に「それなりに楽しかったよ」と言ってくれて、そのあとは普段しているような音楽の話を普通にしてくれたが、私は友人がどんな気持ちでいたのかと思うと心が押しつぶされそうになった。

以前、だまされてランチにいき、「友達も一緒でいいかしら」とその場で食事を共にし、食べ終わったころに宗教の話をされた。その時の嫌な気持ち、がっかりした気持ちを思い出した。これじゃあ私も同じことしてる。。。。

自分が信じている宗教であっても無理な押し付けであってはいけないと思う。
その人が知りたいと思うならいくらでも話すよ。でも。。。

ごめん、ごめん、ごめん、ごめん、S。


見たことある?

2010-03-11 23:36:55 | Weblog
女優の従姉妹がまたCMにでているらしい。

母もダンナも、次男も見たらしいんだけど、私と長男だけまだみてない!

見たい!


地デジのCMでツヨポンがでてるじゃん。

あのデジサポシリーズののCMなんだって。

ツヨポンとは別撮りらしいけど、従姉妹はサザエさん風の頭をしたおばちゃん役です。

見た人だれかおしえて!


どのチャンネルで何時頃なんだろう。。。。

長男の卒業

2010-03-05 15:18:08 | 長男のこと
卒業式いつ?」

「3月5日。え~。お母さん来るつもりなの?こなくていいよ。」

そんなわけにはいかないよ。
学校生活ではいろんなことありすぎた子なんですから。
きっちり、卒業はみとどけたいのさっ。

「どこでやるの?」
「わからない。」
「しっかりしてよ~。もう!」

そして!
この卒業式当日になっても!

「あ~、朝起きられない!!」「ズボンが下がる!」「あ~!靴がない!どこ?!どこ?!どこ?!」と大騒ぎ。

なんでもない朝の光景にみえますがね。これは長男的にはすご~くストレスフルなんで。。。。

「ほら!もう8時!はやくしなさい!」
「お母さん、くるとしても少し遅くきてよね!」(私と一緒の電車に乗りたくないの。)
「はい、はい、はい、はい。」

やっと出て行った長男。

私も30分遅れて出た。
やつの思い通りに開会時間10分くらい少し遅れて会場にはいったわけさ。

卒業証書授与式がもうはじまっている!
我がファミリーネームはアイウエオ順だと限りなく前のほうなわけで。。。

えええ~!!!卒業証書の授与がもうおわっているじゃない!!!!

祝辞とか来賓のあいさつがさきなんじゃないのぉ~!

はぁ~。。。。がっかり。。。。

でも気を取り直して他の写真をとってきたよ。

他の親御さんも同じような人がいたけどね。


全体写真では前のほうに先生たちが並んだ。
黒姫山での実習の時に自然の大切さを教えてくれたC.W.ニコルさん。
動物行動学の千石先生。長男は千石先生の手書きのレポートに苦しんだけど、授業は一番楽しいと言っていた。植生調査法、環境法規、自然復元、の先生方。

2年間息子を教えてくださってありがとうございます。

まだ就職は決まってない。本人はバイトしながら今後の目指す方向を探すといっていたが。。。。
まあ、とにかく卒業したんだよね。できたんだよね。

おめでとう!!!長男よ!

謝恩会に出るという長男を置いて先に帰路につく。玉川通りを桜新町駅の方向に歩きながら、なんだか心が重たかった。
就職がきまってないということではなく・・・・なんだかさびしい。
二十歳すぎたんだよなぁ。もう学生じゃないんだよなぁ。

通り過ぎて行ったベビーカーの中の赤ちゃんを横目でやりすぎ、もう一度20年前の赤ちゃんだった長男をだっこしたいとおもった。。。。。





名曲喫茶ライオン

2010-03-04 20:23:28 | お出かけ・旅行記
渋谷に楽器の調整にいった。

渋谷マークシティ4Fのはずれから道玄坂口に出てすぐのところにセルマージャパンはある。ここにミヤザワフルートのフルート技師さんが出張できているのだ。

おなじみのフルート技師のSさんがいつもやってくださるのだが今日はお忙しいらしくとてもきれいなフルート技師のKさんを紹介していただいた。

楽しくフルートの話などしながらあっという間に1時間が過ぎ、調整もばっちり!

時間はたっぷりあるしどこかにいこうかな、と頭に浮かんだのは名曲喫茶ライオンだった。

1926年創業という古い喫茶店である。一度インターネットで見つけて行ってみたいと思っていたので、ちょうどいい、今日は名曲喫茶探検だと意気揚々と出かけたのだ。

ライオンは道玄坂2ー19あたりにある。携帯のアバウトな地図だけで探していたのでわからないったら。ちょうどお昼過ぎだし、お腹もすいた。久しぶりに喫茶店メシでも食べようと思っていたわけですが。。。。。

場所は道玄坂2丁目です。。。

ホテル街だよ。。。変ないかがわしい店がたくさんあるのだよ。。。。
しかも優良風俗店紹介所って・・・。なんなんだ!ここは!

なかなかライオンのある2丁目19番見つからない。入り組んでる道。もう帰ろうか。。。

そう思っているところに「19」の番号が!
しばらく歩くと・・・・あった、名曲喫茶ライオン!

すごく古い建物だ。
創業1926年(昭和元年)とあり、ドアに店内撮影禁止とかいてある。
おそらく創業当時のままだろうな。

戦争で一度焼けて昭和25年にもう一度、創業当時のデザインで立て直したとか。。。

ドアの前…なんか…ちょっと勇気がいる。。。
中に入るといらっしゃいませという声はなく店員さんが軽く会釈。
店内はけっこう暗い。アイリッシュパブかと思った。でも結構上品な趣がある。
静かにクラッシックの曲が流れている。古い独特の香り。
暖房はストーブが置いてある。

店内の柱など黒くなり、飾ってある絵はシューベルトだろうかこちらも額も中の絵も黒ずんでかすかに見えるような感じ。時代を感じさせる。

何千枚というレコード。
懐かしいというか、完全に、昭和初期時代にタイムスリップした感じ。

谷中の喫茶店「乱歩」のマスターはお爺ちゃんで、とうぜんここのマスターもお爺ちゃんのイメージがあったんだけど、マスターと思われる人はお兄さんであった。

席は…おお!みんなステレオのほうに向いている!(おんなじ方向)
店内にはクラッシック音楽が好きと思われる親父たちが何人かいた。


お腹すいてたので何か食べようかと思ったんだけど、メニューは飲み物のみ。。。
そりゃそうだよな。名曲聴くのにもぐもぐ、カチャカチャは雑音だ。

ミルクエッグを注文。(ミルクセーキのあったかいもの)

ここは本当に名曲を聴くためにできたんだなと実感。
曲が終わるごとにマスターがマイクで今の演奏は・・・・と演奏者やオーケストラなどを紹介する。

ブラームスのバイオリン協奏曲、ベートーベンのピアノソナタ「熱情」、ヘンデルのチェンバロ曲。ラッキーなことに私の大好きなグレングールドの演奏。
リクエストも受け付けているらしい。持ち込みにCD,MD,レコードもかけてくれるんだそうだ。

ここは3時、7時にライオン・コンサートがあるらしい。ちゃんとその月のプログラムがあるんだよ。
よく見たら2,3階もある。プログラムには立体バイノーラル・レコード使用、各階ステレオ音響完備(帝都随一を誇る)と書いてあった。私は音響だとか、ステレオに疎いけど、音は迫力があって綺麗だと思った。

しばらく聞いてそれなりに音楽を楽しんだのだけど、なんでだろう、なんだか変な感じがして店をでた。

騒がしい渋谷のど真ん中にあまりにもかけ離れた世界だから?
そんなタイムスリップスポットだったからだろうか。。。。
















霧笛荘夜話

2010-03-03 22:04:40 | 
先日、TVの「なんでも鑑定団」を見ていたらある画家の半生を紹介していてそのバックに流れていた音楽に心ひかれた。

この曲聞いたことあるな。

そうそう、浅田次郎氏の小説「霧笛荘夜話」をイメージしたアルバム「霧笛荘夜話」の霧笛荘のテーマだった。

いつか図書館でCDを探しているとき素敵なイラストに魅かれて借りたんだけど、それがイメージアルバム霧笛荘夜話だったのだ。曲の解説からこの曲が浅田次郎氏の同名の小説があると知り、本も借りて読んだのだった。

イラストは水口理恵子。白いつば広の帽子にレースのワンピースをきた貴婦人のような女性のイラスト。バックの色と人物が何とも言えない雰囲気を醸し出している。作曲は加羽沢美濃ら3人の若手ミュージシャン、バイオリンは高嶋ちさ子。

小説は行き場を失って霧笛荘にたどり着いた人々のそれぞれの生きざま。それぞれの部屋に住む住人達、7編からなる短編小説である。

霧笛荘の管理人の老婆が訪ねてきた人にかつて霧笛荘に住んでいた人々の話をし始める。


音楽も小説のそれぞれのタイトルからなる。

港の見える部屋
鏡のある部屋
朝日のあたる部屋
瑠璃色の部屋
花の咲く部屋
マドロスの部屋
ぬくもりの部屋

なんだか物悲しい、せつなくなるような話。私的には眉子の話(鏡のある部屋)が好き。興味のある人は読んでみて。

小説も美しさと悲しさが心に残る。霧笛荘の住人一人ひとりが一生懸命生きている。

美しい加羽沢美濃の曲。この曲ですっかり加羽沢美濃さんのファンになってしまった。


曲をBGMに小説を再び読んでみよう。