風は東楡の木通りから

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夫婦旅行⑥ー五島列島・上五島(3/6)

2019-06-01 20:28:00 | お出かけ・旅行記
今回の旅行で一番行きたかったところ五島列島。

 

 私自身クリスチャンで、また世界遺産登録されたこともあるけれどアメリカで長男がお世話になったセラピストの先生が五島出身だったことがおおきな理由。

 

この日あいにくの雨。1時間半くらいで到着する高速船に乗って上五島の鯛ノ浦港へ。

 

上五島ではレンタカーを借りて移動。上五島空港から発車するシャトルバスで頭ヶ島天主堂へ。


頭ケ島天主堂

 

西日本では珍しい石造りのしっかりとした教会。黒ずんで見えるけど雨が降ったから。

ここにきた時は風はすごい、まるで嵐だった。🌀😵🌀カッパが役に立ったよ。

 

戦国時代、五島列島には2,000人の信者がいたそうだが禁教令で、キリシタンは途絶える。

1797年、五島藩が大村藩に荒地開墾要員の移住を要請したことをきっかけに、外海から潜伏キリシタンが海を渡り、五島各地には再びキリシタン集落ができる。上五島は役人の目が届かなかったから信者は増えていった。

 

長崎から密かに外国人神父が訪れるようになるが、翌年に「五島崩れ」と呼ばれる弾圧事件が起きる。頭ヶ島でも信者は拷問を受け、島民全員が島を一時脱出した。

その後弾圧がなくなってから少しずつ信者たちは戻ってきたんだって。

 

1887年、木造教会が建てられる。

1919年、鉄川与助の設計施工による石造り教会が完成。使用した石は信者らが近くの島から切り出し、船で運び組み立てた。

 2001年、国の重要文化財指定

 

内部は船底のような折上天井で、いたるところににツバキをモチーフにした花柄文様があしらわれ、「花の御堂」とも呼ばれている。この教会はまだミサに使われているので内部の撮影はできないのが残念。

 


正面から見た頭ケ島天主堂。この敷地内、向かって右側に拷問で使われた五六石がある。(キリシタン拷問五六石の塔)


青砂ヶ浦天主堂

 

煉瓦造りの重厚な教会堂。平面は3廊式バシリカ型、内部は木造円柱で身廊と側廊に区切られている。天井はリブ・ヴォールト天井。

 

真っ白なマリア様が入り口で迎えてくれる。

1899年から青砂ヶ浦が上五島の中心の教会となる。

1910年建立の現教会は、鉄川与助設計施工によるもので

信徒が総出でレンガを運びあげた3代目の教会。

2001年に国の重要文化財に指定。

 


大曽教会

この教会が一番好きだったなあ。だってイエス様が両手を広げて招き入れてくれるんだもの。

1916年、鉄川与助の設計施工で現教会が建てられた。レンガ造りの重層屋根構造、内部は3廊式でリブヴォールト天井。県指定重要文化財。

 

受付にこの教会の写真が置いてあったのだけど「環水平アーク」という光学現象をバックに撮った写真だった。

 

この写真を見た時、旧約聖書の詩篇19篇1節を思い出した。

 

天は神の栄光を語り告げ、

大空は御手のわざを告げ知らせる。

 

本当に神様の栄光が表されているような写真で素敵だった。絵葉書になっていたら絶対買うのにな….。環水平アークについては過去ログみてね。

 


 

この時、私たち夫婦の他は誰もいなかったので、静かな礼拝堂の中で「おおくのかむり、主に捧げよ」の賛美歌を歌った。

 

上五島巡りは時間をかけてゆっくりの方がいい。

上五島は教会が多く上五島だけで教会が30もあるんだもの。

 

今回の旅は嵐と他に予定があるのでこの3つの教会しか周れなかったのは残念でならない。車から見える教会に後ろ髪引かれながらフェリー乗り場へ。もし、今度行ける事があったら上五島だけゆっくりじっくり観光しよう。

 


 上五島はレンタカーを借りての観光のほうがゆっくりとできるのでオススメ。

 

フェリーで福江島に移動。五島列島というだけあって大小の島々が見える。風は気持ちよく楽しい。

 


 

 次は奈留島、久賀島のキリシタン物語ツアーに続く。😄

 

 

 


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