人間って強い人が嫌いなんだなあ・・・

浅田真央選手が優勝した世界選手権。

おめでとうー！

と言いたいところですが、
正直あれだけ完璧に踊りきったのに、
フリーでは点数が伸びなかった。

競技終了後のキス＆クライでも、
点数が出た時の表情は曇っていた。

そして、SPで伸び悩み、フリーでも
転倒などがあったキム・ヨナ選手が2位つけた。

(これは実際驚異の逆転劇とも言えることです。
なぜなら彼女はSPで7位だったのですから・・・。
しかもたった7点差なんですよ)

今朝テレビをつけたら村主章枝さんがでていて、
一般の人ももう少しルールを覚えてほしいと言っていた。
（ちょうどそこしか見ていなかったので、全体は分かりませんが)

確かに、三回転半の点数が低いということだけで
片付けられない問題なんだろうなあ～と思ってしまった。

昨日の真央選手の演技は気迫の籠もったすばらしい、
本当にパーフェクトな演技だったと思う。

けれども、他の選手の演技をみながら感じたのは、
スピード、流れ、柔らかさ・・・
そんなものが真央ちゃんには欠けて見えたのだ。
(すんません・・・本当に素人、ルールもロクに知らないのに、
こんな言うなんて・・・)

それはずっとジュニア時代から三回転半を武器にここまで
やってきたからなんだろうなーと思ってしまいました。

そして、今季のプログラムにも表れている様に、
“強さ”が彼女の持ち味なんだよなーと思いました。

強さ―それは人間のもつ素晴らしい一面でもあり、
しかもまだ若い彼女がそれを体現するということは、
ある意味、驚くべきことなのでしょうが、

今回はそれがことごとく裏目にでてしまった・・・
という気がしてなりません。

真央ちゃんの強さが活かせなかったという気がします。

もちろん、プログラムの問題は、
ルール変更やなんやかやで、
彼女の跳べるジャンプが限られているということで、
それで三回転半に頼るしかなくなっているということも
あるのですが、

もう一つの表現力という点では、
ガンガン強さで押していくだけでは
もう限界が来ていてるのではないか・・・？
と思ってしまいました。

強さが活かせるのは、その人の弱さが垣間見られた時
なのですから・・・。

そんな事を考えていたら、
実家から電話があり、少し世間話をしていました。

実は今、私の叔父がうつ病に罹っていて、
少し深刻な状況なんです。

その叔父の様子を聞いていて思ったことは、
人間って強い人が嫌いなんだなあ・・・ということでした。

まあ、今心が弱っているということもあるのですが、
そうそう強くばかりはありえないですよね、人って・・・。

そう言う時にホッとするのは、
自分と同じように、“弱さ”を持った人なんです。

その“弱さ”が人をホッとさせるのです。

まあ、いわば“弱さ”が人を助けるとでも言いましょうか。
(これが本当の意味で“弱い”かどうかは、
また別の問題ですが・・・)

人は“強さ”に憧れはするけれど、
本当に身近に思うのは、“優しさ”であったり、
“弱さ”だったりするんですよね。

だから今回の敗因は(あえて敗因と言わせてもらいますが)、
真央ちゃんの“弱さ”が見えなかったことが、
原因なんじゃないかなあ・・・？
と思ってしまいました。

“強さ”だけで押す事は、これからは難しいんでしようね。

そんなことを思いました。



まあ、とにかくお疲れ様でしたといいたいです。
今季は本当によく頑張りました。
拍手を送りたいと思います。
ありがとう。






☆それでは今日もよい一日でありますように。







小さなホン屋パモン堂