おはなし屋パモンの日記

おはなしを書くのが大好きなパモンの日記です。

昨日

2023年03月08日 | 日々つつがなし
も息子のマンションに固定電話を届けてからの帰り道、用事があって車を走らせていたら、いつまで経っても目的地につかなかった。

何度トライしてもダメ。

諦めて帰ろうとした時に、田中一村終焉の地というところへ辿り着いた。

田中一村さんは、日本画家で、亜熱帯の動植物を描いたので有名だが、私はまだ一度もこの場所に行った事がなかった。

家自体は閉まっていて、中を見る事は出来なかったが、その佇まいが幻想的で驚いた。

こんな穏やかで美しいところに住んでいらっしゃったのかと。

微かに良い香りもして、
ああ、歓迎されているな?と思った。
裏手の小道を登ると、紬の泥染をやっている場所へ出て、泥に足がハマり取れなくなった。

側で作業をしていたおじさんに、水道があるから、今場所を教えるよと言われた。

実は私、地元民なのに、泥染作業を見るのははじめて。

興味深かった。

そうしているうちに、ヘルメットを被った中年女性が現れた。

バイクに乗っての一人旅の観光客だった。

上へ登るとこうなりますよ、と泥だらけの足を見せたら、戸惑ったように、

私は今、泥染体験をして来たばかりなんですと言う。

地元生まれの私でも、泥染なんぞした事がないのに、観光客の方がなんでも知ってるな〜と思った。

4日間掛けて、島をバイクで回るそうだ。

今が一番いい季節なので、気持ちいいだろう。

楽しいです、とおっしゃっていた。

まあ、昨日は一村さんに呼ばれたのだろう。

ここでの生活もいいよと。

でも、一村さん、私はあなたのようにはなりませんよ。

私は生きて、自分の仕事の成果を受け取るつもりです。

南海のゴッホなんかにはなりませんよ。

生きて、報酬を受け取るつもりですから。

けれど、真摯に自分の作品に向き合う姿勢には頭が下がりますが。


☆それでは今日も良い一日を。


感謝します。





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