「のだめカンタービレ」

「のだめカンタービレ」

これは、出演者や関係者へのご褒美的な壮大なロケを敢行したドラマに見えた。さすがに最後はのだめを追い込んだ……のに何故葛藤から立ち直るところを回想でやるのか首をひねる。

葛藤を乗り越えるシーンが回想では感情移入ができないだろう。そのまま時間軸の通り、本を読みながらピアノを弾き気付きと間違いを繰り返してコンサートに持っていった方が面白いドラマで終われたものを。

出演者のキャラクターは恐らくコミックとそう離れていないだけにシナリオに不満が残ったドラマだった。

何らかの制約で回想シーンになったと考えにくい。
何故なら、葛藤から立ち直るシーンは上野樹里一人のスケジュールを押さえて、回想シーンとさほどかわらぬ長さで撮れば見終わり感はかなり変わったと感じるからだ。