挑戦!シナリオライター(映画・ドラマ)

シナリオライターを目指す徒然なる一言(携帯でもリンクで飛べるようになりました♪携帯でもご覧ください)

沢尻エリカ出演映画「手紙」原作と差別

2006-10-11 20:26:31 | ドラマ・映画
沢尻エリカ出演映画「手紙」東野圭吾原作を今日改めて読
み返した
さすがに、考えさせるものはあるが泣くまでなかった。
と書いても、読んでいない人にはわからない。

物語の概略は、兄が殺人を犯しその弟がどんな人生を歩む
かというものだ。沢尻エリカは弟を好きになり結婚して支
える妻の役になるだろう。

これを映画にするのは難しい。本のタイトル通り手紙が主
役なので、勢いそのまま映画にすると手紙のナレーション
のオンパレードになる。
しかし、映画では多くても数通程度の手紙のナレーション
にして欲しい。本当に必要な手紙は2通しかない。その2通
を際立たせる残りの手紙のナレーションにして欲しい。

この物語は加害者の家族の視点で書かれており、被害者の
家族がかなり物分りの良い家族で書かれているのが繰り返
し読む際にひっかかる本だ。

一度目は多くの人は泣く本だと考えている。二度目は被害
者の家族の傷はこれで癒されるかとも考え出す。
三度目は、被害者の家族はやはり納得できないのでは…と
私なんかは思ってしまう。

これを素直に映画化されると実際の救われない被害者の家
族は心痛む映画になるかもしれない。

一方で、その場合は映画としては成功することになる。
とにかく、一度目は素直に泣けてしまうからだ。

さて、この「手紙」のテーマは「差別」である。

今日これを書こうと思ったのは、政治的な話はブログでは
書かないつもりでいたが、日本国内の朝鮮学校に嫌がらせ
という記事を見たため。

なぜ未成年に嫌がらせをする必要があるのか、「人間として」
「日本人として」「恥を知れ」と同じ日本人として朝鮮学校に
嫌がらせをする日本人にはいいたい。

「差別」する心は誰にでもあるが、それを心の中で恥と感じる
「心」だけは失いたくない。