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篠原涼子「ハケンの品格」

2007-01-10 21:43:58 | ドラマ・映画
篠原涼子「ハケンの品格」
ぶっちゃけ、事実を公然とテレビで放映されると各会社から
日テレに苦情がいくのではないかと思わず爆笑した。
「面接」と「面談」の問題は厚生労働省の苦肉の策と思って
いるが。
ただ、下調べはそこら辺の人事よりやっているようだ。
「面接」と「面談」の違いをほぼ正確に大泉洋が言ったのには
少し驚いた。
派遣法で労働基準法、労働安全衛生法など派遣といえども適用
されることも演出してくれると面白いが。

さて、この会社凄い儲かっている設定のようだ。入社1年目で
年収400万円以上とは超一流企業だ。

それから、篠原涼子が他の課の仕事をやらないというのは派遣法
では当たり前の事だ。
派遣法上、事前に業務内容を派遣に明示することになっている。
よって、その際指定された派遣先責任者、指示命令者以外からの
命令は原則する必要はない。する場合でも、本来業務の10%以
内と決められている。

このドラマの加藤あいの受けた指示は、メインの仕事になってしま
っている設定なので、派遣先の違反として派遣元からクレームがき
ても仕方が無い内容。これを継続して派遣先が行うと自由化業務と
みなされ、ある一定期間ののちに派遣を正社員として雇う義務が生
じる。
と途中端折ったが、派遣を使うというのは実は法律上難しい。
ということに気づいて使っている正社員が、少ないのが頭が痛かっ
たりしている、私は。

ということで、派遣社員がこの番組を見て、派遣法の勉強をして派
遣元を突き上げて見ると面白いのにと思っている。

今、この番組の篠原涼子のようなスーパー派遣社員は事実存在する。
しかも、女性に多いのが特徴的だ。だが、派遣というだけで意図を説
明しないで作図やお茶汲みに使う信じられない正社員も存在する。

日本の労働生産性が低い原因は、大量の派遣社員を生み出し人の使い
方をマネジメントクラスに教えられなかった現在の経営側にあると個
人的には思う。

派遣はやがて他企業にスキルをもって転々としていく。企業ナレッジ
の流失が派遣社員の増加により起こることが理解できないのが今の日
本の経営者という存在でもある。

と経営論になったが、なかなか気持ちよく面白そうなドラマだ。