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「今シーズン」のドラマ

2008-03-14 21:33:52 | ドラマ・映画
「今シーズン」のドラマ

残念ながら面白いと思ったドラマは一つもなかった。「薔薇のない花屋」は出演者の豪華さで視聴率が出てるように見える。

特に、キーマンが8話に出てくるのは見ていて驚いた。しかも、主人公とこのキーマンの心情をどう理解すればいいのか分からない作りになっているのも疑問だ。

最初からこのキーマンのキャラクターを念頭に置いていれば初回に登場させている、私でも普通のシナリオライターでも。なぜなら、その方が面白いからだが。その点で思いつきでドラマを動かしているように見える。

「ハチミツとクローバー」は成海璃子の存在感だけで、これも企画間違いに感じる。なぜ成海璃子だけを主役とした作りにしなかったのか……仮に4人主役の制約があったとしてもそれなら一話完結の2人ペア回しのドラマにすれば話しの展開は作りやすかったのではないだろうか。

「ボンビーメン」は小栗旬君だからこの視聴率で終わったと言える。それほど中味は凄かった。上っ面の面白さだけに目がいったドラマの典型だった。

「斉藤さん」は途中から好みに合わずみなかったが、タイトルと異なり観月ありさとミムラをダブル主役に途中から置き出したのが奏功したドラマかもしれない。ただ、本当の主役がミムラに見えた作りは良かったのかという問題は残ると考える。

「交渉人」は企画・演出に問題があったと感じる。ゴールデンでこれだけ暗い画面は企画時点ではじくべきではないかと思う。深夜枠のドラマなら気にならないが、画面それ自体暗くてはその時点でみたいという気がうせる。

そして、これも面白い人物を初回に登場させながら連続ものの作りにするか、一話完結にするか、サブストーリーをどうするか揺れたドラマだったのが痛かった。

ここまで書いたドラマ全てに共通するが、オオバコが無い状態でドラマを動かした感がある。ドラマにはハコが必要と考えている。結果として当初企画の結末とは違うドラマでもハコがあるドラマと無いドラマでは見終わり感が違う。

有名なシナリオライターやプロデューサーを含めて既存のドラマ関係者は間違ったプロ意識で仕事をしている結果が最近の視聴率の低迷の原因に感じる。

他のドラマは時々見ていたが、かくべき点があまりないので割愛する。

font>タイトルは「恋すればミステリー」

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