「銀色のシーズン 」

「銀色のシーズン 」

田中麗奈はかわいいなあ……実年齢より3歳は若く見られる……と見る映画か、滑走シーンが気持ちいいとしか見れない映画だ。

何より海猿同様ワンシーンで泣かそうとしたラストシーンが興ざめの原因だろう。一度の成功でもう一度……と考えたようだが、観客はそんなに甘くはない。「先にきた花嫁」「雪で作った教会」……ロマンティックな設定で、この設定では私なら田中麗奈を主人公にしてシナリオを書いたろう。

まだ、見ていない人がいるだろうから内容は書かないが、「泣ける映画」に作ることができた映画だ。「雪の教会」の美しさは特筆だろう。

もし、瑛太を主人公にして立ち直りストーリーを描きサブストーリーでラブストーリーをつけるなら、もう少し始まりが違ったものになったはずだ。その点が考えられていないために、一貫性が見えない映画で終わってしまった。

瑛太も演技の幅が狭い。一本調子の演技のため挫折感が見えない。

そして、同じ意味で田中麗奈も数年前に感じた演技の輝きが薄れている。隠された秘密を持つ花嫁なら微妙な表情がもっとあっても良かった。以前なら、もう少し丁寧な演技をしていた思う。

とこの映画に関しては、個人的には一度でお腹一杯になる映画という評価になる。