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沢尻エリカ主演『Closed Note』と日本一汚い日本語「『シメる』『殴ったろうか』」

2007-10-07 20:46:08 | ドラマ・映画
沢尻エリカ主演『Closed Note』

泣いてる女性が意外に多い。このストーリーで泣けるのは男性側からは不思議だ。男性はロジカルに見るせいだろうか、泣けないのは。

試写会で女性の感想がいいのは実際に映画館で泣いている女性の姿を見るとうなずける。映画や舞台を見る機会が多いのは女性なので女性層に受け入れられるシナリオでなければいけないのは納得できる。

ただ、この映画が大ヒットまでいくと思えないのは男女ともに泣ける映画になっていないせいだろう。

以下はネタばれありなのでまだ見ていない人は読まないように。


その前に日本一汚い日本語「『シメる』『殴ったろうか』」について

この芸能人は何様だといいたい。沢尻エリカの百倍くらい非常識な社会人だろう。「『シメる』『殴ったろうか』」とは暴力団かかなりの不良あたりが使う言葉ではないか。
公共の媒体で平然とこんな言葉を使う芸能人が非難されないのは不思議だ。他人の無礼を非難する前に、社会人としての自分の良識を恥じるべきだろう。

何度も書くがここまでやるのは社会的なイジメだ。しかも、執拗に他人が不快に思うシーンを流しているのはどこかのテレビ局くらいだろう。非常識な芸能人をMCに起用して非常識な言動を垂れ流すくらいだから仕方ないかもしれないが。



















ノートが誰でもすぐ発見できるところにあることで、ノートの持ち主が生きていないことは観客にすぐ分かってしまう。何故なら日記になっているものは持ち主は忘れない。しかも最近のものなら尚更だ。

これ自体は別にいいも悪いもないが、こういう設定から入るならその後の展開はそれをベースに話しを作らないとストーリーに入り込めない気がする。

この映画のストーリーは上に書いたベースを使わなかった。日記の書き手の存否が不明という前提でストーリーが進められる。(これは原作に合っているが)

そのため、死んでいると思って見ている観客からは非常にじれったい展開になる。また、伊吹先生の恋する人と香恵の恋する男性が同一人物なのも伊吹先生が死んでいると思った観客は早い段階で気づくだろう。

この際別の俳優が演じているのが、逆に災いしている。

わたしがシナリオ書くなら観客は知っているが香恵は知らない前提で書くだろう。その方が観客の感情移入を得やすいと思った。

ただ、二度見ても飽きはしない映画なので見て損はない映画だとは思う。

そうそう、沢尻エリカの演技。以前から書いているように見た瞬間は別に悪くはないと思うが見終わった後印象にやはり残らない。

今日は実はその謎を自分なりに知りたくて見てきた。原因はすぐに分かった。「目」が生きていない。

舞台を間近で見慣れた人間なら多分気づく事だと思う。

簡単に書くと「黒目」の動きがその時の感情とあっていない。どちらかというと冷めて見える。動きが少ない。

そのため、泣くシーンでも楽しいシーンでも表情はそれらしく見せてもかすかに違和感を感じる。

人は楽しければ瞳孔が開くし悲しければ小さくなる。これを自在にできる人間はいないが、頭の中で体験をイメージすることで可能となる。

沢尻エリカは表情を操ろうとする意識が強いのかもしれない。

とすると今回の騒動は演技的にはマイナスかもしれない。今よりコントロールを一層する意識が強くなれば伸びが止まってしまう。

ちょっと気になる問題だ。