挑戦!シナリオライター(映画・ドラマ)

シナリオライターを目指す徒然なる一言(携帯でもリンクで飛べるようになりました♪携帯でもご覧ください)

沢尻エリカ「手紙」と長澤まさみ「セーラー服と機関銃」と亀梨「たったひとつの恋」

2006-11-04 21:21:10 | ドラマ・映画
沢尻エリカ「手紙」。

原作を読んでいるだけにズレた解釈のストーリーで
残念な映画だ。
この原作は「殺人事件の加害者の家族に対する差別」
と「被害者の心情」という重いテーマを扱ったもので
ある。
それだけに答えは映画を見た人たちそれぞれが探す作り
にしなければいけないものを固定した答えを描いた映画
になっていた。
個人的にはこんな答えはありえないと思っている。

映画全体としては、こんな感想になるが、構成はかなり
悪い。
設定は変えているのにほぼ原作のシーンを使っている。
しかし、肝心の使うべきシーンを飛ばしたために次のシ
ーンの意味が違ってきたり、余計なシーンを入れてその
ズレを大きくしたりと後半になるにつれ、あれれとなって
いく。
結局ラストシーンの泣き所では誰も泣けない映画になって
いた。

シナリオライター、演出ともに原作を考えながら読んでい
るのか疑問に思える映画だ。

さて、沢尻エリカ。破綻の無い演技だ。よくこのシナリオ
で原作に似た由美子のキャラクターを作ったと思う。
自分なりに原作を読んでイメージしたとしか思えない。
シナリオからこのキャラクターを作ったのなら天才だろう。

個人的には、どうも見かけと違って影で努力している女優
のような気がしてきた。
ただ、いずれにしても沢尻エリカ勿体無い映画に出ている。
これだけの演技力があるなら出る映画を選んだ方が将来の
ためになるだろう。
例えば長澤まさみ「涙そうそう」のような映画に。

長澤まさみ「セーラー服と機関銃」。
これはドラマとしてはもう何だろう。小泉今日子がようやく
セリフらしいセリフを話しているが、遅すぎると感じる。
しかも、それぞれの登場人物をいまさら怪しげにまた表現し
だしているが、興ざめでもある。
初回で十二分に怪しいと表現しているのに今さら何をだそう
というのか。
そんなことより早く話しを進めるのがストーリーというもの
だろう。
ということで、長澤まさみも勿体ないドラマに出たなと相当
感じだしている。

亀梨「たったひとつの恋」
こちらはコテコテの展開になってきている。だが、初回より
その分見やすくなってきている。
ストーリーもほぼ予想ができる展開になっているが、この時間
なら、この展開でほぼ固定的に視聴者は確保できるだろう。
ここからは大きく外すことはないドラマになってきた。
後は、この手の話が好きか嫌いかで視聴者が分かれるだけだろう。